1月22日(月)から28日(日)にかけて東京千駄ヶ谷の東京体育館で開催している『天皇杯・皇后杯 2024年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)』にて、大会2日目となる23日(火)14時から女子シングルス1回戦が行われた。
今年から、日本知的障がい者卓球連盟、日本肢体不自由者卓球協会、日本ろうあ者卓球協会の3加盟団体に、男女1名ずつのシングルス推薦枠が設けられ、女子1回戦に日本知的障がい者卓球連盟の和田なつき【(株)内田洋行/大阪】、日本ろうあ者卓球協会の亀澤理穂(住友電設(株)/東京)が登場。両選手ともに勝利はならなかったが、「全日本はあきらめていた夢の舞台」と語った亀澤は1ゲームを奪う健闘を見せ、試合後は充実した表情をのぞかせた。ストレートで敗れた和田も「こういう機会を与えたくれたことは感謝しかないです。次回は1勝できるよう頑張りたい」とコメントしている。
女子シングルス初出場の小学4年・松島美空(京都カグヤライズ/京都)は、カットマンを相手に圧巻のストレート勝ち。小学6年の石田心美(石田卓球N+/福岡)も高校生をフルゲームの末に下して2回戦進出を決めた。
2013年世界選手権シングルスベスト32など日本代表として活躍した松平志穂(サンリツ/東京)は、今年度限りでの引退を表明しており、今回が現役としては最後の全日本だ。女子シングルス1回戦はフルゲームにもつれる苦しい展開となったが、粘り強くラリーをつなげて逆転で勝利を収めている。
試合後には「10月末の全日本社会人以来の試合でした。その間に2カ月間ほどケガをしていて、思うように練習できなかったけど、1月の初めから練習を始めて、とりあえずはこの舞台に立てて、間に合って良かったです。やはり試合感がどうしてもなかったのですが、結局、最後は技術じゃなくて気持ちの勝負だったので、とりあえず1試合でもコートに立ちたいと思って頑張りました」と語った。
また、能登半島地震では石川県七尾市にある実家も被害を受けており、「この1勝が被災者の方に影響あるかと言えばそこまではないと思いますが、そういう面でしか今は自分ができることはないと思うので、地元にいい知らせを届けられるよう頑張りたい」と次戦に向けて意気込んでいる。
24日(水)12時40分から女子シングルス2回戦、16時10分から3回戦が行われる予定だ。
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