卓球用語集|カテゴリー
カテゴリー別
参考図書:藤井基男(2007).『卓球まるごと用語事典』. 卓球王国.
アドバイザー Adviser |
アドバイザーは個人種目で試合開始前に登録され、試合中(ラリー中を除く)に競技者にアドバイスをすることができる。ダブルスで国際ペアを組んでいる場合は、各競技者1名ずつ計2名のアドバイザーが認められる。 |
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イエローカード、レッドカード、ホワイトカード Yellow card, red card, white card |
イエローカード、レッドカードは、競技者、監督、コーチまたはアドバイザーのバッドマナー(よくない行為)や違法なアドバイスに対し、警告・罰則を与えるときに主審が揚げるカード。アドバイザーの違法なアドバイスに対してイエローカードを示し警告、更に違法なアドバイスが行われるとレッドカードを掲げ競技領域から遠ざけられる。また、審判長は、競技者が重大な不正行為やマナー違反をした場合、競技者にレッドカードを掲げて試合、競技種目または全競技への出場資格を取り消す措置を行う。バッドマナーに対するカードの使用方法については、「ペナルティーポイント」の項目を参照。 ホワイトカードはタイムアウトが要求された時に掲げるカード。 |
インプレー In play |
ボールがサービス開始直前に手のひらで静止した最後の瞬間からラリーがレットまたはポイントになるまでの間を指す言葉。 |
打つ Strike |
競技者がラケットハンドに持ったラケットまたはラケットハンドでインプレーのボールに触れること。 |
エッジ Edge |
テーブル表面(プレーイングサーフェス)の縁をエッジと言い、エッジに沿って2cm幅の白色のラインが引かれている。テーブルの上面(プレーイングサーフェス)の縁をエッジと言い、エッジに沿って2cm幅の白色のラインが引かれている。 |
エッジボール Edge ball |
テーブルのエッジに触れて入った打球。正規のリターンとみなされる。 主審が両エンドと自分に近い方のテーブルサイドについて判定し、副審に近い側のテーブルサイドについては副審のみが判定の責任を持つ。 エッジボールで得点した時は、マナーとして手を上げるなどして相手に謝る習慣がある。 |
エンド End |
卓球台のコートのネットから一番遠い端を指す言葉。テーブルの一方の端。プレーするエンドを交替することをチェンジエンドという。 |
エンドライン End lines |
テーブルの上面(プレーイングサーフェス)の152.5cmのエンドに沿って引かれた幅2cmの白色のライン。 |
オープンハンドサービス | ルールでは、サーバーはフリーハンドの手のひらを開き、その上につかむことなく自由に転がる状態でボールを乗せ静止させてからサービスを開始することになっている。そのようなサービスを指す言葉。 かつては、”指を4本揃えて親指を離し”といった厳格な記載や “(…手のひらを開き)平らにし”といった記載があったが、現在のルールにはそのような記載はない。また、オープンハンドの意図は、ボールを握らず投げ上げる時にスピンをかけることができないことを確実にするものであり、フリーハンドが厳密にどの程度曲がっているかといった細かい点はそれほど気にかけるべきではない、という解釈で運用されている。 |
オブストラクション Obstruction |
進路妨害のこと。相手競技者のボールが、自領コートに触れる前にプレーイングサーフェス上方で、あるいはプレーイングサーフェスに向かって飛んでいる時点で、競技者もしくは競技者の着用・所持物が触れてしまうこと。 |
オンライン | ダブルスのサービスは、最初に自領ライトハーフコートに触れ、続いて相手のライトハーフコートに触れなければいけないが、センターラインはライトハーフコートに含まれると解釈されるため、センターラインにボールが触れる「オンライン」のサービスは有効とされる。 |
カウント Count |
得点(スコア)を数えること。試合での得点の発声は、常に次にサービスを出す側から数える。 |
休憩 Intervals |
試合開始から終了までの間に競技者がとれる休憩時間は、各ゲーム間の1分以内の休憩と各ゲーム開始から6ポイントごと、および最終ゲームでのチェンジエンド時のタオル使用のための短い休憩がある。 |
競技用服装 Playing clothing |
半袖シャツまたはノースリーブシャツ、ショーツまたはスカート、または上下一体のスポーツ用服装、くつ下と競技用シューズを指す。それ以外にサポーター、リストバンド、ヘアバンド、スパッツを着用できる。 日本卓球ルールで行われる大会では競技用シャツ、ショーツ、スカートは日本卓球協会が公認したものでなければならない。 また、日本ではダブルスのペアは靴・靴下・広告を除いて同じ服装で競技することになっているが、国際卓球ルールでダブルスのペアに同じ服装が義務付けられているのは、2023年現在、世界タイトル大会、オリンピック・パラリンピックのみである。 |
競技領域 Playing space |
公式競技を行うための卓球台1台あたりのスペースを指す言葉。長さ14m、幅7m以上の長方形、高さ5m以上と規定されている。車椅子を使用する競技会では狭くすることができるが長さ8m幅6m以上でなければならない。ベテラン競技会では、狭くすることができるが、長さ10m、幅5mより狭くてはならない。競技領域は、高さ75cmまたは50cmの均一な濃色のフェンスで区切られる。明るさは、プレーイングサーフェス全面が1000ルックス以上、競技領域のその他の部分は500ルックス以上と決められている。 |
ゲーム Game |
試合を構成する単位。11ポイントを先取すると1ゲームを獲得する(ただし、10対10になった場合は、以降2点差になったところで1ゲームが終わる)。 1試合は、日本卓球ルールでは3ゲーム、5ゲーム、7ゲームで構成されることになっているが、国際卓球ルールではゲーム数は任意の奇数となっている。また、日本では試合自体のことをゲーム、試合形式の練習のことをゲーム練習という習慣がある。 |
ゲームオール | 双方とも獲得したゲーム数が同じ状況のこと。セットオールは誤用。 |
抗議 Appeals |
主審または副審等によるルール解釈に対して、審判長に確認したり意見を述べたりすること。個人戦では当該競技者のみ、チーム戦では当該監督にのみ抗議権がある。ただし、主審または副審等による事実の判定に対し審判長に抗議することはできない。なお、2022年6月1日のルール改定において、テーブルテニスレビュー(TTR)ビデオ判定が実施されている場合、競技者は主審または副審による事実の判定に対しても、新設の競技役員である「テーブルテニスレビュー(TTR)ビデオ判定役員 (TTR official)」に抗議することができるようになった。 |
コート Court |
卓球台のプレーイングサーフェスをネットで仕切ったその各々のこと。競技者から見てネットより手前を「自領コート」、相手競技者のコートを「相手コート」と表現する。 |
コートチェンジ | チェンジエンドの俗称 |
公認審判員 | 日本卓球協会が資格認定をした審判員のことで、公認審判員、上級公認審判員、公認レフェリーの種別がある。公認審判員は中学校卒業者以上を対象とし、所定の講習会とテストを受け合格すると取得することができる。 |
国際審判員 International umpire |
国際卓球連盟の資格試験に合格した審判員。IU(アイユー、International Umpireの略)と呼び、国際大会の審判員がつとめられる。国際審判員の資格のうち最初のレベルはホワイトバッジ(White Badge)と呼ばれ、さらに上級資格としてブルーバッジ(Blue Badge)、最上級のゴールドバッジ(Gold Badge)と呼ばれる資格がある。 |
サービス Service, Serve |
ラリーにおける最初の打球。「サーブ」ともいう。ボールに回転を与えることなく16cm以上ほぼ垂直に投げ上げ、ボールが落下する途中で打ち、自領コートに触れた後、相手コートに直接触れるように打球する。 |
サーバー Server |
ラリーにおいて最初の打球(サービス)をする競技者のこと。 |
サイド Side |
卓球台の天板(テーブル板)の垂直な側面、またはそこに触れた打球。サイドに触れた打球は正規のリターンではなく打った競技者の失点となる。 |
サイドライン Side line |
テーブルの274cmのエッジに沿って引かれた2cm幅の白色のライン。 |
サポート Supporting posts |
卓球台にネットを固定するための支柱。ネットと合わせてネットアセンブリと呼ばれる。「ネットアセンブリ」の項を参照。 |
サポートイン | サポート(ネットの支柱)に触れて入った打球。サポートはテーブルに取り付けるための締め具の部分も含めてネットと同様の扱いで、ラリーの打球が直接サポートに触れて相手コートに入った場合は有効打となる。 |
サンドイッチラバー Sandwich rubber |
日本では「ソフトラバー」と呼ばれるゴムシートとスポンジを貼り合わせたラバーのこと。ルール用語では「サンドイッチラバー」という。 |
試合得点 Match points |
リーグ戦の順位を決めるため、勝者に試合得点2点、敗者に1点、棄権には0点が与えられる。試合得点の合計で順位を決定する。1991年世界選手権千葉大会開催中に団体戦で、第2ステージでの強豪との対戦を避けるため故意に順位を落とそうとしたチームがあったため、棄権負けが不利になる試合得点方式が生まれた。 |
シード Seed |
大会の組み合わせを作る際に、強い選手同士が早い回戦で対戦しないよう、離れた位置に配置することをシードするといい、シード選手一覧のことをシーディングリストという。 |
ジェイティーティーエーエー J.T.T.A.A. |
日本卓球協会公認の用具につけられる公認マーク。(Japan Table Tennis Association Approved)の略。 |
ジュース、デュース Deuce |
1ゲーム11点制で「10対10」以降で同点になった状態を指す言葉。サービスは1本交代となり、一方が2ポイント差をつければゲームを獲得する。現在のルールにはジュースもしくはデュースという用語は存在しない。 |
16cm以上 | サービスルールで、ボールが投げ上げられなければいけない高さとして16cm以上と書かれている。この高さはボールがフリーハンドを離れてからの高さであり、ボールが離れる前に手とボールが一緒に動いたものは16cmに含まれない。また、ルールには「正規のサービスを行なっていることを審判員が確信できるよう行うことは競技者の責任」となっており、審判員が「審判員がサービスの正当性について確信が持てない場合、それがマッチにおいて初めてであれば、競技を中断してサーバーにその旨注意することができる」と規定されている。 |
主審 Umpire |
各ラリーの結果を判定し宣告するなど、その試合の進行を司り管理する審判員。 |
審判長 Referee |
大会における競技の統括者。「レフェリー」とも言う。ドロー(組合せ抽選)の実施、タイムテーブルの作成、競技役員(審判員等)の任命、緊急の際の競技中断の可否決定など多くの責任を持つ。「レフェリー」の項を参照。 |
スタンピング Stamping |
サービスの時に足音を立てること。一時期はルール上のバッドマナーだったが、現在は相手競技者に不当な影響を与える音でなければバッドマナーとしてペナルティーを取られることはない。 |
ストップ② Stop |
副審がラリーを中断するときに「ストップ」”Stop”と言う。ちなみに主審の場合は「レット」”Let”と言う。 |
ストロークカウンター Stroke counter |
「促進ルール」適用の試合でレシーバーの打球回数を数える競技役員。レシーバーの打球と同時にストローク数を英語で1(ワン)から13(サーティーン)まで宣告する。 |
セット Game |
セット、セットオール、最終セットは広く使われている用語だが、「セット(set)」は日本語のルールにも英語のルールにも存在しない単語で誤用が広まったもの。正しくは「ゲーム」「ゲームオール」「最終ゲーム」という。 |
センターライン Centre line |
卓球台の上面(=プレーイングサーフェス)の中央にサイドラインと平行に引かれた幅3mmの白線。ダブルスのサービスはセンターラインの右側(ライトハーフコート)から相手コートのライトハーフコートに送ることになっており、この用途のみのために存在する線である。センターラインはライトハーフコートに含まれるため、オンラインでもサービスは有効である。 |
促進ルール Expedite system |
競技時間をスピードアップさせるためのルール。ゲーム開始後10分が経過した時点で両者のポイントスコアの合計が18ポイントに達していない場合に「促進ルール」が適用される。また、両方の競技者または組から要請があった時にはいつでも促進ルールが適用される。 ゲーム開始後10分経ち促進ルールが適用される状況になった場合、ラリー中の場合は主審が「レット」のコールで中断し促進ルールを適用。その後のゲームはすべて促進ルールが適用される。サービスは1本交替となり、レシーバー側が1度のラリーにおいて13回のリターンに成功した場合、レシーバー側に1ポイントが与えられる。 |
タイム Time |
競技開始直前の2分間の練習および競技中にルールで定められたゲーム間の1分以内の休憩時間や1分以内のタイムアウトが終わったとき、審判員が競技者に時間が来たことをと知らせるのに使う言葉。 |
タイムアウト Time-out |
競技者またはアドバイザー・監督の要求にもとづく休憩。競技者は1試合に1回、1分以内のタイムアウトを取ることができる。タイムアウトの要求は両手で「T」の字を示して行い、要求が有効であれば、主審はタイムアウトを要求した競技者の側にホワイトカードを頭上高く掲げる。 |
タイムテーブル | 試合の予定時間表のこと。日本では、各試合が何時からどのテーブルで行われるかを時間割り表にまとめたものをタイムテーブルと呼んでいる。国際大会ではトーナメント表などに直に試合日時とコートが記入されることが多い。 |
タオルの使用 Towelling |
卓球では競技中にタオルで汗を拭いてよいタイミングがルールで限定されている。各ゲームの開始から6ポイントごと、および最終ゲームでチェンジエンドの際に、タオルを使用するための短い休憩を取ることができる。 |
ダブルス Doubles |
二人対二人で行う個人種目。男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスの3種目がある。ダブルスを漢字で「複」と書き、男子複・女子複・混合複ということがある。会話では「ダブル」と省略されることもある。 ラケット競技の中でダブルスで二人が交互に打球しなければならないのは卓球だけである。ダブルスのサービスは出すコースが決まっており、サーバーは右半面(ライトハーフコート)から相手側の右半面にボールを送る。 |
チェンジエンド Change ends |
競技者がプレーしているエンドを交替すること。各ゲームの終了後と、最終ゲームでどちらかの得点が5点に達したときチェンジエンドを行う。 |
チェンジサービス Change service |
サービスの交替を指す言葉。得点の合計が2ポイント増すごとに行い、10対10になるか促進ルールが適用された時は、1ポイントごとにサービスを交替する。 |
ドロー Draw |
試合での組み合わせ抽選、くじ引きのこと。 |
7ゲームマッチ Best-of-seven games (match), Seven-game match |
7ゲームからなる試合(マッチ)で、4ゲームを取れば勝ち。世界選手権・オリンピックや全日本選手権の男女シングルスは11点制の7ゲームマッチで行われる。 |
2度打ち | 2022年現在のルールでは故意にボールを続けて2回以上打った場合は相手競技者のポイントになるとされており、故意ではない2度打ちは有効である。故意であるかどうかは主審の権限で判断される。 |
ネット Net |
プレーイングサーフェスの中央横一直線に張り、自領コートと相手コートを隔てる網。高さ15.25cm、ラージボール卓球では2cm高い17.25cmのネットを使用する。「ネットや支柱」(=ネットアセンブリ)に競技者自身や着用・所持物が触れた場合、相手の得点となり、審判員は「タッチトネット」”Touched net” と宣告する。ネットの長さは公式に表示された数値はない。 |
ネットアセンブリ Net assembly |
ネットとそれを支える支柱を合わせたものの呼称。正確には、ネット、つりひも、支柱、支柱をテーブルに取り付けるための締め具から成るが、ネットアセンブリに設置された小型の技術的な機器(ネットカメラ)もネットアセンブリの一部と見なされることがある。 |
ネットイン | >打球がネットに触れてから相手コートに入ること。サービスの場合はレットでやり直すが、それ以外のラリーではすべて有効。ネットインで得点した時は、手を上げるなどして相手に謝る習慣がある。 |
ネットタッチ Touched net |
正式なルール用語は「タッチトネット」。競技中にプレーヤーの体または所持・着用物がネットに触れること。相手に1ポイントが与えられる。 |
ネットミス | 打球したボールをネットにかけてしまい正規のリターンができないこと。 |
バイ Bye |
トーナメント戦の試合で、組み合わせの空欄となる位置。トーナメント表の名前の欄にbyeの文字を入れる。 |
バッドマナー Misbehaviour |
競技者、監督、コーチまたはアドバイザーが、相手競技者に不当な影響を与え、観客に不快感を与え、卓球の評判を落とすような行為をすること。大声で叫んだり、相手を威嚇する、汚い言葉を使う、故意にボールをつぶしたり蹴ったりする、ボールを競技領域外に打ち出す、卓球台やフェンスを蹴る、ラケットを投げる、審判員の指示を無視するなどの行為が含まれ、主審がバッドマナーと判断した場合は、初めての時にイエローカードを掲げ、さらに違反を重ねるとペナルティを科せられる。また、重大なルール違反を犯した場合は直ちに審判長に報告される。 |
ハンドオン・テーブル Hand on table |
ラリー中にフリーハンドがプレーイングサーフェスに触れること。相手に1点が与えられる。 |
フォールト Fault |
サービスの失敗。正規のサービスがおこなわれなかったとき審判員は、「フォールト」と宣言する。相手側に1ポイントの得点が与えられる。卓球ではフォルトではなく、英語の発音に近づけるため「フォールト」が正式な用語として使われている。 |
副審 Assistant umpire |
主審の反対側に対面して座り、主審と任務を分担する審判員。サービスの合法性、オブストラクション、サービスのボールがネットアセンブリに触れたかどうかについては主審と同等の権利を持ち、副審に近いサイド側のエッジボールの判定についてはただ一人責任を負う。 |
不戦勝 Walkover (“WO” or “w/o”) |
試合をしないで勝つこと。対戦相手が決められた試合開始時間までに現れない、対戦相手が失格、などの場合に、戦わずして勝利の扱いになること。 |
ブレード Blade |
ラケット本体のこと。 |
プレー領域 Playing space |
日本卓球ルールにおける「競技領域」の以前使われていた表現 |
フリーアーム Free arm |
ラケットを持たないほうの腕 |
フリーハンド Free hand |
ラケットを持たないほうの手 |
プレーイングサーフェス Playing surface |
卓球台(テーブル)の上面のこと。 |
ペナルティーポイント Penalty points |
競技中のバッドマナーに対して与えられる罰則。主審は、1回目はイエローカードで警告し、重ねてのバッドマナーに対してはイエローカードとレッドカードを一緒に揚げ相手側に1ポイントを与える。更なるバッドマナーに対しては相手側に2ポイントを与える。さらに繰り返されるバッドマナーに対しては審判長の判断を仰ぐことになる。 |
ボール Ball |
直径40mm、重さ2.7gで、プラスチック製の白色またはオレンジ色の球体。ラージボール卓球では、直径44mm、重さ2.2~2.4gのオレンジ球が使用される。 |
ボディーハイド・サービス | 現在はルール違反となる打球の瞬間を対戦相手に見せないように体で隠すサービス。1980年代初めに国際的に流行したが、1983年の世界選手権東京大会開催中のITTF総会で禁止となった。 |
ほぼ垂直に Near vertically |
サービスは、開始時にボールが手のひらから離れたあと「16cm以上、ほぼ垂直に」ボールを投げ上げなければならないとルールに書かれているが、「ほぼ垂直」の許容範囲が冊子『卓球競技の審判法/審判員の手引き』の中で図で解説されており、数度の角度内であれば認められる。ただし、横向きや斜めに投げられていないことを審判員が確認できる程度にボールが十分上方に上がらなければならないと解釈されており、仮に”16cm以上”という条件を満たしていても、ほぼ垂直に投げ上げたかどうかが確認できない場合は警告を受けたりフォールトを取られるケースがある。 |
マッチ | 試合のこと。5ゲームからなる試合を「5ゲームマッチ」、7ゲームからなる試合を「7ゲームマッチ」といい、模範試合を「エキシビション・マッチ」という。 |
ミックス Mixed doubles |
混合ダブルスのこと。英語の種目名はミクスト・ダブルスであるが、日本語では「ミックスダブルス」、省略して単に「ミックス」といわれる。 |
ライトハーフコート Right half-court |
ネットによって分けられた同一の2つのコートのうちセンターラインで区切られた右側の半コートの意味。ダブルスのサービスは、サーバーのライトハーフコートに最初に触れ、次にレシーバーのライトハーフコートに触れるように出さなければならない。3mm幅のセンターラインは、それぞれのライトハーフコートの一部と見なされる。 |
ラヴオール Love all |
競技開始のとき、および各ゲーム開始のとき、主審が「ラヴオール」と宣言する。卓球が生まれた当時からテニス用語の流用として0-0の状態を指す言葉として使用されている。 |
ラケット Racket, Bat |
ボールを打つ道具。大きさ、形状、重量は自由だが大会で使用するにはJTTAもしくはITTFが公認したラバーが正しく貼られていなければならない。また、素材は硬く平坦でラケット本体の厚さの85%以上は天然の木で、接着層を炭素繊維、ガラス繊維等の繊維材料によって補強することができる。日本卓球ルールで行われる大会ではJTTAが公認したラケットもしくは競技開始前に審判長の許可を得た外国製ラケットが使用可能。 |
ラケットハンド Racket hand |
ラケットを持っている手の手首から先の部分。 |
ラケットコントロール Racket control |
ラケット本体がJTTAの公認品であるかどうか、ラケット本体を覆うラバーがJTTAまたはITTFの公認品であるかどうか、ラバーの厚さ、平坦性、剥がれ、破損、欠損、はみ出しなどの検査を行う。またラケットコントロールセンター (RCC)が設置される場合は、JTTA/ITTF公認の検査器を用いてラバーの接着などに有害な禁止物質(揮発性有機溶剤)が使われていないかどうかの検査も行う。試合前(マッチ前)検査で合格しなかったラケットは、その試合で使用することができない。(国際大会では試合前に検査を行い、審判員が試合コートに持ってきて紙の封筒からラケットを出すシーンが見られる。また、団体戦では前半の試合を終えた選手がラケットを封筒に戻すシーンも見られる。) 試合前(マッチ前)検査ができず試合後(マッチ後)検査になった場合、ラバーが公認品であるかどうか、ラバーの厚さと平坦性、(もしRCCが設置されていれば禁止物質使用の有無)を検査する。検査に合格しなければそのラケットを使用した競技者は(たとえ試合に勝利していても)その試合は負けとなる。 |
ラッキールーザー Lucky loser |
国国際大会において、予選敗退者の中から本戦(Main Draw)のトーナメントに繰り上がる選手のこと。本戦に予選通過者より多い枠が空いている場合にラッキールーザーが指名される。全ての予選リーグの次点の選手で空きを抽選する場合と、時間が許せば、プレーオフで充たす場合がある。 |
ラリー Rally |
双方の競技者がボールをつづけて打ち合うこと。ルールではボールがインプレーにある間をラリーという。 |
レシーブとレシーバー Receive, Receiver |
サービスを受けることをレシーブ、レシーブをする競技者をレシーバーという。 |
レシーブミス | レシーバーが、サービスの返球に失敗すること。 |
レット Let |
結果が得点にならないラリーのこと。サービスがネットに触れて相手コートに入った時、レシーバーが準備していない時にサービスが出されレシーバー側がボールを打とうとしなかった時、競技条件の乱れ等により審判員がプレーを中断した時などにレットになる。 |
レフェリー Referee |
大会において競技の統括者である「審判長」のこと。レフェリーは、競技役員(審判員等)の任命、緊急の際における競技中断の可否決定、マッチ中に競技者が競技領域を離れることの可否決定、服装・競技用具・競技条件の容認性を含むルール解釈に関する疑問の裁定、競技の緊急中断時に競技者が練習することの可否及びその場所の決定、競技者の品の悪い行為や競技ルールに違反する行為に対する罰則権限の行使等、多くのことに責任を持つ。 |
アンチスピンラバー Anti-spin rubber |
極端に摩擦係数の少ない回転がかりにくい裏ソフトラバー。スポンジも低反発のものが多く、守備型に使用されることが多い。 |
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異質 | ラケットの片面に粒高ラバーもしくはアンチスピンラバーを貼っているラケットや戦型を指す言葉。 |
一枚ラバー Ordinary pimpled rubber |
粒を外向きにしたラバーシートのみのラバーのこと。反発力や回転量が少ない。 |
裏ソフトラバー Pimples-in rubber, Inverted rubber |
粒を内側に向けたラバーシートとスポンジからなるサンドイッチラバー。摩擦力や反発力に優れる。一番多く使用されているラバー。 |
表ソフトラバー Pimples-out rubber |
粒を外側に向けたラバーシートとスポンジからなるサンドイッチラバー。球離れが良く、相手の回転の影響を比較的受けにくいことから前陣速攻型に用いられることが多い。 |
カウンター①、カウント器 Score indicator |
カウント器、得点表示器。競技中の両競技者の得点が、何対何であるかを観客などに知らせるためのもの。 |
グリップ Grip |
本来はラケットの握り方のことであるが、日本ではラケットの柄(handle)の部分を指してグリップということが多い。 握り方には、主としてシェークハンドグリップ(シェーク)とペンホルダーグリップ(ペン)の2種類がある。 |
グリップエンド End of handle |
ラケットグリップ(柄)の先端を指す言葉。 |
グルー Glue |
ラバーをラケットに貼るための接着剤のこと。 |
公認用具 | 日本卓球協会公認の用具には、ボール、卓球台、ラバー、ラケット、サポート、ネット、ユニフォーム、新規格接着剤、フロアマットがある。 ボール、ラケット、ラバーなどには、公認品であることを示す「J.T.T.A.A.」マークがついている。 |
シェークハンド・グリップ Shakehand grip |
ラケットの柄を握手するように握るラケットの握り方。 |
スイート・スポット Sweet spot |
打つとボールがよく飛ぶラケットの中央部分を指す言葉。 |
スポンジ Sponge |
サンドイッチラバー(ソフトラバー)はトップシート(ゴムシート)の下にスポンジが貼り合わされている。現在はスポンジのみでの打球はルールで禁じられているが、かつてはスポンジのみでの打球が可能だった時代があり、1952年日本人初の世界チャンピオンである佐藤博治選手らが使用した。 |
スリースター(ボール)Three star balls, 3-star balls | 最高品質のボールのこと。ボール表面に三つ星(★★★)のマークが印刷されていることから「スリースター」と呼ばれている。 |
接着剤、グルー Glue |
ラケットとラバーを貼り合わせる糊。液体、固形、シートなどすべてが広義に接着剤と呼ばれる。日本卓球ルールでは、揮発性有機溶剤を含んでいないものとしてJTTAが公認した接着剤のみを用いて貼ることが義務付けられている。 |
接着シート | 接着剤のかわりに、ラバーをラケットに貼り合わせるためのシート。両面に接着力のある、薄いシート状。 |
台 Table tennis table, Table |
卓球台のこと。 |
卓球台 Table tennis table, Table |
卓球で使用されるテーブルのこと。略して「台」という。長さ274cm幅152.5cm高さ76cmのテーブル。長さ9フィート幅5フィート高さ2フィート6インチと決められていたものを、メートル法に切り替えたためこのような数字になっている。国際卓球ルールもメートル法で表記されている。 |
粒高ラバー Long pimples rubber |
表ソフトラバーと一枚ラバーの中でも特に粒の長いラバー。相手の打球の回転を残して返球することが多く、変化が大きい。カット主戦型や前陣攻守型が使用することが多い。 |
テンションラバー High tension rubber |
ラバーを構成する分子同士が引っ張られた緊張状態で製造されたラバーのこと。弾みや摩擦力に優れる。 |
ハンドソー(ハンドソウ)・グリップ Handsaw grip |
グリップ部に穴があり、ピストルを握るようなラケットの持ち方。ピストル・グリップと呼ばれることもある。「ハンドソー (handsaw)」とは「(片手用)手のこぎり」の意味。現在では非常に少ない。 |
フェンス Fence |
隣接の競技領域と観客席から競技領域を区切るための高さ75cmまたは50cmの仕切り |
ベンチコーチ | 試合中の競技者の控え席に座る人が競技者にアドバイスを行うこと、またはその人を指す言葉。 |
ペンホルダー・グリップ Penhold grip |
親指と人さし指の間にラケットグリップを置いてラケットの表面に指先がかかるよう握る握り方。ペンの持ち方に似ていることから名付けられたもの。箸を使う文化のある東アジアで発展した握り方。 |
ラバー Rubber, Racket coverings |
ラケット本体に貼るゴム製のシートのこと。2.0mm以内のゴムシート単体かスポンジを貼り合わせて合計が4.0mm以内という制限がある。大会では日本卓球協会または国際卓球連盟の公認ラバーのみが使用可能。 |
ラバーの色 | ラケットに貼られるラバーの色は、「片方は黒、他方は片方の黒やボールの色とはっきり区別できる明るい色」となっており、黒、レッド系、グリーン系、ブルー系、バイオレット系、ピンク系が公認対象となっている。 1983年までは両面同色でのプレーが可能だったが、1983年に両面をはっきり違う色にするよう改定され、さらに1985年に赤と黒に限定される改定がなされて以降36年間、赤黒に限定されていた。 |
ラバーの種類 | 裏ソフトラバー(pimples-in rubber/inverted rubber)、表ソフトラバー(pimples-out rubber)、一枚ラバー(ordinary pimpled rubber)の種類がある。また、裏ソフトの一種に摩擦係数が低いアンチスピンラバー(anti-spin rubber)、表ソフト・一枚ラバーの一種に粒形状が縦長な粒高ラバー(long pimples rubber)がある。 |
ワンスターOne star ball, 1-star ball | 練習用ボールの俗称。ボールに星印(★)が1つ付いていることが多いことから「ワンスター」と呼ばれるようになった。 |
アップダウンサービス/アップダウンサーブ Up-down service, Up-down serve |
サービスのインパクト前後でアップ(前進回転、上回転)サーブのサーブスイングとバックスピン(後進回転、下回転)のサーブスイングを切り替え、回転を分かりにくくするサービスのこと。 |
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一球練習 One-ball training |
1個のボールで練習するのが一球練習。⇔多球練習 |
一本差し | シェークハンドラケットの握り方の一種。人差し指をラケットの中央方向にむける握り方。1967年世界選手権男子シングルスチャンピオンの長谷川信彦選手が用いていた。 |
インパクト Impact |
ラケットとボールが当たる瞬間を指す言葉。 |
上回転 Topspin |
進行方向に対してボールの前方が下に、後方が上に動くような回転を指す卓球独特の言葉。返球者が打球する際にボールが上方向に飛んでいこうとする性質を持つ回転。「トップスピン」「前進回転」ともいう。 |
オールラウンドプレーヤー All-round player |
ドライブ・速攻・カットなど多様な技術を戦型にこだわらず使いこなす競技者のこと。 |
カーブロング | 横回転を加えた守備的に用いられるドライブの一種で、主にカットマンが中後陣の台よりも低い位置で打球して返球する際に用いる打法。 |
カウンター② Counter- |
相手の攻撃球の勢いを利用して反撃すること。カウンタードライブ、カウンターブロックなど。 |
カット Chop |
エンドラインより後方で、ボールにバックスピン(下回転、後進回転)をかけながら返球する打法。回転の変化で相手のミスを誘うカット主戦型の主力武器。 |
カット打ち | 相手のカットに対して攻撃する打法のこと。 |
カットブロック Chop block |
相手のドライブのバウンド直後に上から鋭くカットするスイングでバックスピンをかけて返すブロックのこと。 |
カットマン Chopper, Defender |
カット主戦型を指す和製英語。戦型を指す用語として性別に関係なく使用される。 |
基本姿勢 | 打球動作を始める直前まで取っている姿勢のこと。 |
逆チキータ Strawberry flick, Boomerang flick |
(右利きの競技者の場合)チキータ(Chiquita flick/banana flick)が右回転の台上横回転バックハンドドライブであるのに対して、左横回転をかけて相手のショートサービスやストップを攻撃的に返す技の名称。英語の実況解説では「ストロベリー(strawberry)」とか「ブーメラン (boomerang)」と表現されることがある。 |
逆モーション | 相手の予測の逆をつき、フォアへ打つとみせかけてバックへ打ったり、打つと見せかけてストップすることを逆モーションという。=フェイント |
逆横回転 | サービスの回転について述べるときに使われる言葉。フォアハンドサービスで、右利き競技者の場合、上から見て反時計回り(左回転)の回転を指す。フォアハンドサービスでボールの体に近い側(内側)を打球する右回転のサーブに対して逆方向の回転になることから逆横といわれる。例:巻き込みサーブ、YGサーブ |
強打 | スマッシュやドライブなど、強く打つ攻撃球の総称。 |
切る | ボールに強いスピンをかけること。特にバックスピン(下回転、後進回転)をかける技術に対して使われることが多い。 |
クロス Cross-court |
打球コースの1つで、対角線のコース。「ストレート」に対して用いられる。 |
5球目 | サーバー側の第3打。サービスを1球目、レシーブを2球目としてカウントする。 |
サービスエース Ace |
本来はテニス用語と同様にレシーバーが触れることなく得点したサービスのことを指す用語だが、卓球ではサービス得点をサービスエースと表現することが多い。 |
サイドスピン Sidespin |
ラケットに当たると横へ跳ね返る性質を持つ回転のこと。=横回転 |
サイドを切る | ネットを超えた打球が相手コートのサイドラインを横切るコースに打たれることを「サイドを切る」と表現する。 |
3球目攻撃 Third ball attack |
サービスをラリーの1球目、レシーブを2球目と数え、サーバーの第2打を「3球目」という。3球目で攻撃することを「3球目攻撃」という。 |
下回転 Backspin, Underspin |
進行方向に対してボールの前方が上に、後方が下に動くような回転を指す卓球独特の言葉。返球時にボールが下方向に飛んでいこうとする性質を持つ回転。=バックスピン |
しゃがみ込みサーブ Tomahawk serve |
フォアハンドサービスの一種で、利き腕側の耳のすぐ横で斧を振り下ろすようにスイングして出すサービス。しゃがみ込みながらサービスする動作から日本では「しゃがみ込みサーブ」と呼ばれている。英語ではトマホークサーブ(tomahawk serve)という。 |
シャドープレー Shadow play, Shadow drill |
“Shadow play”の英語本来の意味は「影絵」であるが、卓球ではボールなしで行う一人練習のことを指す。実践をイメージしながら、フットワークを使いながら打球動作を行う練習のこと。 |
シュートドライブ | 打球者から見て利き手の外側に向かって(右利きなら右側へ)曲がるドライブのこと。野球のシュートボールからの流用だが、英語のshootは野球の変化球を指す用語として19世紀から20世紀初頭に使われていたもので、英語圏では現在は使用されていない用語。 |
順回転レシーブ | 相手ボールの回転に対し、逆らわず同じ向きの回転を与えるレシーブのこと。 |
ショート Block, Short- |
台に接近して構え、ボールのバウンドの上昇期をとらえて打つ打法の古くからある名称。日本では特にペンホルダーのブロック技術を「ショート」という。また、単に短いという意味からショートサーブといった使い方をする。 |
スタンス Stance |
ボールを打つ際の足の構えのこと。 |
ストップ① Drop shot |
相手コートで2バウンドするような短いボールをネット近くに送る打法を指す言葉。日本語ではストップと言うが英語ではドロップショット(drop shot)という。 |
ストレート Down the line |
サイドラインに平行な方向の打球コースを「ストレートコース」という。 また、相手に1ゲームも与えずに勝利することを「ストレート勝ち」という。 |
スピン Spin |
ボールの回転。上回転(トップスピン)、下回転(バックスピン)、横回転(サイドスピン)、無回転(ナックル)、横上回転、横下回転など、回転の方向によって呼び名がある。あらゆる球技の中で回転数が最も多いのが卓球の特徴である。 |
素振り Practice swing |
ボールを打球せず練習などのためにラケット振るを振ること。 |
スマッシュ Smash |
主に高めに浮いたボールに対して、回転をあまりかけないフラットな打法で相手のコートに最速のボールを打ち込むこと。 |
戦型 Playing style |
選手のプレースタイルのこと。「主戦+型」で表現するときは「しゅせんがた」と読む。主な戦型は以下の通り。 ・ドライブ主戦型:ドライブによる得点を主とするタイプ。現在、世界で最も多く見られる戦型。 ・前陣速攻型:早いタイミングで打球し、異質ラバーでのブロック等による変化でチャンスを作る戦型。 ・カット主戦型:カットによる守備を主体とし攻撃をまぜる戦型。近年ではフォアドライブ+バックカット型の選手も増えている。 |
戦術 Tactics |
試合に勝つための具体的な方法・手段。卓球の場合、戦術の変更とそれに対する対応次第で試合の流れが大きく変わることがあり、試合をする上で重要な要素になっている。 |
前陣速攻型 | 早い高い打球点で打球することを優先し、より早いタイミングで攻めることにより相手に時間を与えないプレースタイル。 |
前陣・中陣・後陣 | 台(エンドライン)からどの程度離れた位置でプレーするかを表す言葉。 |
台上ボール | プレーイングサーフェスの上方にあるボール。ネットに近い短いボールのこと。 |
台上処理 | 「台上ボール」に対する技術のこと。「ネットプレー」「台上プレー」ともいう。ストップ、ツッツキ、フリック(払い)、チキータ、台上ドライブなどの技術がある。 |
打球点 | 自領コートにワンバウンドしたボールをとらえて打球する位置を「打球点」といい、バウンド直後、頂点などと表現する。 |
多球練習 Multi-ball training |
たくさんのボールを送球者に連続して送球してもらい、連続して打球する練習のこと。 |
ダブルストップ | 2球続けて「ストップ」を行うこと。 |
チキータ Chiquita (flick), Banana flick |
主に相手のサービスに対してまたは相手のストップに対して、台上で横回転をかけたバックハンドで行う攻撃的な打球技術の名称。チェコのコルベル選手らが、打ったボールの軌道がバナナのような曲線を描くところからバナナの銘柄「チキータ」にちなんで名を付けた。1980年前後に、フォア前の台上処理が苦手だったハンガリーやロシアの選手がミドル前、フォア前のサービスに対してバックハンドで処理した技を攻撃的に発展させた技と言われている。 |
ダブルバウンス Double bounce |
ボールが同一コートで2度バウンドすること。打球が有効であれば、ダブルバウンスした時点で相手競技者のポイントとなる。 |
ツッツキ Push |
バックスピン(後進回転、下回転)のボールに対して、台上でバックスピンで返す打法のこと。 |
ツッツキ打ち | 「ツッツキ」に対して攻撃する打法のこと。 |
テイクバック Take a backswing |
日本ではバックスイングをとる(ラケットを引く)動作のことをテイクバックという。 |
手打ち | 体の回転や体重の移動などを使わずに手だけでラケットを振って打つこと。威力に欠けるためよくない意味で使用される言葉。 |
トップスピン Topspin |
進行方向に対してボールの前方が下に、後方が上に動くような回転を指す言葉。返球者が打球する際にボールが上方向に飛んでいこうとする性質を持つ回転。=上回転、前進回転 |
飛びつき | フォア側の遠い位置へ強打されたときに、勢いよく大きな歩幅で移動してボールをとらえること。 |
ドライブ Loop, Topspin |
卓球でトップスピン技術を指す言葉。 大多数の選手が主力武器にしている技術で、特徴に合わせて、スピードドライブ、パワードライブ、ループドライブ、カーブドライブ、シュートドライブ、カウンタードライブなどと呼ばれる。 英語のdriveは俗にいうフォア打ちのような打法のこと。テニスでも回転をかけずに打つことをdriveという。 |
ドライブ主戦型 | 「ドライブ」を主力武器にして戦う戦型のこと。 |
ドライブマン | ドライブ主戦型の競技者を指す言葉。 |
流し打ち | 右ききの場合は右方向へ、打球が横へ流れるように横回転をかけて打つ打法。 |
投げ上げサーブ High toss service, High toss serve |
サービス開始時のトスを高く投げ上げ、落下するボールのスピードを利用して威力を高めるサービス。 |
ナックル Knuckleball |
回転がほとんどかかっていない状態のボールのこと。無回転。野球の変化球の一つであるナックルボールの転用。 |
ハーフロングサービス Half-long service, Mid-long serve |
相手コートにバウンドしたサービスの第2バウンドがエンドラインをぎりぎり越えないような長さに調整して出すサービスのこと。 |
バックサイド | バックハンド側を表す言葉。 |
バックサーブ Backhand service, Backhand serve |
体のバック側で出すサービスのこと。 |
バックスイング Backswing |
打球する前にラケットを後方へ引いて打球に備えること。「テイクバック」の項を参照。 |
バックスピン Backspin, Underspin |
進行方向に対してボールの前方が上に、後方が下に動くような回転を指す卓球独特の言葉。返球時にボールが下方向に飛んでいこうとする性質を持つ回転。=下回転 |
バックハンド Backhand |
体の正面からラケットハンドの反対側で打つ打法の総称。略して単に「バック」ということもある。 |
バックハンド・サイド Backhand side |
ラケットハンドと反対側のこと。「バックサイド」「バック側」ともいう。 |
払う(払い) Flick, Flip |
フリックのこと。 |
パワードライブ Loop kill |
スピードが非常にあり、決定打となることが多いドライブ。 |
反転 Twiddling |
ラケットを回転しフォア面(表面)とバック面(裏面)を変えて打球すること。性能の違うラバーを貼っている選手が行う。 |
引き合い | 台から離れてドライブ対ドライブでラリーする(打ち合う)こと。 |
左横回転 Left sidespin |
上から見て反時計回りの回転。 |
ピッチ | ボールの1分間の往復回数を指す和製英語。たとえば、1分間70往復する早さでボールを打つことをピッチ70という。 |
フィッシュ Fish |
中・後陣から前進回転をかけ、ロビングより低く相手のコート深くにつなぐ守備的な打法。魚釣りに似た動作から命名。 |
フェイント、フェイク Feint, Fake |
相手を惑わせる見せかけの動作のこと。違うコースに打つように見せかけたり、違う技術でリターンするように見せかけたりすること。違うコースに打つように見せかけることを、日本では逆モーションともいう。 |
フォア Forehand |
フォアハンドの省略形。 |
フォア打ち | 試合前や練習の開始時に1コースで行うフォアハンドラリーのこと。 |
フォアサーブ Forehand service, Forehand serve |
フォアハンドで出すサービス。 |
フォアサイド Forehand side |
フォア側、ラケットを持つ手の側。 |
フォアハンド Forehand |
ラケットハンド側で打つ打法の総称。略して単に「フォア」ということもある。 |
フォロースルー Follow-through |
打球動作のインパクト後のスイング。 |
プッシュ | 強く押す打法。ペンホルダーのショート打法の一種として使われることがある。英語ではpushはツッツキの意味。 |
ぶっつけサーブ | ボールを勢いよく投げ上げ、その上昇途中で打球する強力な回転のサービス。1965年まで有効だったが現在はルール違反になるサービス。 現在は、正規の16cm以上のトスができておらず落下途中を打球できていないサーブをぶっつけサーブと呼ぶことがあるが、本来のぶっつけサーブとは全く違うものである。 |
フットワーク Footwork |
足の運び、動かし方。 |
フリック Flick |
ネット近くのボールを、手首中心の打ち方で攻撃する打法。日本では払いともいう。 |
ブロック Block |
台に接近して構え、ボールのバウンドの上昇期をとらえて相手の強打を低く安全に返球する技術。応用技術にカットブロック、カウンターブロックなど。 |
ボールタッチ | 打球時にボールを捉える感覚の良し悪しを表現する言葉。 |
ボレー Volley |
相手の打球が自領コートにワンバウンドする前に、ラケットに当てること。インプレーのボールをボレーした場合は、相手側に1ポイントが与えられる。エンドラインを超えた打球をボレーした場合は失点にならない。 |
間 | プレーとプレーの間の時間。ラリーが終って次のラリーを始める前に時間を取ることを「間を取る」と言う。 |
巻き込みサーブ Hook serve, Shovel serve |
フォアハンドサービスの一種で、ボールの体から遠い側をとらえ、自身の体のほうに巻き込むように打つサービス。 |
マッチポイント | あと1点取ればその試合に勝つという状況を示す言葉。ルールにはない文言である。 |
回り込み Step around |
フットワークを使い、バック側にきたボールを移動してフォアハンドで打つこと。 |
○○奥 | 相手コートのエンドラインに近い位置のことを○○奥という。フォア、ミドル、バックに分け、フォア奥、ミドル奥、バック奥と表現する。 |
○○前 | 台上のネットに近い位置のことを○○前という。フォア、ミドル、バックに分け、フォア前、ミドル前、バック前と表現する。 |
ミート打ち | 相手の打球に対し、回転をかけて打ち返すのではなく、角度を合わせて打ち返す攻撃打法。=角度打ち |
右横回転 | 上から見て時計回り(右回り)の回転のこと。 |
ミドル Crossover point |
相手選手のラケットハンド側の肩から腰にかけての位置を指す言葉。「ミドル攻め」「ミドル攻撃」などラリーで狙う相手の打ちにくい場所として表現される。ミドルを狙った結果、相手選手がフォアハンドで処理する位置をフォアミドル、バックハンドで処理するような位置をバックミドルということがある。 |
ミマパンチ | 伊藤美誠選手がフォアサイドを強打で攻められた時に、パッと手が出てカウンターブロックする技。その動作からネコパンチと呼ばれていたが、新聞記事でミマパンチと紹介され定着した。 |
戻り | 打球後に基本姿勢に戻ること。 |
横上回転 Sidetopspin, Side-topspin |
横回転と上回転がまざった回転 |
横回転 Sidespin |
サイドスピン。鉛直もしくはそれに近い回転軸での回転のこと。 |
横下回転 Sidebackspin, Side-underspin |
横回転と下回転がまざった回転 |
4球目攻撃 Fourth-ball attack |
レシーバーの第2打を「4球目」といい、4球目で攻撃することを4球目攻撃という。 |
裏面打法 Reverse penhold backhand |
ペンホルダー・グリップの選手が、ラケットを反転させずに、そのままラケット裏面でボールを打つバックハンド打法のこと。ラケットの裏面でフォアハンドを振る裏面打法もある。 |
ループドライブ Brush loop |
回転が強く、弧を描く形でゆっくりボールが進む前進回転(ドライブ)の強くかかったボール。略して「ループ」という。 |
レシーブエース Receive ace |
本来はテニス用語と同様に相手が触れることなく得点したレシーブのことを指す用語だが、卓球ではレシーブされたボールを相手が正しくリターンできなかった場合を含むレシーブ得点をレシーブエースと表現することが多い。 |
ロビング Lob |
相手の強打に対して台から離れて守備的に返球する際に使用される高くゆるい打球を指す言葉。英語では「ロブ」といい、日本語では「ロビング」ということが多い。 |
ロング Long |
ロングは攻撃打法の総称として使用されるほか、単に「長い」という意味からロングサーブという使い方をする。 |
YGサーブ Reverse pendulum serve |
YGはヤングジェネレーション(若い世代)の略。逆横回転のフォアサービスを90年代当時の若い選手がこぞって使い出したことから前原正浩氏が命名した日本独自の表現。 |
アジア競技大会・卓球競技 Asian Games, Table Tennis Event |
現在、アジアオリンピック評議会(Olympic Council of Asia、略称:OCA)が主催している4年に一度開催のアジアの総合スポーツ競技大会、略して「アジア大会」。卓球競技は1958年の第3回大会から行われている。 |
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アジア卓球選手権大会 Asian Table Tennis Championships |
アジア卓球連合 (Asian Table Tennis Union、略称:ATTU)が主催するアジアチャンピオンを決める大会、略して「アジア選手権」。1972年が第1回でそれ以前は別組織であるアジア卓球連盟(Table Tennis Federation of Asia: TTFA)が主催したアジア選手権が1952年から10大会行われていた。 |
オーダー Order of play |
団体戦に出場する競技者の競技順序。 |
オーダー交換 Submission of order of play |
団体戦の競技開始前に、対戦する双方の監督が、自チームのプレー競技順序を書いて提出すること。 |
オープン大会 Open Tournament |
エントリーが全ての加盟団体の登録競技者に開かれている大会。 |
オリンピック競技大会・卓球競技 Games of the Olympiad, Table Tennis Event |
IOC(国際オリンピック委員会)が主催している4年に一度開催の総合スポーツ競技大会。卓球競技は1988年のソウルオリンピックから行われている。 |
カデット Cadet |
日本では14歳(中学2年生相当)以下の競技種目。国際大会では15歳以下の種目を指す種目名。 |
冠大会 Sponsored event |
大会スポンサーの企業名などを大会名の頭につけた大会。 |
決勝トーナメント Main draw |
グループリーグ戦(第1ステージ)のあとの、各グループ上位者による勝ち抜き戦(第2ステージ)を指す日本独自の用語。 |
個人戦 Individual event |
男・女シングルス、男・女ダブルス、混合ダブルスの5種目を指す言葉。 |
試合方法 Playing system |
勝ち抜き戦(トーナメント戦)、リーグ戦、それらの混合型などの形式や試合を何ゲームマッチで行うかなど、大会を行う方法のこと。 |
シニア、マスターズ Senior, Masters |
一般(成年)より上の年齢層の競技種目を指す言葉。現在の全日本選手権(マスターズの部)では、30代から50代以上までの年齢層を「サーティ」(30代)「フォーティ」(40代)「フィフティ」(50代)などの10歳きざみ、60代以上は5歳刻みで、”ロー”、“ハイ”と区分している。最高齢の85歳以上の部は「ハイエイティ」となる。 国際試合では、ジュニアより上のいわゆる一般種目をシニア(Senior)という。 |
荻村杯ジャパンオープン Japan Open Table Tennis Championships |
1989年に第1回大会が開催された日本の国際オープン大会の名称。大会スポンサー名が大会名として付くほか、荻村伊智朗氏(当時のITTF会長)が亡くなった翌年度である1995年から荻村杯の名称が付されている。 |
主管 | 競技役員を集め競技運営の実務の中心となる団体を主管団体という。世界選手権を例にとれば、主催は国際卓球連盟で開催国の大会組織委員会が主管であり、全日本選手権では日本卓球協会が主催で都道府県卓球連盟(協会)が主管となる。 |
ジュニア Junior |
日本では17歳(高校2年生)以下の大会種目名。また、18歳以下のナショナルチームをジュニアナショナルチームという。 国際大会ではその大会が開催される年の初めに18歳未満である競技者による競技種目を指す。 |
シングルス Singles |
1人対1人の試合。「シングルス」を「単」と省略することがある。また、会話では「シングル」と省略されることもある。 |
審判長 Referee |
大会における競技の統括者。「レフェリー」とも言う。ドロー(組合せ抽選)の実施、タイムテーブルの作成、競技役員(審判員等)の任命、緊急の際の競技中断の可否決定など多くの責任を持つ。「レフェリー」の項を参照。 |
世界卓球選手権大会 World Table Tennis Championships |
ITTFが主催する世界チャンピオンを決める大会。1926年が第1回大会。日本では1956年東京大会、1971年名古屋大会、1983年東京大会、1991年千葉大会、2001年大阪大会、2009年横浜大会、2014年東京大会の7回を開催しており、イングランド、ドイツ、スウェーデンと並んで最多の開催回数となっている。現在は、団体戦と個人戦の世界選手権が毎年交互に開催されている。 |
ゼッケン Player’s number |
競技中のプレーヤーが誰なのかを観戦者に知らせるためプレーヤーの背中につける四角形の布。姓または数字で選手を特定する文字が書かれ、大きな大会では大会スポンサー名も記載されることが多い。 日本卓球ルールでは600平方cm以下の大きさと規定されている。 |
センターコート | 国際大会や全日本選手権など大きな大会で、決勝などを行うために予め会場の中央付近に設けられるコートのこと。 |
全日本卓球選手権大会 All-Japan Table Tennis Championships |
各カテゴリーの日本チャンピオンを決める大会。一般・ジュニア・カデット・ホープス・カブ・バンビ・団体・マスターズのカテゴリーがあり、カデットは14歳以下と13歳以下、マスターズは85歳以上の部から30歳以上の部まで種目が細分化されている。 |
第1ステージ、第2ステージ 1st stage, 2nd stage |
リーグ戦を行ったのちに上位成績の選手で、トーナメント戦やリーグ戦を行う試合方式で使用される単語。ニュース報道では予選リーグ、決勝トーナメントと書かれることが多いが、日本卓球協会では都道府県予選を勝ち抜いた選手が参加する全国大会では「予選」という言葉は用いないため、「第1ステージ」という表現を使用する。 |
ダブリューティーティー WTT |
World Table Tennisの略称で、2021年から始まった国際卓球連盟による国際ツアーの名称。WTTシリーズとしてグランドスマッシュ、カップファイナルズ、チャンピオンズ、スターコンテンダー、コンテンダーの5つの格付けがあり、さらにWTTシリーズとは別に、下位トーナメントとしてWTTフィーダーという大会が開催されている。 |
トーナメント戦 Single-elimination tournament, Knockout |
日本では勝ち抜き戦のことをトーナメント戦という。 |
ドーピング Doping |
スポーツにおいて禁止されている物質や方法によって競技能力を高め、意図的に自分だけが優位に立ち勝利を得ようとする行為、また、意図的であるかどうかに関わらず、ルールに反する様々な競技能力を高める方法や、それらの行為を隠すことも含めてドーピングという。 競技者が禁止物質若しくは禁止方法を使用すること、またはその使用を企てることは禁止されている。 参考:公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構「アンチ・ドーピングとは」(https://www.playtruejapan.org/about/) |
ノックアウト方式 Knockout system |
勝ち抜き戦。トーナメント戦のこと。 |
パラリンピック競技大会・卓球競技 Paralympic Games, Table Tennis Event |
IPC(国際パラリンピック委員会)が主催している4年に一度開催の世界最高峰の障がい者スポーツ総合競技大会。卓球競技は1960年の第1回大会から行われている。現在は、車椅子[座位]5クラス、立位6クラス(クラス11は知的障がい)の男女各11種目が行われている。 |
ホカバ | 全日本選手権の「ホープス・カブ・バンビの部」の略称。ある日本卓球協会事務局員が省略して呼び、定着したもの。 |
ホープス、カブ、バンビ Hopes, Cub, Bambi |
ホープスは12歳以下(小学4年生以下相当)、カブは10歳以下(小学4年生以下相当)、バンビは8歳以下(小学2年生以下相当)を指す日本でつけられた競技種目名称である。各種目とも参加年齢の下限はない。バンビの部では、通常より10cm低い高さ66cmの卓球台が使用される。 |
ラージボール卓球 Large ball table tennis |
通常のボール(直径40mm)より直径が4mm大きく、重さが約0.3から0.4グラム軽いボールで行う卓球競技。ネットも通常より2cm高い17.25cmのネットを使用し、ラバーも回転のかかりにくい表ソフトラバーに限定されるためラリーが続きやすい。 初めて卓球に触れる人でも簡単にラリーが続くボールとして、日本卓球協会が開発し1988年から全国大会が行われている。2022年現在は、全日本ラージボール選手権大会と全国ラージボール大会の2大会が毎年度日本卓球協会主催で開催されているほか、全国健康福祉祭(ねんりんピック)では、1988年の第1回大会から行われており、現在、厚生労働省、開催都道府県および政令指定都市、長寿社会開発センター、スポーツ庁の共催で開催されている。 |
ラウンド Round |
勝ち抜き戦の「回戦」を表す英語。1回戦を “1st round”、2回戦を “2nd round”という。また、ベスト16選手同士が対戦する回戦を “round of 16″という。 |
ランキング Ranking |
大会の成績にもとづいて個人またはチームに与えられる順位。「ランク」ともいう。全日本選手権では、全日本選手権一般の部シングルスのベスト16以上の選手、そのほかの種目のベスト8にランキングが与えられる。国際卓球連盟は世界ランキングを個人種目ランキングは毎週火曜日、チームランキングは毎月初旬に発行している。日本では大会ごとのランキングはあるが、平成30年度以降全日本総合ランキングは作成されていない。 |
リーグ戦(総当たり戦) Group competition, Round robin competition |
同一グループ内の全メンバーが、互いに他の全部のメンバーと試合をする方式。勝者に試合得点2点、敗者に1点、棄権には0点が与えられ、試合得点の合計で順位を決定する。試合得点が並んだ競技者またはチームについては、当事者間のみの試合結果を試合得点・ゲーム率・ポイント率の順に順位が決定するまで計算し順位を決定する。 |
アイオーシー IOC |
正式名称International Olympic Committee(国際オリンピック委員会)は、国際的な非営利団体であり、オリンピック競技大会を主催するスポーツ組織。 |
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アイピーシー IPC |
正式名称International Paralympic Committee(国際パラリンピック委員会)は、国際的な非営利団体であり、パラリンピック競技大会を主催するスポーツ組織。 |
アイティーティーエフ ITTF |
正式名称はThe International Table Tennis Federation(国際卓球連盟)。1926年設立の世界の卓球界を統括する団体。世界選手権、世界ユース選手権、WTTシリーズなどを主催。2022年現在227の国と地域が加盟しており、オリンピック競技団体の中で最多の加盟数となっている。 |
イーティーティーユー ETTU |
正式名称The European Table Tennis Union(ヨーロッパ卓球連合)。1957年設立のヨーロッパの卓球界を統括する団体。2023年現在58の協会が加盟している。 |
エーティーティーユー ATTU |
正式名称The Asian Table Tennis Union(アジア卓球連合)。1972年5月7日設立のアジアの卓球界を統括する団体。 |
国際卓球連盟 The International Table Tennis Federation |
1926年設立の世界の卓球界を統括する団体。ITTFの項、参照。 |
ジェイティーティーエー JTTA |
日本卓球協会(Japan Table Tennis Association)の略称。 |
Tリーグ | 2018年10月から開催されている日本国内の卓球トップリーグ。2022年シーズンは男子6チーム、女子6チームで外国選手13名を含むプロ選手から小学生まで100名を超える選手が登録されている。 |
ナショナルチーム National team |
オリンピック・パラリンピック・世界選手権等での活躍を目的とし、強化するため編成した競技者のチーム。 |
日本代表 | 世界選手権やオリンピックなど大きな大会に日本を代表して参加する選手・スタッフのこと。ナショナルチームの選手=日本代表ではない。 |
日本卓球リーグ | 1977年に始まった実業団チームのリーグ戦で毎年度、前期・後期の2回行われている。JTTA内の日本リーグ小委員会が担当したJTTA主催行事から発展・独立し、「日本卓球リーグ実業団連盟」の主催で開催されている国内で初めて誕生した社会人トップ選手によるリーグである。 |
イレギュラーバウンド Bad hop, Bad bounce |
テーブルでバウンドするボールが、予測していなかった方向へ跳ねること、またはそのようなバウンドのこと。 |
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ウィナー Winner |
勝利者のこと。また、英語の試合実況ではテニス用語の流用で、ラリー中に相手にボールを触らせないでポイントしたボールを「ウィナー」と表現することがある。 |
荻村伊智朗 | 第3代国際卓球連盟(ITTF)会長。海外発祥スポーツで初めて日本人として国際連盟会長に就任(1987年)した。16歳で卓球を始め21歳で世界選手権男子シングルスチャンピオンとなり、世界選手権で計12個の金メダルを獲得した。卓球のカラー化、専用フロアマットの導入、1991年世界選手権千葉大会での統一コリアチームの実現、地球ユース大会での11本ゲーム・サービス2本交替等の採用やイスラエル、パレスチナ両協会選手が並んでの選手宣誓を実現など多くの功績を残したが1994年12月にITTF会長職のまま他界した。 |
スコンク Skunk |
英語ではskunkは「零敗/完敗(させる)」(⇒完封勝ち(する))を意味する単語だが、日本では「零敗/完敗(する)」を意味する言葉として使われている。 11-0で勝ってはいけないという暗黙のルールがあるとメディアでとり上げられたが、実際には一部の選手が行っていただけでルールではない。10-0の状況は、11本ゲームではほぼ同じレベル同士の試合でも比較的起こりやすく、2019年の世界選手権女子シングルス準決勝・決勝で劉詩雯選手が連続して11-0で勝って以降、故意に失点する選手は少なくなった。 |
世界ランキング World ranking |
国際卓球連盟が、国際大会の成績をもとに毎週火曜日に発表している卓球の最高峰のランキング。各加盟協会のランキングであるチームランキングは毎月初頭に発表される。略して「世界ランク」と呼ばれる。 |
卓球NIPPON | 国際大会に派遣される卓球日本代表の愛称。2013年世界選手権パリ大会の直前に「卓球王国日本」再興の願いを込めて名付けられた。 |
単複 | 種目名を漢字で表記するために用いられる。シングルスは「単」、ダブルスは「複」、混合ダブルスは「混複」。 |
段級制度 | 日本卓球協会が1980年度に始めた制度で、上から順に10段から初段、1から5級の15段階からなる(1980年の発足当時は10級までの20段階が存在した)。5級はラリーを20球続けることができること、4級は2種類の技術でそれぞれ40球続けることができることとなっており、3級以上は大会の参加実績や成績で取得できる段級が決まる。段位には名誉段位と戦績段位があり、戦績段位の10段はオリンピック競技大会の個人戦優勝者、9段は世界選手権大会の個人戦優勝者と定められている。 |
坪井玄道 | 高等師範学校兼女子師範学校教授の坪井玄道は、文部省から体操研究を目的としてドイツ・フランス・イギリスへの留学ならびにアメリカ経由での帰国を命じられ、1902年(明治35年)6月に1年4か月の留学から帰国。同年4月に滞在したイギリスで入手したピンポン用具一式を持ち帰り日本に広めた。 |
軟式卓球 | 国内で卓球が普及し始めたころから1934(昭和9)年まで国内の競技大会で使用されていたボールが、1935年以降に導入された国際式のボールに比べ軽くて軟らかかったため、のちに軟式と呼ばれるようになった。2001年まで行われていた全日本軟式選手権大会は、国際式導入前は全日本選手権の位置付けだった。 |
ピンポン Ping Pong |
「卓球(table tennis)」のもう一つの呼び名。1900年にセルロイド球が採用され、表面に皮を張ったバトルドア(バドミントンラケットの前身)でセルロイド球を打つと、台で「ピン」と弾んで「ポン」打たれる響きから命名されたと言われている。 |
ペア Pair |
ダブルスを組む二人の競技者のこと |
メンタル Mentality |
精神面、心理面のこと。卓球は「メンタル」が試合を大きく左右するスポーツと言われている。 |