『天皇杯・皇后杯 2026年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)』5日目を迎えた1月24日(土)、男子シングルス準々決勝4試合を実施した。
ディフェンディングチャンピオンとして今大会に臨んだ松島輝空(木下グループ・神奈川)と吉村真晴(SCOグループ・東京)の一戦は激しいラリーの応酬が続くなど一進一退の展開で、4ゲーム続けてデュースにもつれ込んだ。第1ゲームは吉村が制したものの、2ゲーム目以降を連取した松島が第5ゲームは優勢に進め、ゲームカウント4-1で4強入りを決めている。
大接戦となった吉村との対戦を終えて、「4ゲーム目までデュースが続いて、最後の1点(を取ること)が苦しかったですが、あと1点を取り切れて良かったです。技術面というよりは、最後の1本を取れたというメンタル的に粘れたところが良かったなと思っています」と振り返った松島は、「大勢の方が集まってくださった東京体育館でプレーできることが本当にうれしいですし、明日以降も、楽しみながら、2連覇を目指してがんばりたいと思っています」と話した。

6回戦で2022年・2023年王者の戸上隼輔(井村屋グループ・東京)を破った谷垣佑真(愛知工業大・愛知)は、ジュニア男子初優勝を果たした川上流星(星槎国際高横浜・神奈川)と対戦。第1ゲームは谷垣がテンポ良く得点を重ねていったが、第2ゲームは川上が粘り強さと攻撃的なアプローチで打ち合いを制し、続く第3ゲームも勢いに乗って連取した。ゲームカウント1-2と逆転された谷垣は第4ゲームでも川上に先行を許したものの、デュースの展開をしのいでゲームカウント2-2と追い上げると、第5ゲームもデュースにもつれ込む競り合いを13-11でものにして試合の流れを引き戻す。第6ゲームも谷垣が終盤の勝負どころで連続得点を挙げ、11-9で締めてゲームカウント4-2で勝利、準決勝進出を決めた。
勝利した率直な感想を聞かれた谷垣は「昨年の大会でベスト4に入れたときに、うれしい気持ちがありつつ、まぐれかなと思うところもあったのですが、まさか今年も、という思いと、ベスト4に入ることができて、本当に、率直にうれしいです」とコメント。さらに、「今もまだまぐれかなと思うところがあって、受け身になっているところがあり、1試合目のときからなんですが、昨年にベスト4に入っているから、とか、そういう嫌なプレッシャーがあったんですが、自分でその気持ちを切り替えてプレーできたのが今日の勝因だったかなと思っています」と続けている。

2024年大会の覇者で王座奪還を狙う張本智和(トヨタ自動車・宮城)は準々決勝で木造勇人(関西卓球アカデミー・宮崎)と対戦。張本が第1ゲームを先制するも、第2ゲームは序盤のリードを生かして木造が逃げ切り、さらにデュースにもつれた第3ゲームも木造が奪取する。第4ゲームは押されていた張本がタイムアウトをきっかけに反撃してゲームカウントを2-2とし、第5ゲームも連取。続く第6ゲームは攻撃のリズムをつかんだ木造が制してゲームカウント3-3に追いついた。最終ゲームまでもつれ込んだ対決は張本が11-8で押し切り、準決勝進出を決めている。
張本は木造戦を振り返り、「2ゲーム目と3ゲーム目、どちらも追いついて、取りきりたいところを取り切れなかったことを考えれば、こういった展開になるのは当然なので、そこが反省点かなと思いますが、相手がいいプレーをした場面もあったので、そこは致し方ない面もあるとは思っています。木造選手のバックハンドに苦しめられましたが、焦ってもしょうがないですし、自分のやるべきことをしっかり考えながら、あきらめるところは割り切って戦いました。ただ、こういった試合展開で勝てたということは明日に向けて良い点でもあると思っています」と話すと、準決勝で対戦する松島との試合に向けて次のように付け加えている。
「2年連続で同じ失敗は許されないと思いますが、去年の彼に負けて、でも今回の彼はこの1年を通して去年の彼よりも強くなっていますし、もっと苦しい試合、去年の彼に勝つよりも難しいことだと覚悟しています。それでも、明日の準決勝でリベンジしたいので、あとはしっかりやるだけです」

宇田幸矢(協和キリン・東京)と篠塚大登(愛知工業大・愛知)がぶつかった一戦は、篠塚が第1ゲームを取ったあと、宇田が積極的な組み立てで第2ゲームを制すも、続く第3ゲームと第4ゲームは篠塚が一歩リードする形で展開し、ゲームカウント3-1に持ち込む。第5ゲームに巻き返しを図った宇田が第6ゲームでもゲームポイントを取ったが、粘る篠塚が激しいラリーの末にマッチポイントを奪い、そのまま13-11で締めくくって勝利を収めた。
激闘を終えた篠塚は「苦しい試合でしたが、勝ち切れたこと、明日に残れたことはうれしいです。お互いに分かり合っている仲なので、打ち合いの中でどれだけ勝負できるかがカギになってくると思っていましたし、今日は特にバックハンドで勝負しようと思って臨んだので、それが良かったなと思います」と振り返っている。
男子シングルスは大会最終日25日(日)に準決勝2試合と決勝を行う予定だ。
【男子シングルス準々決勝】
松島輝空 4-1 吉村真晴
11-13/12-10/14-12/13-11/11-6
張本智和 4-3 木造勇人
11-4/8-11/10-12/11-7/11-9/8-11/11-8
谷垣佑真 4-2 川上流星
11-3/11-13/5-11/12-10/13-11/11-9
篠塚大登 4-2 宇田幸矢
11-4/6-11/11-9/11-9/6-11/13-11
【男子シングルス準決勝の組み合わせ】
松島輝空 – 張本智和
谷垣佑真 – 篠塚大登
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