『天皇杯・皇后杯2025年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)』最終日を迎えた1月26日(日)、女子シングルス決勝で早田ひな(日本生命・福岡)が優勝を果たした。
前年と同じ顔合わせとなった決勝は早田が16歳の張本美和(木下グループ・神奈川)をゲームカウント4-0のストレートで下して3連覇を達成。2020年の初優勝と合わせて4度目の優勝だ。張本は前年のリベンジならず、2度目の準優勝となった。
第1ゲームの立ち上がりは張本が2得点を挙げたが、そこから怒涛の9連続ポイント。このゲームを11-3で早田が奪う。第2ゲームは5-5まで競り合いとなるが、早田が張本のミドルを突くなどして揺さぶりをかけ、強烈な両ハンドドライブを相手コートにたたき込み、11-6で2ゲームを連取する。
第3ゲームは張本が主導権を握るかと思われたが、張本が4-2でリードした状態でタイムアウト。その後は再び競る展開となり、早田が形勢逆転。しかし、張本もラリーで応戦し、早田の豪快な飛びつきを、体勢を崩しながらブロックしたほか、強化してきたフォアドライブの連打などで9-9に追いついた。しかし、接戦の3ゲーム目も13-11で早田が取った。
さらに、第4ゲームも早田の流れで変わらず、前半は張本を追う展開となったものの、着々と追い上げて6-6に持ち込み、一方の張本も負けじと武器のYGサーブから得点するなど早田の猛攻を止めようとしたが、早田は回り込みフォアドライブなどで張本を退け、11-6で第4ゲームを取って勝利を決めている。
終わってみればストレートと圧倒的な強さで3連覇を果たした早田は試合後、「まさか4-0で勝って優勝できるとは思っていなかった。張本選手もすごく勢いがあってジュニアも完全優勝。自分は向かっていく立場だと思っていた」と語り、「ケガしてからたくさんの方にサポートしていただいたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。
気になる左腕の状態については、「準決勝の後、ちょっと痛みを感じるタイミングもあったんですけど、そんなこと関係なく決勝は頑張ろうと思っていた。アドレナリンが出て今はちょっと腕がどうなっているか分からないです」と笑顔を見せた。
一方、敗れた張本はコートを離れ、インタビューが始まると涙で言葉にならない。それでも、「ここまで来られるとは思っていなかった。もちろん目指したのは優勝で、決勝まで来たのは実力が付いているということだと思う。早田選手はすべての面で強いので、私は練習していくしかない。勝ち上がれるかどうかという不安やほっとした気持ちなど、さまざまな感情があるけど、一番は悔しさがある」と気丈に答えた。
【女子シングルス決勝】
早田ひな 4-0 張本美和
11-3/11-6/13-11/11-6
【女子シングルス結果】
優勝:早田ひな
準優勝:張本美和
3位:大藤沙月、伊藤美誠
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