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大会・試合 2025.01.25
女子シングルス準々決勝で伊藤美誠が平野美宇との接戦を制す、3連覇を狙う早田ひなも準決勝へ【全日本卓球】


『天皇杯・皇后杯2025年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)』5日目を迎えた1月25日(土)、女子シングルス準々決勝を実施し、ベスト4が出そろった。

3連覇のかかる早田ひな(日本生命・福岡)が芝田沙季(ミキハウス・大阪)にゲームカウント4-1で勝利。6年ぶりの優勝を狙う伊藤美誠(スターツ)は幼い頃からのライバル平野美宇(木下グループ・神奈川)とフルゲームの死闘を演じ、ゲームカウント4-3で準決勝進出を決めた。前日にジュニア女子3連覇を達成した張本美和(木下グループ・神奈川)、初優勝を目指す大藤沙月(ミキハウス・大阪)もベスト4入りを果たしている。

準々決勝の注目カードは平野と伊藤の”みうみま”対決。これまで何度も名勝負を繰り広げてきた同級生対決だ。

第1ゲームの出足は伊藤が回り込みレシーブで先制点を挙げるも、ラリーで勝る平野がこのゲームを奪う。第2ゲームと第3ゲームは伊藤のペースで進み、細かい技を駆使したプレーから得意のスマッシュを連発して得点を重ね、2ゲームを連取した。

しかし、第4ゲームは攻撃にミスが出て平野に軍配、ゲームカウント2-2で並ぶ。第5ゲームも平野がストレートに撃ち抜く両ハンドや回転をかけたループドライブを織り交ぜながら主導権を握り、続く第6ゲームでマッチポイントをつかむも、8-10から伊藤が怒涛の4連続ポイントでフルゲームに持ち込むと、最終の第7ゲームも勢いに乗ったまま伊藤が11-6で制し、勝利を決めた。

パリ五輪代表の平野から勝利を挙げた伊藤は、「久しぶりに最終日まで残ることができて嬉しい。この状態で明日また試合ができるのが本当に嬉しいです」と満面の笑顔。勝敗を分けた第6ゲーム、平野にマッチポイントを握られた場面については「落ち着いて相手を見ながら思い切ってプレーできたのが良かった。ボールを見極めてスマッシュも台に収めることができた」と振り返った。

一方、惜しくも勝機を逃した平野は、「マッチポイントを握ったところで勝ち急いでしまった。挑戦者の気持ちをちょっと忘れて勝ちたい気持ちが上回ってしまったかなと思う。勝つチャンスだったので悔しいです」と話した。

大会最終日となる26日(日)は午前10時から準決勝、午後1時から決勝を行う。

【女子シングルス準々決勝】
早田ひな 4-1 芝田沙季
11-5/11-7/12-10/8-11/11-5

大藤沙月 4-1 井絢乃
11-8/11-9/14-12/2-11/12-10

伊藤美誠 4-3 平野美宇
8-11/11-7/11-5/6-11/7-11/12-10/11-6

張本美和 4-2 山﨑唯愛
9-11/13-11/9-11/12-10/11-4/11-6