【混合ダブルス】
混合ダブルスは準々決勝が行われ、ベスト4が決定した。
最初にベスト4入りを決めたのは坂根翔大・塩見真希組(関西卓球アカデミー・サンリツ)。息の合った丁寧なプレーで得点を重ね、ゲームカウント3-0で谷垣佑真・岡田琴菜組(愛知工業大)を圧倒。最速でベスト4の座に駆け上がった。
連覇を狙う第1シードの張本智和・早田ひな組(IMG・日本生命)は2021年世界ユースU19優勝ペアの篠塚大登・木原美悠組(愛知工業大・JOCエリートアカデミー/星槎)と対戦。世界選手権代表同士の対決はラリーの完成度で上回った張本・早田組に軍配が上がった。篠塚・木原組はサーブレシーブで主導権を握ることができなかった。
6年ぶりの準々決勝進出となった姉弟ペアの田中佑汰・田中千秋組(愛知工業大・豊田自動織機)は4回戦で松島輝空・張本美和組(木下アカデミー)を下して勝ち上がってきた小野寺翔平・枝廣愛組(中央大)と対戦。田中佑汰の鋭い両ハンド攻撃に対して小野寺翔平が豊富な運動量でコート全域をカバーする白熱の展開。一進一退の攻防が続いたが、接戦を制した田中・田中組が3-1で初のベスト4進出を決めた。
ベスト4最後の1枠は伊藤礼博・萩井菜津子組(日本大)。ミスの少ない安定したプレーに加え、萩井が変化をつけて伊藤が決める得点パターンを随所で決めて試合の主導権を握り、田原翔太・田口瑛美子組(筑波大・レゾナック)に3-0で快勝した。日本大学所属の選手が同種目でベスト4以上に入るのは、平成17年度大会優勝の足立卓也・福岡春菜組(明治大・日本大)以来17年ぶり。
【ジュニア男子】
ジュニア男子は4回戦から準々決勝が行われ、ベスト4が決定した。
松島輝空(木下アカデミー)は全試合ストレートでベスト4進出。明日の準決勝では、ホープス・カブ・バンビの部で4度決勝を争った同学年の吉山和希(愛工大名電中)と対決する。
松島と反対側のブロックでは、坂井雄飛と萩原啓至の愛工大名電勢が準決勝に進出。
野田学園勢は準々決勝で姿を消した。
【ジュニア女子】
ジュニア女子は4回戦から準々決勝が行われ、ベスト4が決定した。
第1シードの張本美和(木下アカデミー)は異次元の強さを見せ全試合ストレートで準決勝に進出。準決勝では2019年カデット13歳以下で張本美和を決勝で破ってチャンピオンになっている篠原夢空(香ヶ丘リベルテ高)と対戦する。
張本と反対側のブロックでは、小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)・小塩悠菜(星槎中)姉妹がともに快勝。明日の準決勝では姉妹対決が実現する。
【男子シングルス】
今大会で引退を表明している御内健太郎(シチズン時計)は3回戦で坂根翔大(関西卓球アカデミー)と対戦。一進一退のシーソーゲームで迎えた最終ゲームで10-8とマッチポイントを握るも、粘る坂根に追いつかれる。ジュースでも一進一退の攻防が続き、今度は11-12と坂根がマッチポイントを握り逆王手をかける。最後は御内のバックカットがオーバーし、天を仰いだ。16回の出場で通算30勝を挙げた偉大なカット主戦型の全日本選手権は幕を閉じた。
【女子シングルス】
麻生麗名(日本生命)は小塩悠菜(星槎中)と対戦。麻生の長身を生かしたパワフルな両ハンドドライブで得点を重ね、3-0で小塩悠菜を圧倒した。明日の4回戦では悠菜の姉の小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)と対戦する。
川森天詩(近江兄弟社高)は3回戦で学生選手権ダブルス王者の谷渡亜美(愛知工業大)と対戦。ゲームカウント0-2の絶体絶命の状況から大逆転劇を演じて4回戦進出。明日の4回戦では学生選手権シングルス王者の黒野葵衣(早稲田大)と対決する。
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(公益財団法人日本卓球協会 広報委員会)