7月3日(日)、全日本実業団選手権大会最終日を迎え、男女ともに2022年全日本実業団No. 1が決定した。
男子
男子決勝は、両チームとも初優勝を狙うクローバー歯科カスピッズ(大阪)とTOKYO GAS(東京)の対戦となった。開幕直前の前期日本リーグ優勝のシチズン時計を撃破し、勢いに乗るクローバー歯科カスピッズは、1番、2番で2022全日本シングルスベスト8の松下大星、2020全日本ダブルス3位の江藤慧がそれぞれ勝利。迎えた3番ダブルスでは、TOKYO GASの青山昇太/岩城友聖組が流れを引き戻そうと堅実なプレーでゲームカウント1-1のフルゲームに持ち込むも、クローバー歯科カスピッズの松下大星/宮本春樹組が序盤から大量リードを奪い、最後は2021全日本学生ダブルス優勝の新人・宮本春樹のフリックが、チーム発足以来初となる悲願の優勝を決めた。敗れたTOKYO GAS(東京)は優勝旗を逃したものの、チームの実力を発揮し創部以来初となる表彰台を飾った。
準決勝・決勝の結果は以下の通り。
【男子準決勝】
TOKYO GAS(東京) 3-0 NTT東日本 東京(東京)
〇青山昇太 3–1 佐藤陽大
〇石田健太郎 3-0 英稔史
〇青山昇太/岩城友聖 2-1 佐藤陽大/大槻周瑛
クローバー歯科カスピッズ(大阪) 3-1 シチズン時計(東京)
〇松下大星 3–0 酒井明日翔
江藤慧 2–3 御内健太郎〇
〇松下大星/宮本春樹 2-1 上村慶哉/酒井明日翔
〇宮本春樹 3-2 上村慶哉
【男子決勝】
TOKYO GAS(東京) 0-3 クローバー歯科カスピッズ(大阪)
青山昇太 1–3 松下大星〇
南波裕輝 0–3 江藤慧〇
青山昇太/岩城友聖 1-2 松下大星/宮本春樹〇
女子
女子決勝は、準決勝で鹿児島相互信用金庫(鹿児島)に3-1で勝利した中国電力(広島)と、NTT東日本 東京(東京)を3-0ストレートで下した昭和電工マテリアルズ(茨城)の対戦となった。両者譲らない白熱した展開で、マッチカウント2-2で迎えた最終5番シングルスは、2022日本リーグビッグトーナメント女子ダブルス優勝のルーキー中森帆南(中国電力)と2021全日本社会人ベスト8の平真由香(昭和電工マテリアルズ)が対決。序盤から激しい打撃戦を繰り広げるも、最後まで攻め抜いた中森がストレートで平を下し、中国電力が念願の初優勝を飾った。
準決勝・決勝の結果は以下の通り。
【女子準決勝】
中国電力(広島) 3-1 鹿児島相互信用金庫(鹿児島)
成本綾海 1–3 田中咲子〇
〇中森帆南 3-0 柴田優依
〇成本綾海/井絢乃 2-0 中村真優美/田中咲子
〇井絢乃 3–2 中村真優美
NTT東日本 東京(東京) 0-3 昭和電工マテリアルズ(茨城)
鈴木理彩 0-3 牛嶋星羅〇
小室聖 1-3 奥下茜里〇
小室聖/柴田理彩 1-2 奥下茜里/山本笙子〇
【女子決勝】
中国電力(広島) 3-2 昭和電工マテリアルズ(茨城)
〇成本綾海 3–2 田口瑛美子
木村光歩 1-3 牛嶋星羅〇
〇成本綾海/井絢乃 2-1 奥下茜里/山本笙子
井絢乃 1-3 奥下茜里〇
〇中森帆南 3-0 平真由香
2020年大会、2021年大会は新型コロナウイルスの影響で中止となったため、今大会は3年ぶりの開催となった。無観客開催ではあったものの、多くの熱戦が繰り広げられた4日間となった。なお、本大会の男女ベスト4は、10月14日(金)から鹿児島・あいハウジングアリーナ松元(松元平野岡体育館)で開催される2022年全日本卓球選手権大会(団体の部)への出場権を獲得。
最終順位は以下の通り。
男子
優勝:クローバー歯科カスピッズ(大阪)
準優勝:TOKYO GAS(東京)
3位:シチズン時計(東京)、NTT東日本 東京(東京)
女子
優勝:中国電力(広島)
準優勝:昭和電工マテリアルズ(茨城)
3位:鹿児島相互信用金庫(鹿児島)、NTT東日本 東京(東京)
大会情報
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結果:男子PDF 女子PDF
(公益財団法人日本卓球協会 広報委員会)