公益財団法人
日本卓球協会

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    観戦ガイド

    楽しく見るための観戦のポイント

    卓球のプレースタイルや醍醐味を知っていれば卓球をより楽しく観戦できる!

    1.”戦型”=プレースタイル

    選手によって、主戦武器となる技術やプレーする領域が異なり、プレースタイル(戦型)も多彩なのが卓球競技のおもしろいところ。卓球の代表的な戦型を紹介しよう。

    シェークハンド 握手するように握るタイプのラケットを使用

    シェークドライブ型

    シェークラケットの両面に、回転がよくかかる「裏ソフトラバー」を貼り、「ドライブ打法」(後述) を軸に戦う。現代卓球ではもっとも主流のスタイル。

    シェークドライブ型 写真

    シェーク前陣速攻型

    シェークラケットの片面(または両面)に、スピードや回転変化重視の「表ソフトラバー」を貼り、卓球台の近く(前陣)でピッチの早さを武器に戦う。

    シェーク前陣速攻型 写真

    カット型

    台から離れ、上から下方向へスイングする「カット打法」(後述)を軸に、相手の攻撃を粘り強く返球する守備的スタイル。「カットマン」とも呼ばれる。動く範囲が広く、観客を沸かせる戦型と言える。

    カット型 写真
    ペンホルダー ペンを持つように握るタイプのラケットを使用

    ペンドライブ型

    ペンラケットに裏ソフトラバーを貼り、「ドライブ打法」を軸に戦うスタイル。両面にラバーを貼るスタイルと、片面だけに貼るスタイルに分かれる。緻密かつダイナミックなプレーは魅力的。

    ペンドライブ型 写真

    ペン速効型

    ペンラケットに表ソフトラバーを貼り、「スマッシュ打法」を軸として戦うスタイル。切れ味鋭いスマッシュは観ていても爽快だ。

    ペン速効型 写真

    2.多彩なテクニックに注目!

    フォアハンド/バックハンド

    利き腕側(フォア側)に来るボールに対する打法の総称が「フォアハンド」、その反対側(バック側)に対する打法の総称が「バックハンド」となる。後述するドライブやカットをフォア側で行えば「フォワドライブ(カット)」、バック側のドライブ(カット)なら「バックドライブ(カット)」となる。

    フォアハンド/バックハンド 写真

    ドライブ -攻撃中心のテクニック-

    下後方から上前方にスイングして、ボールをこすり、強い前進回転(トップスピン)をかける打法。放物線を描く弾道のドライブは、卓球の醍醐味であり、攻撃テクニックの中心だ。
    ちなみに「スマッシュ」は、こすらずにたたく(弾く)スピード重視の打法で、より直線的な弾道となるため、ドライブよりハイリスク・ハイリターンの技術と言われる。

    ドライブ -攻撃中心のテクニック- 写真

    ロビング-華麗な返球-

    相手に強く攻められた時に、台から離れた位置から、高い山なりのボールで返球する守備的技術。スマッシュ対ロビングのラリーはダイナミック!

    ロビング -華麗な返球- 写真

    カット -鉄壁の守備で勝負-

    上から下にスイングし、バックスピン(後進回転)をかける打法。台から距離をとり、相手のドライブやスマッシュに対して行う守備的な技術。

    カット -鉄壁の守備で勝負- 写真

    チキータ -流行の必殺レシーブ-

    台上で、横回転や前進回転をかけて返球するバックハンド打法。攻撃的なレシーブが可能。曲がる弾道から、バナナの有名ブランドにちなんで命名された。

    チキータ -流行の必殺レシーブ- 写真

    3球目攻撃 -最重要得点パターン-

    ①サービスを出す → ②相手が返球(レシーブ)→③レシーブに対して強打、という流れで、ラリーの「3球目」で攻撃するのが、卓球の基本的かつ重要な得点パターン。

    3球目攻撃 -最重要得点パターン- 写真

    3.サービスの構えに入ったら静かに。得点が決まったら声援を!

    卓球観戦では、ラリー中には静かにするのがマナー。
    選手がサービスの構えに入ったら、声援や拍手はストップしよう。
    そして、得点が決まったら拍手。
    特に選手のファインプレーに対しては、惜しみない拍手や声援を送り、選手を盛り上げよう!

    サービスの構えに入ったら静かに。得点が決まったら声援を! 写真

    ミスした時の「あぁ~」はNG
    選手がミスした時に、ついつい出てしまう「あぁ~」という声。悪気はなく、応援しているからこそ出てしまうため息だが、実は選手は歓迎していない行為。なぜなら、失点した選手が、観客のため息によって、さらに精神的にダメージを受けてしまうからだ。ミスした時こそ、選手を鼓舞するような声援を送れば、選手もよりすばらしいプレーを見せてくれるはずだ。