2022年1月24日から始まる天皇杯・皇后杯2022年全日本選手権大会(一般・ジュニアの部)(以下、全日本卓球)に向けて過去3大会の決勝を振り返る企画。
第4回は早田ひなが石川佳純に勝利し、初優勝を飾った2020年女子シングルス決勝。史上初の3年連続3冠に挑んだ伊藤美誠を破り、昨年のリベンジを果たして決勝に進んだ早田と4年ぶりの王座奪還に燃える石川佳純の対決となった。
(映像提供:NHK)
序盤、早田のペースで進んだゲーム、初めての決勝という緊張を感じさせずに積極的に攻め、第1ゲームを奪う。
第2ゲームの立ち上がりは石川が優勢に進める。お互いにバックを使いながら早い展開となり、一進一退のゲームとなる。徐々に早田がペースを握り、強烈なドライブなど、自分らしさを出して逆転でゲームを奪う。
なかなかペースが掴めない石川。立ち上がりは石川が先行するも、逆転を許してから早田が連続ポイント。タイムアウトで流れを切りたい石川だったが、タイムアウトあけも流れは変わらず7連続ポイントを許すなど、早田ひなが王手をかける。
窮地に追い込まれた石川は、第4ゲームにカウンターなどをみせ、意地を見せる。早田は初優勝のプレッシャーなのか、うまくボールが決まらない。粘りを見せた石川が終盤まで接戦となった接戦のゲームを制した。
第5ゲーム、これまでと同じくバックとドライブをうまく使い、強気の攻めを貫いた早田が圧巻の勝利。ゲームカウント4‐1として石川に勝利。涙の初優勝を飾った。
試合後早田は、「これまで苦しいことや、頑張っても結果が出ないことがあって、でもたくさんの方が『ひなちゃん頑張れ』と応援してくれて、結果で恩返しできてよかった。」と語った。