卓球の日本一を決定する『天皇杯・皇后杯 2023年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)』が1月23日(月)から29日(日)まで、JR千駄ケ谷駅駅前の東京体育館でいよいよ開催される。
競技種目は、ダブルスとシングルスの全7種目(男・女シングルス、男・女ダブルス、混合ダブルス、ジュニア男・女シングルス)。各種目ともトーナメント方式で、男・女シングルスの第2ステージ(4回戦以降)のみ11ポイント7ゲームマッチ、その他はすべて11ポイント5ゲームマッチで勝敗が決められる。なお、今大会の男・女シングルスではベスト32までの選手にパリオリンピック選考ポイントが付与されることになっている。
昨年の会場での観戦は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で最終2日にあたる土日のみであったが、今年は3年ぶりに全日程が有観客で実施され、前売り券に加えて当日券も販売される。また、男・女ダブルスおよび男・女シングルスの準々決勝以降が行われる土日曜はNHKでテレビ放送されるほか、全試合が卓球TVでインターネット配信される。7日間にわたって繰り広げられる国内最高峰の大会としてふさわしい熱き戦いの数々。2023年の天皇杯・皇后杯を手にするのは果たして・・・!?
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【男子シングルス】
第1シードは前回初優勝を飾った戸上隼輔(明治大)。3位入賞を果たした2022年世界選手権団体戦での活躍が記憶に新しい。昨年度の勢いそのままに連覇なるか。2013年世界選手権ベスト8の実績をもち、前回ノーシードから旭日昇天のごとく決勝進出を果たした松平健太(ファースト)は第2シードから悲願の初優勝を目指す。2012年王者でリオ五輪団体銀メダリストの吉村真晴(TEAM MAHARU)、2013年王者で東京五輪団体銅メダリストの丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)、そして2018年大会王者で WTTチャンピオンズ優勝・WTTカップファイナルズ準優勝・アジアカップ優勝、2022年世界選手権団体では中国から2勝をあげるなど国際大会でも好調をみせる張本智和(IMG)らも王座を狙う。
男子シングルスの組み合わせで戸上のブロックに入ったのは、2014年大会準優勝の町飛鳥(ファースト)、2015年大会準優勝の神巧也(ファースト)、2021年世界ユースU15三冠の松島輝空(木下アカデミー)、そして前回大会ベスト8で全日本実業団優勝の松下大星(クローバー歯科カスピッズ)。シード通りに勝ち上がれば、戸上と神、松島と松下が対戦し、ベスト4入りを懸けた準決勝ではこれらの勝者同士が激突することになる。
松平のブロックでしのぎを削るのは、全日本社会人3位の𠮷田雅己(木下グループ)、全日本学生ベスト8の谷垣佑真(愛知工業大)、2020年王者でWTTグランドスマッシュ3位・アジアカップ3位の宇田幸矢(明治大)、2021年大会準優勝の森薗政崇(BOBSON)ら。シード通りに勝ち上がると、松平は森薗、宇田といったサウスポーの実力者を撃破しなければベスト8入りできない組み合わせ。
吉村のブロックでは、全日本社会人準優勝の上田仁(T.T彩たま)、2021年大会王者で世界選手権団体銅メダルの及川瑞基(木下グループ)、2019年大会準優勝で全日本社会人では悲願の初優勝を飾った大島祐哉(木下グループ)、全農CUP TOP32福岡大会・船橋大会ともに3位で WTTコンテンダー優勝と頭角を現してきた篠塚大登(愛知工業大)らが激突する組み合わせ。Tリーグでも活躍中の実力者がひしめくブロックを抜け出すのは誰か。
丹羽のブロックには横谷晟(愛知工業大)や張本といった2022年世界選手権日本代表メンバーに加え、全日本社会人3位でドイツブンデスリーガで活躍中の村松雄斗(La. VIES)や、全農CUP TOP32船橋大会で戸上を破りベスト4入りした吉山僚一(愛工大名電高)らが入った。順当に勝ち上がれば、好調の張本はベスト16入りを懸けて村松、ベスト8入りでは丹羽、ベスト4入りを懸けた戦いでは吉山と対戦する組み合わせ。いずれの対戦カードも熱戦が期待される。
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【女子シングルス】
前回3年ぶり3度目の優勝を飾り、アジアカップ2022準優勝・WTTチャンピオンズ3位と国際大会でもひときわ存在感を放っている伊藤美誠(スターツ)が4度目の優勝を目指す。伊藤とともに注目されるのは、前回決勝でダブルスパートナーの伊藤に敗れた2020年王者の早田ひな(日本生命)、歴代3位タイ5回の優勝を誇る2021年大会王者の石川佳純(全農)、11月開催の全農CUP TOP32船橋大会で伊藤と早田の同年代対決を制して優勝を掴んだ2017年大会王者の平野美宇(木下グループ)ら王座奪還を目指すメンバーたち。
伊藤と同じブロックでしのぎを削るのは、社会人王者の井絢乃(中国電力)、2014年大会準優勝で全農CUP TOP32船橋大会では石川を破りベスト8に入った森さくら(日本生命)、全日本社会人3位の野村萌(デンソー)、そして3月開催のLION CUP TOP32で伊藤を撃破し、2022年世界選手権団体戦では銀メダルに貢献した長﨑美柚(木下グループ)ら。伊藤と長﨑が勝ち上がれば、ベスト4入りをかけて準々決勝で対戦することになる。
早田のブロックでは、平野に加えて、社会人ベスト8の森田彩音(デンソー)、前回ベスト8で高校総体準優勝の大藤沙月(四天王寺高)、今季Tリーグ勝利数1位で全農CUP TOP32船橋大会では3位の芝田沙季(ミキハウス)、カデット王者で世界ユースU19準優勝の張本美和(木下アカデミー)らが激突する。中学生ながらエースとして全日本団体優勝に貢献し、全農CUP TOP32船橋大会では伊藤を破って6位に入賞するなどシニアに引けを取らない戦いぶりをみせている張本はどこまで勝ち上がるか。
石川のブロックで上位進出を狙うのは、8年連続ベスト8以上をキープしているカット主戦型の佐藤瞳(ミキハウス)、前回初の表彰台を飾った加藤美優(吉祥寺卓球俱楽部)、前回ベスト16で今季Tリーグ勝利数2位の安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)、全日本社会人準優勝の成本綾海(中国電力)、全日本学生準優勝の出澤杏佳(専修大)、高校王者の赤江夏星(香ヶ丘リベルテ高)ら。シード選手が順当に勝ち上がると、石川と加藤、佐藤と安藤が対戦し、それぞれの勝者がベスト4入りをかけての対戦となる。
2年連続女子シングルス3位で世界ユースU19では2冠を達成した高校3年生の木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)のブロックでは、前回ベスト8の木村光歩(中国電力)、前回ベスト16で LION CUP TOP32・全農CUP TOP32福岡大会でいずれもベスト8と安定した実力を発揮しているカット主戦型の橋本帆乃香(ミキハウス)、同じく前回ベスト16の南波侑里香(トップおとめピンポンズ名古屋)、全日本社会人選手権3位の玉石幸穂(エクセディ)、2年連続大学王者に輝いた黒野葵衣(早稲田大)、全日本学生3位の岡田琴菜(愛知工業大)、皆川優香(大阪成蹊大)ら実業団と学生トップ選手をはじめとする実力者がひしめき合う。群雄割拠の女子シングルスで今年の皇后杯を手にするのは誰なのか。
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【男子ダブルス】
第1シードは2021年世界選手権銅メダリストの宇田幸矢・戸上隼輔組(明治大)。前回準々決勝から決勝まで全てフルゲームを制し初優勝を飾ったが、連覇なるか。第2シードは張本智和・森薗政崇組(IMG・BOBSON)。前回決勝では2ゲームを先取しながらも悔しい逆転負けを喫したがリベンジなるか。前回3位で全日本社会人ベスト8の松下海輝・藤村友也組(日鉄物流ブレイザーズ)や、前回準決勝で無念の不戦敗に終わった全日本社会人3位の大島祐哉・田添健汰組(木下グループ)らは初優勝を目指す。
連覇を狙う宇田・戸上組のブロックでは全日本実業団王者の松下大星・宮本春樹組(クローバー歯科カスピッズ)や、学生準優勝の小林広夢・伊藤礼博組(日本大)、Tリーグで活躍中の有延大夢・田添響組(琉球アスティーダ・岡山リベッツ)、及川瑞基・松島輝空組(木下グループ・木下アカデミー)ら実力者たちがしのぎを削る。リベンジを狙う張本・森薗組は、順当に勝ち上がれば、日本リーグで活躍中の上村慶哉・酒井明日翔組(シチズン時計)、社会人王者の渡辺裕介・松山祐季組(協和キリン)らと対戦する組み合わせ。宇田・戸上組が連覇を達成するのか、それとも張本・森薗組が初優勝を掴み取るのか、それとも・・・?
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【女子ダブルス】
女子ダブルスは、前回大会最多タイの4連覇を達成した伊藤美誠・早田ひな組(スターツ・日本生命)が大会史上初の5連覇に挑む。2019年世界選手権銅メダリストのカット主戦型ダブルス佐藤瞳・橋本帆乃香組(ミキハウス)、2019年ワールドツアーグランドファイナルで優勝、3月開催のWTTコンテンダー・ドーハ大会、WTTスターコンテンダー・ドーハ大会を制するなどペアに磨きをかけている長﨑美柚・木原美悠組(木下グループ・JOCエリートアカデミー/星槎)らは初優勝を目指す。佐藤・橋本組と長﨑・木原組が勝ち上がると、両者はベスト4入りをかけて準々決勝で対戦する組み合わせ。そして前回大会準々決勝で長﨑・木原組をフルゲームの接戦で破るも準決勝で棄権のため無念の3位に終わった平野美宇・石川佳純組(木下グループ・全農)は、リベンジをかけて世界トップのハイレベルな戦いを繰り広げるだろう。
伊藤・早田組のブロックには、ビッグトーナメント準優勝ペアの梅村優香・塩見真希組(サンリツ)、大学生王者の谷渡亜美・信田ことみ組(愛知工業大)、全日本社会人3位の小畑美月・菅澤柚花里組(デンソー)、長﨑・木原組のブロックには、ビッグトーナメント優勝ペア青木優佳・中森帆南組(中国電力)、平野・石川組のブロックには、社会人王者の成本綾海・井絢乃組(中国電力)や同大会準王者の森田彩音・野村萌組(デンソー)、2019年・2020年大会準優勝ペアの芝田沙季・大藤沙月組(ミキハウス・四天王寺高)ら実力ペアが肩を並べている。伊藤美誠・早田ひな組が新記録を樹立するか、それとも新たなチャンピオンペアが誕生するのか!?
女子ダブルスの組み合わせは、こちら。
【混合ダブルス】
前回初優勝を飾った張本智和・早田ひな組(IMG・日本生命)が連覇なるか。張本・早田組の下に潜むのは、前回2021年大会ベスト16で張本・早田組に惜しくもゲームオールジュースで敗れた小林広夢・出澤杏佳組(日本大・専修大)。ベスト8入りを決める4回戦でリベンジをかけた再戦なるか。また、張本・早田組のブロックには、2021年世界ユースU19優勝ペア篠塚大登・木原美悠組(愛知工業大・JOCエリートカデミー/星槎)が入っており、両者が勝ち上がればベスト4入りをかけた準々決勝で5月に行われる世界選手権ダーバン大会の代表資格を獲得した2組の直接対決が実現することとなる。前回ベスト8で第2シードの前出陸杜・出雲美空組(高田高・サンリツ)のブロックに入ったのは、2021年世界ユースU15優勝ペア松島輝空・張本美和組(木下アカデミー)。両ペアが勝ち上がると、ベスト8決定戦で対戦することとなる。中学生ペア松島・張本組がどこまで勝ち上がるか注目したい。前回ベスト8の五十嵐史弥・杉田陽南組(滋賀県スポーツ協会・早稲田大)、硴塚将人・森田彩音組(協和キリン・デンソー)、坂根翔大・塩見真希組(関西アカデミー・サンリツ)ら実業団ペアに加えて、大学生実力ペアの谷垣佑真・岡田琴菜組(愛知工業大)、小野寺翔平・枝廣愛組(中央大)ら学生トップクラスの活躍にも期待。前回、張本美和と組んで3位で同種目3度の優勝経験をもつ田添健汰は、長﨑美柚とペアを組んで出場。田添健汰・長﨑美柚組(木下グループ)は、谷垣・岡田組や硴塚・森田組と同じブロックに入っており、田添・長﨑組と谷垣・岡田組が勝ち上がれば、両ペアは早くも3回戦で激突となり、どのような戦いぶりを見せるのか。初日23日から開催される混合ダブルスからも目が離せない。
混合ダブルスの組み合わせは、こちら。
【ジュニア男子シングルス】
注目候補筆頭は第1シードの松島輝空(木下アカデミー)。2021年世界ユースU15でシングルス、ダブルス、混合ダブルスの三冠を獲得しているが、全日本ジュニアではいまだに無冠の松島が初制覇を狙う。決勝で涙をのんだ昨年の雪辱を果たせるか。第2シードに入ったのは前回3位で高校総体3位の三木隼(野田学園高)。同じく高校総体で3位に入った芝拓人(野田学園高)とともに表彰台まで駆け上がれるか。野田学園からは岩井田雄斗、岩井田駿斗兄弟の活躍にも注目。強豪愛工大名電からは中村煌和、吉山和希、坂井雄飛、萩原啓至がスーパーシードで参戦する。中でも2022世界ユースU15準優勝の吉山和希の戦いぶりに注目。カデット14歳以下の部で決勝を争った持田陽向(愛工大名電中)、中城瑛貴(松山卓球教室)、カデット13歳以下の部優勝で、WTTコンテンダー・リンツ大会U15優勝の岡本翼(木下アカデミー)は高校生相手にどこまで勝ち上がれるか。ジュニア男子最年少の小学5年生・小林右京(ピンテック)、同じく小学5年生の大野颯真(木下グループ)、大野斗真(ABBEY)は初戦突破なるか。
ジュニア男子シングルスの組み合わせは、こちら。
【ジュニア女子シングルス】
前回準優勝の張本美和(木下アカデミー)が第1シードから悲願の初優勝を狙う。世界ユースU19準優勝の張本が見せる圧巻のラリーは必見。前回3位の由本楓羽(香ヶ丘リベルテ高)、面手凛(山陽学園中)は第2、第3シードから優勝を目指す。加えて、スーパーシードに入った小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)、小塩悠菜(星槎中)の小塩姉妹や、原芽衣(四天王寺高)、首藤成美(希望が丘高)、牧野里菜(遊学館高)らがしのぎを削る。今大会最年少の小学3年生・松島美空(京都カグヤライズ)の戦いぶりにも注目。
ジュニア女子シングルスの組み合わせは、こちら。
テレビ放送
28日(土)および29日(日)はNHKでテレビ中継されます。
1月28日(土)NHK BS1 13:00 – :女子ダブルス・男子ダブルス準決勝
1月28日(土)NHK 総合 15:05 – :女子ダブルス・男子ダブルス決勝
1月29日(日)NHK BS1 10:30 – :女子シングルス・男子シングルス準決勝
1月29日(日)NHK 総合 13:50 – :女子シングルス・男子シングルス決勝
全日本特設サイト:放送スケジュール
ライブ配信
全試合をライブでご視聴いただけます。
1月23日(月)〜29日(日):卓球TV
全日本特設サイト:卓球TV
チケット情報
2022年12月24日(土)よりチケットぴあにて発売中です。
全日本特設サイト:チケット情報
試合速報
試合の結果速報は、全日本特設サイトより検索することができます。
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(公益財団法人日本卓球協会 広報委員会)