2022年1月24日から天皇杯・皇后杯2022年全日本選手権大会(一般・ジュニアの部)(以下、全日本卓球)が始まる。1936年に始まった同大会は、その年度の男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルス、男女ジュニアシングルスの日本一を決める大会。
今回、2021年度の全日本卓球に向けて過去3大会の決勝を振り返る企画を実施。最初に取り上げるのは2019年男子シングルス決勝。水谷隼と大島祐哉の対決となった決勝で最多10度目の優勝を果たした水谷。水谷はこれが全日本卓球のシングルスで最後の大会となる。
(映像提供:NHK)
決勝カードの水谷隼と大島祐哉は2018年の全日本卓球にダブルスでペアを組んで優勝を経験し、2019年大会もペアで準決勝に進出している同士の対戦となった。
大島は準決勝で前回大会優勝の張本をフルゲームで下し、シングルスでは初めての決勝進出。一方、水谷は13年連続決勝進出、その内優勝9回と全日本卓球では圧倒的な成績を残している絶対王者。準々決勝では丹羽孝希、準決勝で木造勇人を倒しての決勝進出となった。
第1ゲームから接戦となった対戦は、初の決勝に進出した大島がゲームを獲得する。積極的に攻め続け、自慢の脚力を活かして水谷のミスを誘った。
しかし第2ゲームから水谷が強さを見せつけた。第1ゲームから第3ゲームを6‐11、7‐11、6‐11と連続で勝利。多彩な攻めで大島に的を絞らせず、流れを引き寄せ優勝に王手をかけた。
追い込まれた大島もあきらめずに攻めの姿勢を見せ続ける。第5ゲームは先行してポイントを重ねるも水谷が連続ポイントで追いつく嫌な展開に。追いかけられる中で大島は集中力を切らさずに勝利。2ゲーム以降、水谷に奪われた流れを断ち切り、カウント3‐2と希望を残した。
そして迎えた第6ゲーム、水谷が圧倒的な強さを見せる。台の近くでプレーする積極性を見せ、7‐1と序盤からリードをみせる。中盤大島が粘りを見せ9-5としたところで水谷がすかさずタイムアウトを取り流れを切る。タイムアウト明けは2ポイントをミスなく獲得し前人未到のV10を達成した。
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