29日、大会最終日。男女シングルスは準決勝・決勝が行われ、日本一が決定する。
混合ダブルス優勝の張本智和・早田ひなは男女ダブルスをそれぞれ制して2冠を達成しており、シングルスで3冠達成の期待がかかる。2人がともにシングルスでも優勝した場合、大会史上初となる男女アベックでの3冠となる。新たな歴史を刻む全日本となるか。
【男子シングルス】
全日学王者の田中佑汰（愛知工業大）との打撃戦を制し連覇を狙う戸上隼輔（明治大）は、準々決勝で全日本2021王者の及川瑞基（木下グループ）を壮絶なラリー戦の末下した篠塚大登（愛知工業大）と対戦する。両者は2022 全農CUP TOP32福岡大会準決勝でも対戦しており、中陣から鋭い両ハンド攻撃で篠塚の堅陣を打ち砕いた戸上がストレート勝ちを収めている。今大会高いラリー能力を見せる篠塚を再び打ち抜くことができるか。
戸上隼輔
篠塚大登威力ある両ハンド攻撃が武器の吉山僚一（愛工大名電高）をシャットアウトして準決勝進出を決めた2018年大会王者の張本智和（ＩＭＧ）は、国際大会で目覚ましい活躍を見せる宇田幸矢（明治大）を豪打で捻じ伏せた曽根翔（Ｔ．Ｔ彩たま）と対戦する。直近ではTリーグで対戦しており、張本が曽根の猛攻を前陣で捌き3-0で勝利している。今回も曽根の威力抜群のバックハンド攻撃を防ぎ切ることができるか。
張本は今大会すでに混合ダブルス・男子ダブルスの2冠を達成しており、3冠達成への期待がかかる。昭和58年度大会の斎藤清以来2人目となる男子3冠に向けて勝利を積み上げることができるか。
張本智和
曽根翔準決勝の組み合わせは以下の通り。
戸上隼輔（明治大） – 篠塚大登（愛知工業大）
張本智和（ＩＭＧ） – 曽根翔（Ｔ．Ｔ彩たま）
【女子シングルス】
前回王者の伊藤美誠（スターツ）を下し、準々決勝ではフォアのミート打ちが武器の出雲美空（サンリツ）をパワフルなフォアハンド攻撃で撃破した横井咲桜（四天王寺高）は、鈴木李茄（トップおとめピンポンズ名古屋）に完勝し3年連続ベスト4入りの木原美悠（ＪＯＣエリートアカデミー／星槎）と高校生対決に臨む。ここまで伊藤や出雲といった前陣速攻型を中陣からのバックハンドで打ち抜いてきた横井だが、木原の前陣速攻にも対応できるか。またサーブが得意な木原に対して横井がどのように得意ラリーへ持ち込むかも見どころの一つである。
横井咲桜
木原美悠2017年王者の平野美宇（木下グループ）にストレート勝ちして準決勝へと駒を進めた2020年王者の早田ひな（日本生命）は、佐藤瞳（ミキハウス）を完璧なカット攻略で沈めた2021年大会王者の石川佳純（全農）と激突する。全日本優勝経験のあるサウスポー同士の対決はどちらも譲らない激しいラリー戦が予想されるだろう。両者は、2022 LION CUP TOP32で対戦しており、フルゲームの大接戦の末、早田が勝利している。LION CUPに引き続き早田が石川を破り、自身初の3冠に前進できるか。それとも石川が6度目の優勝に向けて早田を退けるのか。
石川佳純
早田ひな準決勝の組み合わせは以下の通り。
横井咲桜（四天王寺高） – 木原美悠（ＪＯＣエリートアカデミー／星槎）
石川佳純（全農） – 早田ひな（日本生命）
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（公益財団法人日本卓球協会 広報委員会）
