NEWS
大会・試合 2023.01.27
【全日本卓球2023会場レポート】男女シングルスのベスト16が決定

ゲームオールジュースの死闘を演じた横谷晟と丹羽孝希は互いの健闘を称えあった


男女シングルス5回戦が行われ、ベスト16が決定した。

【男子シングルス】

前回王者で連覇を狙う戸上隼輔(明治大)は、全日本2014準優勝の町飛鳥(ファースト)を接戦の末破った2021年大会ベスト16の小林広夢(日本大)と対戦。小林の広角な攻めに苦戦し、第2ゲーム途中では怪我で試合が中断するアクシデントもあったが、サーブレシーブから先に攻め込んで主導権を奪い返しゲームカウント4-1で勝利した。続く6回戦では神巧也(ファースト)、松山祐季(協和キリン)といったハードヒッターとの打撃戦を制して勝ち上がってきた濵田一輝(早稲田)と対戦する。

戸上隼輔(明治大)

阿部悠人(専修大)をゲームオールの大接戦で退けた2013年王者の丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)は横谷晟(愛知工業大)と対戦。横谷のスケールの大きな両ハンド攻撃に対して、丹羽が高速プレーで対応する展開。両者譲らず、ゲームカウント3-3までもつれ込んだ。最終ゲームは序盤から横谷が思い切って攻めてリードするも、丹羽がじりじりと点差を詰めてジュースに突入する。追いつかれて気持ちを切り替えた横谷が丹羽のチキータレシーブを狙い打ってマッチポイントを握ると、最後は丹羽のバックハンドがオーバーし、横谷が2020年大会以来二度目となるベスト16入りを果たした。6回戦ではドイツ・ブンデスリーガで活躍中の村松雄斗(La. VIES)をミスのないカット打ちで下した張本智和(IMG)と対戦する。横谷は世界選手権代表を連続撃破なるか。

横谷晟(愛知工業大)

全日本社会人王者の大島祐哉(木下グループ)は篠塚大登(愛知工業大)に敗れた。篠塚が巧みなコース取りで大島のフォアハンド攻撃を封じてラリーの主導権を握り、ゲームカウント4-1で初のランク入りを決めた。準々決勝進出をかけて2012年王者でリオ五輪団体銀メダリストの吉村真晴(TEAM  MAHARU)と対戦する。

篠塚大登(愛知工業大)

【女子シングルス】

連覇を狙う伊藤美誠(スターツ)は5回戦で2021年高校総体3位の菅澤柚花里(デンソー)と対戦。サウスポーから繰り出すしゃがみ込みサーブを狙い打つプレーを見せ、ゲームカウント4-1で勝利した。6回戦では森さくら(日本生命)に快勝したインターハイ2021王者の横井咲桜(四天王寺高)と対戦予定。

伊藤美誠(スターツ)

2020年王者の早田ひな(日本生命)は前回大会ベスト16の平真由香(レゾナック)を破って勝ち進んできた面田采巳(四天王寺高)に快勝。準々決勝進出をかけて張本美和(木下アカデミー)と対戦する。

2017年大会王者の平野美宇(木下グループ)は、森田彩音(デンソー)を下した奥下茜里(レゾナック)と対戦。フォア表の奥下との激しい打撃戦をゲームカウント4-1で制し、ベスト16入りを決めた。6回戦では大藤沙月(四天王寺高)と対戦する。

平野美宇(木下グループ)

歴代3位タイ5回の優勝を誇る2021年大会王者の石川佳純(全農)は丁寧なカット打ちで今大会ジュニア女子ベスト4の小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)に快勝。自身の持つ女子最多連続ランク入り記録を17回に伸ばした。

石川佳純(全農)

最後にランク入りを決めたのは出雲美空(サンリツ)。木村香純(トップおとめピンポンズ名古屋)とフルゲームの大熱戦を繰り広げた。最後はラリーの安定感で上回り、ベスト16へと進出した。

関連情報

全日本特設サイト:ライブ配信(卓球TV)
全日本特設サイト:チケット情報
全日本特設サイト:試合速報・記録

(公益財団法人日本卓球協会 広報委員会)