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大会・試合 2023.10.29
全日本社会人卓球選手権のダブルスチャンピオンが決定。渡辺・松山組が2連覇!岩越・東川組は初優勝!【10月28日】

男子ダブルス優勝 渡辺裕介・松山祐季組(協和キリン)


10月28日(土)、全日本社会人卓球選手権大会は大会2日目を迎え、男女ダブルスのチャンピオンが決定した。

 

【男子ダブルス】

男子ダブルス優勝は渡辺裕介・松山祐季組(協和キリン)。

準決勝で2018年大会王者の松下海輝・藤村友也組(日鉄物流ブレイザーズ)に今大会初めて1ゲームを奪われるも、落ち着いたプレーで逆転。決勝へと駒を進めた。

決勝は西康洋・川上尚也組(日野キングフィッシャーズ)を下して勝ち上がってきた硴塚将人・田原彰悟組(協和キリン)との同士討ちとなった。渡辺・松山組は、手の内を知り尽くしたペアを相手に台上プレーで先手を取られ、持ち味の強打を活かせず第1ゲームを落とす。第2ゲームも主導権を握られる苦しい展開が続き、先にゲームポイントを握られるも、強気の攻めで逆転。1ゲームを奪い返す。両者一歩も引かない一進一退の展開が続き、フルゲームへともつれ込むも、最後まで強気の姿勢を貫いた渡辺・松山組が勝利。2連覇を勝ち取った。松山は平野友樹(協和キリン)と組んだ2021年大会から数えると、3年連続の優勝となった。

男子ダブルス決勝の様子
男子ダブルス優勝の瞬間 渡辺裕介・松山祐季(協和キリン)

準決勝~決勝の結果は以下の通り。

【準決勝】
〇渡辺裕介・松山祐季(協和キリン) 3[9-11, 11-7, 11-8, 11-7]1 松下海輝・藤村友也(日鉄物流ブレイザーズ)
西康洋・川上尚也(日野キングフィッシャーズ) 1[9-11, 11-8, 10-12, 5-11]3 硴塚将人・田原彰悟(協和キリン)〇

【決勝】
〇渡辺裕介・松山祐季(協和キリン) 3[6-11, 12-10, 11-5, 11-13, 11-9]2 硴塚将人・田原彰悟(協和キリン)

 

男子ダブルス優勝 渡辺裕介・松山祐季(協和キリン)
男子ダブルス準優勝 田原彰悟・硴塚将人(協和キリン)
男子ダブルス3位 藤村友也・松下海輝(日鉄物流ブレイザーズ)
男子ダブルス3位 川上尚也・西康洋(日野キングフィッシャーズ)

【女子ダブルス】

女子ダブルス優勝は岩越帆香・東川陽菜組(エクセディ)。

準決勝で清家綾乃・三島日菜之組(オークワ)をストレートで破ると、決勝では前回大会王者の成本綾海・井絢乃組(中国電力ライシス)と対戦。ここまで盤石の強さを見せてきた成本・井組に対して広角に攻めるレシーブで先手を奪うと、ゲームカウント2-1の10-7とリードする。後がなくなった成本・井組が強気の攻めで第4ゲームをデュースで奪い返す。最終ゲームも接戦が予想されたが、ギアを入れ替えた岩越・東川組が序盤から圧倒。岩越・東川組が初優勝を飾るとともに、社会人選手権で三重県勢初の優勝を刻んだ。

女子ダブルス決勝の様子
女子ダブルス優勝後、喜びを分かち合う岩越帆香・東川陽菜(エクセディ)

準決勝~決勝の結果は以下の通り。

【準決勝】
〇成本綾海・井絢乃(中国電力ライシス) 3[11-8, 12-10, 9-11, 11-3]1 三村優果・山﨑唯愛(サンリツ)
〇岩越帆香・東川陽菜(エクセディ) 3[11-8, 11-8, 11-8]0 清家綾乃・三島日菜之(オークワ)

【決勝】
成本綾海・井絢乃(中国電力ライシス) 2[3-11, 11-4, 8-11, 12-10, 1-11]3 岩越帆香・東川陽菜(エクセディ)〇

 

女子ダブルス優勝 岩越帆香・東川陽菜(エクセディ)
女子ダブルス準優勝 井絢乃・成本綾海(中国電力ライシス)
女子ダブルス3位 清家綾乃・三島日菜之(オークワ)
女子ダブルス3位 山﨑唯愛・三村優果(サンリツ)

【男子シングルス】

第1シードの𠮷田雅己(木下グループ)は5回戦で田原彰悟(協和キリン)と対戦。今大会男子ダブルス準優勝の田原の勢いに押され主導権を握られるも、巧みなコース取りで徐々にゲームを有利に進め、フルゲームへと持ち込む。最後は田原のバックを上手く攻めて勝利。6回戦進出を決めた。

丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)は高杉東志(蝶友クラブ)の勢いに押され、1ゲームを落とすも、その後は高速プレーで圧倒。𠮷田の待つ6回戦へと駒を進めた。

第4シードの有延大夢(琉球アスティーダ)は先日行われた全日本団体で優勝し勢いに乗る高木和卓(ファースト)と対戦。共にハードヒッター同士の対戦は序盤から激しい打ち合いとなる。互いに一歩も引かない大接戦の末、フルゲームで高木和が勝利。見事6回戦進出を決めた。有延を破った高木和は、五十嵐史弥(滋賀県スポーツ協会)とのフルゲームを制して勝ち上がってきた上村慶哉(シチズン時計)と対戦予定。

今年から始まったアメリカプロリーグ「メジャーリーグテーブルテニス」でチーム”テキサス・スマッシュ”のエースとして活躍中の笠原弘光(Handy)は上江洲光志(琉球アスティーダ)と対戦。サーブ・レシーブで先手を取った笠原が試合を優位に進めるも、上江洲が中陣からの両ハンド攻撃で2ゲームを奪い返し、試合を振り出しに戻す。最終ゲームも一進一退の攻防が続くも、最後はラリーの安定性で上回った笠原が勝利。6回戦進出を果たした。6回戦では、坪井勇磨(FPC)を圧倒した髙見真己(日鉄物流ブレイザーズ)とベスト8入りを争う。

𠮷田雅己(木下グループ)
丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)
高木和卓(ファースト)
笠原弘光(Handy)

【女子シングルス】

井絢乃(中国電力ライシス)はサウスポーの梅村優香(サンリツ)と対戦。梅村のブロックを中陣からのダイナミックなフォアハンド攻撃で打ち抜き、3-1で勝利。連覇まであと3勝とした。準々決勝では松本静香(十六フィナンシャルグループ)を破った松岡優香(愛媛銀行)と対戦する。

全日学2連覇の黒野葵衣(キヤノンメディカル)は2022年高校王者の赤江夏星(デンソー)と対戦。赤江のパワフルなフォアハンド攻撃に対して粘りのプレーで対抗。徐々に主導権を握りフルゲームへと持ち込む。最終ゲームはカットの変化で赤江を翻弄し、11-0で勝利。ベスト8入りを決めた。準々決勝では麻生麗名(日本生命)を下した菅澤柚花里(デンソー)と対戦予定。

前回大会3位の野村萌(デンソー)は枝廣瞳(中国電力ライシス)と対戦。終始枝廣のパワフルなフォアハンド攻撃に押され、1-3で敗れた。野村を破った枝廣は三村優果(サンリツ)とベスト4入りを争う。

成本綾海(中国電力ライシス)は同じくサウスポーの永尾尭子(サンリツ)と対戦。共にサーブからの速攻を得意とする両者の対戦はフルゲームへともつれる大接戦となる。最後は前陣での高速ラリーの末に永尾のフォアハンド攻撃がオーバーし、成本が3-2で勝利した。準々決勝では笹尾明日香(日本生命)と対戦する。

井絢乃(中国電力ライシス)
黒野葵衣(キヤノンメディカル)
枝廣瞳(中国電力ライシス)
成本綾海(中国電力ライシス)

【10月29日(日)の女子シングルス準々決勝の対戦カード】

井絢乃(中国電力ライシス) – 松岡優香(愛媛銀行)
菅澤柚花里(デンソー) – 黒野葵衣(キヤノンメディカル)
枝廣瞳(中国電力ライシス) – 三村優果(サンリツ)
笹尾明日香(日本生命) – 成本綾海(中国電力ライシス)

試合結果(最終)

  • 男子シングルス:PDF
  • 女子シングルス:PDF
  • 男子ダブルス:PDF
  • 女子ダブルス:PDF

栄光の記録

過去の優勝記録:こちら

競技日程

10月29日(日)9:00〜男子シングルス(6回戦~決勝)、女子シングルス(準々決勝~決勝)、14:30〜表彰式・閉会式

競技会場

新青森県総合運動公園(マエダアリーナ)
〒039-3505青森県青森市宮田字高瀬22-2 TEL:017-737-0601
青森駅からバス(青森市営バス「新総合運動公園前」行)で「新総合運動公園」下車(約40分)

大会情報

大会情報:こちら

(公益財団法人日本卓球協会 広報委員会)