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大会・試合 2024.10.28
第58回全日本社会人卓球選手権大会最終日:社会人チャンピオンが決定。男子は有延大夢、女子は笹尾明日香がともに初優勝【10月27日】

第58回全日本社会人卓球選手権シングルス優勝 男子:有延大夢 女子:笹尾明日香


10月27日(日)、第58回全日本社会人卓球選手権大会は最終日を迎え、今年度の社会人チャンピオンが決定した。

【男子シングルス】

男子シングルス優勝は有延大夢(T.T彩たま)。
準決勝で髙見真己(日鉄物流ブレイザーズ)に完勝した有延は、準決勝で阿部悠人(シチズン時計)との死闘を制したベテランの高木和卓(ファースト)と決勝で対戦。
男子決勝第1ゲームは、有延が鋭い両ハンドドライブでラリーの主導権を握りリードを広げるも、高木和がじりじりと追い上げ、10-9と迫ったところで有延がタイムアウトを使用する。早いタイミングでタイムアウトの手札を切った有延がドライブ連打できっちりと得点を取り切り、第1ゲームを奪う。続く第2ゲームは攻守が入れ替わり、序盤に高木和がリードし、有延が追う展開。有延に10-9と追い上げられたところで今度は高木和がタイムアウト。嫌な流れを断ち切りたい高木和だったが、タイムアウト明けに連続ポイントを許し、逆にゲームポイントを握られてしまう。苦しい展開が続く高木和がここで驚異の粘りを発揮し、再び逆転で第2ゲームを奪い返すと、続く2ゲームも競り合いを制し、ゲームカウント3-1として高木和が優勝に王手をかける。後がなくなった有延は威力と精度をさらに高めたドライブ連打で2ゲームを奪い返し、勝負はフルゲームへともつれ込む。最終第7ゲームも最後まで競り合い、息を呑む勝負が繰り広げられるが、最後までドライブ連打で真っ向勝負を挑んだ有延が11-9で高木和を破り初優勝を達成。優勝を決めた有延はコートに倒れこんで喜びをかみしめた。

鋭いドライブ連打で得点を重ねた有延大夢(T.T彩たま)

スーパープレーで会場を沸かせた高木和卓(ファースト)

準々決勝から決勝の結果は以下の通り。
【準々決勝】
松平賢二(協和キリン) 3[11-6, 6-11, 11-7, 11-3, 8-11, 11-13, 2-11]4 髙見真己(日鉄物流ブレイザーズ)〇
淺津碧利(シチズン時計) 1[6-11, 3-11, 11-13, 11-9, 8-11]4 有延大夢(T.T彩たま)〇
江藤慧(クローバー歯科カスピッズ) 1[3-11, 3-11, 7-11, 11-9, 8-11]4 高木和卓(ファースト)〇
松下大星(クローバー歯科カスピッズ) 1[11-9, 9-11, 9-11, 13-15, 3-11]4 阿部悠人(シチズン時計)〇

【準決勝】
髙見真己(日鉄物流ブレイザーズ) 1[8-11, 7-11, 11-5, 7-11, 9-11]4 有延大夢(T.T彩たま)〇
〇高木和卓(ファースト) 4[11-5, 3-11, 11-8, 4-11, 14-16, 11-7, 16-14]3 阿部悠人(シチズン時計)

【決勝】
〇有延大夢(T.T彩たま) 4[11-9, 11-13, 8-11, 11-13, 11-9, 11-7, 11-9]3 高木和卓(ファースト)

男子シングルス優勝 有延大夢(T.T彩たま)

男子シングルス第2位 高木和卓(ファースト)

男子シングルス第3位 阿部悠人(シチズン時計)

男子シングルス第3位 髙見真己(日鉄物流ブレイザーズ)

【女子シングルス】

優勝は笹尾明日香(日本生命)。ダブルスパートナーの同士討ち対決となった決勝戦で、麻生麗名(日本生命)を破り歓喜の初優勝。決勝は序盤から笹尾がバックハンドの変化で麻生のミスを誘い、2ゲームを先行する。麻生も負けじとテンポの速い連打で攻めるが、笹尾は落ち着いて中陣から巻き返し、反撃の隙を与えない。続く第3ゲームも奪い、3ゲームをリードして迎えた第4ゲーム。序盤からトップギアで臨んだ笹尾が8連続ポイントで大量リードを奪うと、最後は逆をついたドライブが麻生のバックサイドをノータッチで抜き去りゲームセット。笹尾がダブルスパートナーの麻生をストレートで下し、初の社会人女王の座に輝いた。

バックハンドの変化が光った笹尾明日香(日本生命)

同士討ちに敗れたものの、躍進を見せた麻生麗名(日本生命)

準々決勝から決勝の結果は以下の通り。
【準々決勝】
〇三村優果(サンリツ) 4[11-6, 11-8, 11-8, 6-11, 12-10]1 野村萌(デンソー)
〇笹尾明日香(日本生命) 4[11-9, 11-6, 11-4, 11-9]0 枝廣瞳(中国電力ライシス)
〇井絢乃(中国電力ライシス) 4[10-12, 6-11, 11-4, 11-7, 11-9, 3-11, 11-7]3 永尾尭子(サンリツ)
〇麻生麗名(日本生命) 4[11-7, 11-8, 1-11, 11-9, 11-3]1 青木優佳(中国電力ライシス)

【準決勝】
三村優果(サンリツ) 2[11-8, 11-13, 7-11, 11-7, 9-11, 10-12]4 笹尾明日香(日本生命)〇
井絢乃(中国電力ライシス) 2[8-11, 11-2, 11-13, 13-11, 9-11, 9-11]4 麻生麗名(日本生命)〇

【決勝】
〇笹尾明日香(日本生命) 4[11-7, 11-9, 11-9, 11-6]0 麻生麗名(日本生命)

女子シングルス優勝 笹尾明日香(日本生命)

女子シングルス第2位 麻生麗名(日本生命)

女子シングルス第3位 井絢乃(中国電力ライシス)

女子シングルス第3位 三村優果(サンリツ)

大会記録

最終順位は以下の通り。

男子ダブルス
優勝:川上尚也・西康洋(日野キングフィッシャーズ)
準優勝:藤村友也・髙見真己(日鉄物流ブレイザーズ)
第3位:有延大夢・田添響(T.T彩たま/岡山リベッツ)、龍崎東寅・渡辺裕介(ケアリッツ・テクノロジーズ/協和キリン)

女子ダブルス
優勝:永尾尭子・三村優果(サンリツ)
準優勝:井絢乃・中森帆南(中国電力ライシス)
第3位:下山秋帆・大西瑚々那(クローバー歯科フェアリーズ)、麻生麗名・笹尾明日香(日本生命)

男子シングルス
優勝:有延大夢(T.T彩たま)
準優勝:高木和卓(ファースト)
第3位:阿部悠人(シチズン時計)、髙見真己(日鉄物流ブレイザーズ)

女子シングルス
優勝:笹尾明日香(日本生命)
準優勝:麻生麗名(日本生命)
第3位:井絢乃(中国電力ライシス)、三村優果(サンリツ)

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