NEWS
大会・試合 2024.01.26
全日本卓球女子シングルス6回戦で平野が勝利も伊藤は敗退

平野美宇|伊藤美誠


『天皇杯・皇后杯2024年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)』5日目を迎えた1月26日(金)、女子シングルス6回戦が行われ、平野美宇(木下グループ)が大藤沙月(ミキハウス)に4-0で勝利した一方、伊藤美誠(スターツ)は木村香純(トップおとめピンポンズ名古屋)に3-4で敗れた。

パリオリンピック選考ポイントで2位争いを繰り広げていた平野と伊藤はともに4回戦、5回戦を勝ち抜き、揃ってベスト16入り。続く6回戦で平野は11月のパリオリンピック代表選考会である全農CUPで敗北を喫している大藤と対戦した。接戦が予想されたが、第1ゲームを競り勝った平野はその後も安定した両ハンドで攻め続けて難敵をストレートで退けている。

一方の伊藤は2019年全日本学生選抜女王のTリーガー・木村香純との対戦に臨み、多彩なレシーブで相手を崩して先に3ゲームを先取するも、リードした第5ゲーム、第6ゲームを逆転で落としてしまうと、最終第7ゲームは相手のラッキーも重なり、序盤から大きく離される展開。終盤に粘りを見せたが、最後は逆を突かれてミスとなり、11-7で試合終了、昨年と同じく6回戦で敗れた。

平野は試合後の記者会見で、「ここまで来るには家族や監督、コーチ、そしてチームのみんながいなかったら、周りの支えがなかったら絶対来られていなかったと思うので、本当にたくさんの方に恵まれているなというのと、感謝の気持ちでいっぱいです。東京(五輪)の時は本当に苦しくて、卓球から逃げ出したいと毎日のように思っていたのですが、今回は逃げずにここまで準備してこられたし、東京の時は寝られなかったけど、昨日は寝ることができた。そういうところ、ひとつひとつが成長したこともそうですし、たくさんの方に支えてもらえているから勝ち取れたと思います」とコメントした。

全日本卓球女子シングルスの戦いを終えた伊藤は「今大会、私は初戦からずっとフルゲームで、最終試合が一番の勝ち試合だったところをフルゲームにしてしまって、最終ゲームは相手のラッキーが続いたので、差を広げられてしまったのですが、3-3になる前に仕留めるべきでした。全日本まで結構、練習もしてきて、肋骨が痛い中でも練習して、トレーニングして、という風にできる限りのことをやってきたので、もうちょっと試合したかったです。去年は6回戦で負けてしまったので、この6回戦はしっかり乗り越えて準々決勝に入りたいなとすごく思っていたので、とても悔しい気持ちです」と明かしている。

その他、早田ひな(日本生命)、木原美悠(木下グループ)、張本美和(木下アカデミー)、長﨑美柚(木下グループ)ら有力選手は順当にベスト8入りを果たした。

女子シングルス準々決勝は27日(土)9時から行われる予定だ。

◆女子シングルス6回戦の結果
早田ひな(日本生命) 4-1 芝田沙季(ミキハウス)
長﨑美柚(木下グループ) 4-2 南波侑里香(トップおとめピンポンズ名古屋)
赤江夏星(デンソー) 4-1 佐藤瞳(ミキハウス)
平野美宇(木下グループ) 4-0 大藤沙月(ミキハウス)
横井咲桜(ミキハウス) 4-2 枝廣瞳(中国電力ライシス)
木村香純(トップおとめピンポンズ名古屋) 4-3 伊藤美誠(スターツ)
張本美和(木下アカデミー) 4-2 橋本帆乃香(ミキハウス)
木原美悠(木下グループ) 4-1 成本綾海(中国電力ライシス)

◆女子シングルス準々決勝の組み合わせ
早田ひな vs 長﨑美柚
赤江夏星 vs 平野美宇
横井咲桜 vs 木村香純
張本美和 vs 木原美悠