男子ダブルス準決勝・決勝が行われ、男子ダブルス日本一が決定した。
【男子ダブルス】
準々決勝では前回覇者の宇田幸矢・戸上隼輔組(明治大)を下した及川瑞基・松島輝空組(木下グループ・木下アカデミー)は三部航平・龍崎東寅組(シチズン時計・三井住友海上)と対戦。三部と及川は全日本2019男子ダブルスを制覇した元パートナー同士であり、今大会は互いにパートナーを変更して雌雄を決する対決となった。序盤からダイナミックなラリーの応酬が繰り広げられるも、甘くなったボールを見逃さなかった及川・松島組がジュースを制して第1ゲームを先取する。勢いそのままに第2ゲームを奪い、迎えた第3ゲーム。三部・龍崎組の捨て身のフォアドライブも冷静に前で捌いてリードを奪う。三部・龍崎組も威力あるバックハンドの連続攻撃で応戦するが、最後は松島のフォアドライブが決まり、ゲームカウント3-1で及川・松島組が勝利。決勝へと駒を進めた。
前回大会のリベンジを狙う張本智和・森薗政崇組(IMG・BOBSON)は2年連続の準決勝進出を果たした大島祐哉・田添健汰組(木下グループ)と激突。サーブレシーブで先手を取って大島・田添組の強打を封じ、1ゲーム目を奪う。張本・森薗組の前陣での広角な攻めに、大島・田添組はコートを縦横無尽に駆け巡って応戦。2ゲーム目を取り返す。第3ゲームは徹底して大島・田添組のバックを攻めた張本・森薗組が打撃戦を優位に進め、ゲームカウント2-1と王手をかける。後がなくなった大島・田添組だが、中・後陣からフォアハンドドライブで盛り返してフルゲームへ。最終ゲームは両者気迫のプレーで一歩も譲らずジュースへともつれる。膠着状態を抜け出したのは張本・森薗組。森薗のフォアサイドへの三球目攻撃が決まり、張本・森薗組がマッチポイントを握ると、森薗のカウンター気味のフォアブロックがエッジで入り、ゲームセット。決勝進出を決めた。
迎えた決勝戦。互いに初優勝を狙う及川・松島組と張本・森薗組の対決となった。第1ゲーム。及川がつなぎ、松島が豪快なフォアハンド攻撃を決める展開が上手くはまり、先にゲームポイントを握るも、張本がスーパーブロックを決めるなど打撃戦を制した張本・森薗組が逆転で1ゲーム目を奪う。第2ゲームは互いのバック深くを狙う展開が続くも、及川が森薗のバックを上手く攻め、及川・松島組がジュースで奪い返す。ゲームカウント1-1のタイで迎えた第3ゲーム。張本・森薗組がフォアハンドの連続攻撃で攻め込むも、松島が前陣カウンターで応戦。一進一退の攻防が続くも、森薗が倒れこみながらつなぎ、張本が強烈なフォアハンド攻撃を決めた張本・森薗組が13-11で王手をかけた。第4ゲーム。第3ゲームを奪った勢いそのままに張本・森薗組がラリー戦を制し、チャンピオンシップポイントを握る。最後は及川のバックハンドがオーバーし、張本・森薗組が悲願の初優勝を飾った。
結果は以下の通り。
【準決勝】
及川瑞基・松島輝空組(木下グループ・木下アカデミー) 3[12-10, 11-8, 12-10]0 三部航平・龍崎東寅組(シチズン時計・三井住友海上)
大島祐哉・田添健汰組(木下グループ) 2[6-11, 11-8, 7-11, 11-5, 12-14]3 張本智和・森薗政崇組(IMG・BOBSON)
【決勝】
及川瑞基・松島輝空組(木下グループ・木下アカデミー) 1[10-12, 13-11, 12-14, 7-11]3 張本智和・森薗政崇組(IMG・BOBSON)
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(公益財団法人日本卓球協会 広報委員会)