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大会・試合 2023.01.26
全日本卓球2023 見どころ解説記事 No.4

26日(木)、大会4日目は混合ダブルスおよびジュニア男女シングルスの準決勝・決勝が行われ、3種目の日本一が決まる。また、男女シングルスと男女ダブルスでは4回戦が予定されており、いよいよスーパーシードが登場する。

【混合ダブルス】

篠塚大登・木原美悠組(愛知工業大・JOCエリートアカデミー/星槎)との日本代表ペア対決を制し、ベスト4入りを決めた張本智和・早田ひな組(IMG・日本生命)は前回大会ベスト8の坂根翔大・塩見真希組(関西卓球アカデミー・サンリツ)と準決勝で対戦する。準決勝まで危なげなく勝ち上がってきた坂根・塩見組との一戦は激戦が予想されるだろう。

小野寺翔平・枝廣愛組(中央大)との接戦を制し勢いに乗る田中佑汰・田中千秋組(愛知工業大・豊田自動織機)は、全日本社会人ダブルス王者の松山祐季(協和キリン)を擁する松山祐季・梅村優香組(協和キリン・サンリツ)、田原翔太・田口瑛美子組(筑波大・レゾナック)といった実力者ペアを下して準決勝進出を果たした伊藤礼博・萩井菜津子組(日本大)と対戦する。好調ぶりを見せる両ペアの戦いは、どちらに軍配が上がるのか。

準決勝の組み合わせは以下の通り。
張本智和・早田ひな組(IMG・日本生命) – 坂根翔大・塩見真希組(関西卓球アカデミー・サンリツ)
伊藤礼博・萩井菜津子組(日本大) – 田中佑汰・田中千秋組(愛知工業大・豊田自動織機)

【男子ダブルス】

連覇を狙う2021年世界選手権銅メダリストの宇田幸矢・戸上隼輔組(明治大)は田中佑汰・篠塚大登組(愛知工業大)と対戦する。昨年5月開催のWTTフィーダー・ウェストチェスター大会決勝と同じ顔合わせとなる対決は、再び宇田・戸上組の勝利となるか。それとも田中・篠塚組のリベンジとなるか。両者ゆずらぬ激しいラリー戦が予想される。

前回大会のリベンジを狙う張本智和・森薗政崇組(IMG・BOBSON)は、手塚崚馬・松田歩真組(明治大)をフルゲームで下して勝ち上がってきた梅村友樹・藤元駿組(明徳義塾中・高)との初戦に臨む。

前回3位で全日本社会人ベスト8の松下海輝・藤村友也組(日鉄物流ブレイザーズ)や、前回準決勝で無念の不戦敗に終わった全日本社会人3位の大島祐哉・田添健汰組(木下グループ)らも4回戦から登場する。

【女子ダブルス】

大会史上初の5連覇に挑む伊藤美誠・早田ひな組(スターツ・日本生命)は、学生選手権シングルス2連覇のカット主戦型・黒野葵衣とアンチラバーを操る中島彩希の黒野葵衣・中島彩希組(早稲田大)と対戦する。回転の変化が多彩な早稲田大ペアを攻略することができるか。

2019年世界選手権銅メダリストのカット主戦型ダブルス佐藤瞳・橋本帆乃香組(ミキハウス)や2019年ワールドツアーグランドファイナル優勝、3月開催のWTTコンテンダー・ドーハ大会、WTTスターコンテンダー・ドーハ大会を制するなどペアに磨きをかけている長﨑美柚・木原美悠組(木下グループ・JOCエリートアカデミー/星槎)らも初戦に臨む。

【男子シングルス】

前回初優勝を飾った第1シードの戸上隼輔(明治大)は、田原彰悟(愛知工業大)や三浦竜樹(立命館大)との大学生対決を制して勝ち上がってきた泊航太(日本体育大)と対戦する。連覇に向けて好スタートを切ることができるか。

2013年世界選手権ベスト8の実績をもち、前回ノーシードから決勝進出を果たした松平健太(ファースト)は、順当に勝ち上がってきた全日本2017準優勝の吉村和弘(個人)と初戦で激突する。Tリーグでも活躍中の両者の対決は激しいものになると予想される。

2012年王者でリオ五輪団体銀メダリストの吉村真晴(TEAM MAHARU)や2013年王者で東京五輪団体銅メダリストの丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)、そして2018年大会王者で WTTチャンピオンズ優勝・WTTカップファイナルズ準優勝・アジアカップ優勝、2022年世界選手権団体では中国から2勝をあげるなど国際大会でも好調ぶりをみせる張本智和(IMG)らもいよいよ初戦に臨む。

【女子シングルス】

アジアカップ2022準優勝・WTTチャンピオンズ3位と国際大会でもひときわ存在感を放っている伊藤美誠(スターツ)は、カデット14歳以下の部3位の大野紗蘭(石田卓球N⁺)との接戦を制して勝ち上がってきた岡崎日和(東洋大)と4回戦で対戦する。4度目の優勝に向けて、どのような立ち上がりを見せるのか。

2020年王者の早田ひな(日本生命)は大川真実(愛知工業大)と対戦予定。陳ケ尾真子(専修大)や宮脇心和子(早稲田大)らとのフルゲームを制して勝ち上がってきた大川の勢いを止めることができるか。

歴代3位タイ5回の優勝を誇る2021年大会王者の石川佳純(全農)、11月開催の全農CUP TOP32船橋大会で伊藤と早田の同年代対決を制して優勝を掴んだ2017年大会王者の平野美宇(木下グループ)らの初戦にも注目が集まる。

【ジュニア男子】

3回戦からオールストレート勝ちで準決勝進出を決めた2021世界ユースU15三冠の松島輝空(木下アカデミー)は、2022世界ユースU15準優勝の吉山和希(愛工大名電中)と準決勝で対戦する。オールラウンダー・木塚陽斗(明豊高)との大接戦を制してベスト4入りを決めた吉山の両ハンドのパワードライブにどう対処するのか。国際舞台でも腕を磨く両者の対決に注目が集まる。

前回3位で高校総体3位の三木隼(野田学園高)を下してベスト4入りを決めた萩原啓至(愛工大名電高)は、高校総体3位の芝拓人(野田学園高)を下した坂井雄飛(愛工大名電高)と激突。同門対決はどちらに軍配が上がるのか。

準決勝の組み合わせは以下の通り。

松島輝空(木下アカデミー) – 吉山和希(愛工大名電中)
坂井雄飛(愛工大名電高) – 萩原啓至(愛工大名電高)

【ジュニア女子】

ここまでオールストレートで勝ち上がってきた前回準優勝の張本美和(木下アカデミー)は、全中2021準優勝の篠原夢空(香ヶ丘リベルテ高)と準決勝で激突。2021年全国中学生大会決勝で敗れている篠原は、張本との再戦を攻略できるのか。

第2シードの由本楓羽(香ヶ丘リベルテ高)をカットと鋭い反撃で下した小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)は、国際大会優勝の経験もある高森愛央(ミキハウスJSC)との準々決勝を制して勝ち進んできた異質の速攻プレーヤー小塩悠菜(星槎中)と対戦する。姉妹対決を制するのはどちらか。

準決勝の組み合わせは以下の通り。

張本美和(木下アカデミー) – 篠原夢空(香ヶ丘リベルテ高)
小塩悠菜(星槎中) – 小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)

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(公益財団法人日本卓球協会 広報委員会)