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その他 2023.03.06
JOCエリートアカデミーでの経験と学びを生かして「みんなから愛される選手になりたい」と木原美悠


JOCエリートアカデミーを修了した木原美悠はこれから目指す選手像について、「日本を代表し、競技力だけではなく人間的にも、みんなから愛される選手になりたい」と目標を明かした。

5日(日)に味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた修了式に出席した木原は、「長かったような短かったような6年だったなと感じるんですけど、正式に修了証をもらって修了したという実感はちょっとあります」とコメント。

「エリートアカデミーに入って、いろんなコーチに教わって成長できた6年だったなと思いました。ここの教育プログラムにある英会話などは、他の学校ではあまりできないことなので海外に行った時には英会話で学んだことを生かせられたらと思います」と6年間を振り返った。

修了式で臨んだスピーチでは「アスリートとして成長し、進化するチャンスがたくさんありました。オリンピックという目標を常に胸に秘め、先輩方のようにオリンピックのメダルを日本中の皆さんに見てもらえるよう、がんばります」と力強く宣言した木原だが、スピーチの出来について聞かれると「卓球の練習より練習してきたので(笑)良かったかなと思います(笑)」と自己採点。また、「この6年で成長したことと、みんなに感謝の気持ちを忘れずに、というところを一番に伝えたかった」とも明かしている。

6年間で苦しかったことは特になく「毎日が楽しかった」そうで、「後輩たちとギャーギャーしたりするのが一番幸せな時間だった」と思い出を語った。

今後について「一番の大きな夢はオリンピックに出場してメダルを獲ること」と言う木原は「この1年で大きく成績が変わったり、あまり成績が出ない時期が来たりすると思いますが、あきらめず、必死に悔いなくできればなと思います」と続けている。

また、JOCエリートアカデミーで過ごした6年間で最も思い出に残っている試合を問われた木原は次のように答えた。

「全日本選手権、中学2年生の時に2位になったのと、今年の1月の全日本選手権で2位になったこと。ダブルスでは、グランドファイナル(2019年で女子ダブルス優勝)が一番印象に残っています」

そのグランドファイナル優勝でタッグを組んだ長﨑美柚から届いたサプライズのビデオメッセージについて、木原は「ビックリしました! 出てきた瞬間ウルウルきたんですけど、ガマンしました。自分に厳しく(笑)」とうれしそうに話した。

「(自分に厳しくあることは)中澤さん(現・木下アビエル神奈川監督)にずっと教えてもらっていました。ずっと、“自分に甘すぎやー”と言われるから、そこは絶対に変えないとトップに立てないんだと気づいて、そこを常に意識するようにしていました」

「中1の時も言われていたと思うんですけど、その時あんまり聞いてなくて、高校に入ってから、結構、頻繁に言われるようになって、そろそろ気づかなあかんのやなと思って(笑)」

「小さなことなんですけど、寮生活での洗面所が濡れてたいら自分が拭くとか、スリッパを並べるとか、後輩たちがやらなくても自分が手本になるように意識していました」

JOCエリートアカデミーで経験し、学んだ多くのことを生かし、これからさらに大きく飛躍していくであろう木原の目標は、「競技力だけではなく人間的にも、みんなから愛される選手」だ。