1月13日、2021年全日本卓球選手権大会3日目が行われた。
- 観戦ガイド(1月14日号):ダウンロード(PDF)
ジュニア男女はベスト8が決定。ジュニア男子は愛工大名電勢が層の厚さを見せつけ、ジュニア女子は大阪勢の1強状態が続き、圧倒的な強さを示している。
シングルスでは男子・上田仁、松平健太らが初戦突破。女子シングルスでは張本美和が敗れ、今大会から姿を消した。
本日14日はジュニアのチャンピオンが決定するほか、男女シングルスでも注目選手が続々登場。
白山亜美 | 皆川優香 |
大会3日目の13日はジュニア男女の5回戦と男子シングルスの1回戦、女子シングルスの1回戦、2回戦が行われた。
ジュニア女子は、ベスト8のうち7名を大阪勢が独占。連覇を狙う大藤沙月はここまで全試合ストレート勝ちで王者の貫禄を見せる。5回戦で小塩遥菜を破って8強入りした白山亜美は大阪勢以外で唯一の表彰台を目指す。
ジュニア男子では、鈴木颯、篠塚大登、谷垣佑真ら全国大会の上位で顔を連ねる強豪メンバーがベスト8に進出したほか、第一シードを破って波に乗る星優真が快進撃を続けている。昨年準優勝の松島輝空は苦手なカットマンを見事攻略して逆転勝ちを収めた。
男子シングルスでは松平健太が快勝。2年ぶりの全日本となる上田仁は、勢いのある中学生相手に苦戦しつつもゲームオールで勝利した。また、今大会種目最年少の中学1年生・谷本拓海は大学生相手にフルゲームの熱戦を制し見事2回戦へ駒を進めた。
女子シングルスでは張本美和が初戦を突破するも続く2回戦で大学生の関西王者・皆川優香に惜敗。
本日14日は、ジュニア男女のチャンピオンが決まる。今大会初の栄冠を手にするのは・・・?
男子シングルスでは社会人で活躍する笠原弘光、大矢英俊、昨年の男子ダブルス覇者である三部航平ら強豪が登場。ジュニア勢の松島輝空、篠塚大登は一般相手に太刀打ちできるか?
女子シングルスはジュニアで8強入りしている横井咲桜、菅澤柚花里、赤江夏星らが3回戦に登場。一般相手に勝ち進めるか。
1月13日 記者会見ほか
星野一朗 日本卓球協会専務理事
(大阪の緊急事態宣言を受けて)先週、最終的に今大会の開催を決定する段階で、感染症に対する緊急事態宣言が出ることはある程度想定しておりました。
そのような中で開催に踏み切った背景に、政府が掲げている5つの場面における感染リスク対策があります。飲食に関する場面では、体育館内での飲食に気を使っておりますし、ソーシャルディスタンスを守るために、会場内の青座席に座り、赤座席に荷物を置くということを徹底しております。
また、体育館の中で感染を広げない・起こさない・うつさない・うつされないということを徹底したいと改めて感じております。
松島輝空選手
1ゲーム目を取られたときに、このままじゃ勝てないと思った。1ゲーム目は強いボールを打つときにミスが多かったので、2ゲーム目からは焦らずにゆっくりやろうという気持ちでやりました。
今日は緊張したんですけど、自分より格上の選手なので向かっていくしかないなという気持ちでした。明日対戦する篠塚大登選手は本戦で勝ったことがない選手なので向かっていく気持ちで頑張っていきたいです。明日からの一般はランクに入れるように頑張っていきたいです。
上田仁選手
2年ぶりの全日本で、試合を楽しもうという自分の中の目標を立てて試合に臨みました。内容的に楽しめなくていっぱいいっぱいだったんですが、勝ててほっとしています。緊張はもちろんありますが、コロナ禍のなかで行われている大会でいつもと全然違います。練習も限られた時間ですし、コートチェンジもないし、換気があるので会場が寒い。それで自分の頭と気持ちと体が全然マッチしてなかったなと。思ったような動きができなくて、それに自分自身戸惑って苦戦しました。
(大阪も緊急事態宣言が出る中でプレーする選手の気持ちに対して)
非常に複雑な心境ではあります。コロナ禍の中でこの大会を行うという上で対策をされて開催されているので、選手としては難しい判断だと思います。ですが、大会が開催された以上は、私自身は立場上卓球が仕事なので、大会に出ることがある意味職務ではないかなと思います。
ただ、企業や選手が出ないという判断も非常に素晴らしいと思うし、かといって出た選手がどうかというのも違うと思うし、本当に答えがないかなと。
ただこの大会を成功させるために、感染者を出さないための努力をそれぞれの選手がすることが大切かなと思います。
松平健太選手
初日の入りとしては今までで一番良くて、サーブレシーブなどの動きも含めて今までで一番いいスタートを切れました。
今までは大会の前に練習を多くやっていた部分がありましたが、最近は自分のペースで普通の人よりは少ない練習量の中で、時間は短いが内容の濃い練習をこの1年やっていて、それが出ているのかなと思います。
1回戦からというのは正直びっくりしていますが、今までは大会が始まってから4日目ぐらいに出ていたのがすぐに試合ができるというのと、試合が多くできるということをポジティブに考えてこの大会は臨みました。
毎回全日本は優勝を目標にしていますが、今大会は常に挑戦者の気持ちで一戦一戦向かっていって、最終的に優勝できたらいいなと思います。
張本美和選手
負けている試合でもサーブレシーブなどで攻めるプレーができたのはよかった。長い試合で、体力はあったんですが実力の部分が足りなかったです。今日の初戦は自分のプレーができて、相手がどう変化しようとも自分はそれに対応できたところがよかったです。昨日はジュニアですごい悔しかったので、今日は負けても勝っても全力で頑張ろうと思いました。
今後の1年はもっと実力を向上して、足りなかった部分を改善して次の試合があったときには悔いが残らないように全力で頑張りたいです。
無観客大会
会場へはご来場いただけません。試合の模様はオンライン配信をご視聴ください。結果は全日本選手権特設サイトでご覧ください。16日(土)および17日(日)にはNHKでテレビ中継されます。
ライブ配信
全日本選手権特設サイトにて全試合をライブでご視聴いただけます。
全日本選手権特設サイト: ライブ配信を見る
試合速報
試合の結果速報は、大会サイトで検索することができます。
全日本選手権特設サイト: 速報・記録を見る
NHK中継
男女シングルス準々決勝から決勝は、NHKBS1・NHK総合で放送されます。
1月16日(土)
女子シングルス 準々決勝
男子シングルス 準々決勝
1月17日(日)
女子シングルス 準決勝・決勝
男子シングルス 準決勝・決勝