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大会・試合 2023.10.29
男女シングルス社会人王者が決定!男子は松平賢二が2回目の優勝。女子は三村優果が初優勝【10月29日】

男子シングルス優勝 松平賢二(協和キリン) 9年ぶり2回目の優勝


10月29日(日)、全日本社会人卓球選手権大会は大会最終日を迎え、2023年度男女シングルス社会人王者が決定した。

 

【男子シングルス】

男子シングルス優勝は松平賢二(協和キリン)。

準々決勝で笠原弘光(Handy)との激しい打撃戦を制すと、準決勝では小野寺翔平(リコー)と対戦。共にパワフルなフォアハンド攻撃を得意とする両者の対決はダイナミックなラリーの戦となるも、サーブレシーブで上回った松平が勝利。決勝へと駒を進めた。

決勝では丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)と対戦。共に日本代表経験のある両者の対戦は激しい打撃戦の応酬となる。序盤、丹羽が前陣での高速カウンタープレーでゲームカウント2-1とリードするも、松平も変化の激しいサーブから威力あるフォアハンド攻撃を叩き込み、逆転。丹羽のカウンタープレーにもバックハンドカウンターで対応し、10-9とマッチポイントを握る。最後は鋭いバックハンド攻撃が決まり、松平が2014年大会以来9年ぶりに社会人王者の称号を勝ち取った。

男子シングルス決勝の様子
決勝でも威力あるフォアハンド攻撃が冴え渡った松平賢二(協和キリン)
男子シングルス優勝の瞬間
敗れはしたものの高速プレーで会場を何度も沸かせた丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)

3位には、飯野峻輔(MD相模)、田添健汰(木下グループ)との接戦を制した小野寺翔平(リコー)と、今大会男子ダブルス優勝の勢いそのままに、宮本春樹(クローバー歯科カスピッズ)、高木和卓(ファースト)らを下した渡辺裕介(協和キリン)が入賞した。

男子シングルス優勝 松平賢二(協和キリン) 9年ぶり2回目
男子シングルス準優勝 丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)
男子シングルス第3位 小野寺翔平(リコー)
男子シングルス第3位 渡辺裕介(協和キリン)

準々決勝~決勝の結果は以下の通り。

【準々決勝】
〇丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス) 4[11-7, 13-11, 11-9, 11-7]0 松下大星(クローバー歯科カスピッズ)
〇渡辺裕介(協和キリン)4[8-11, 10-12, 9-11, 11-9, 11-8, 11-7, 13-11]3 高木和卓(ファースト)
笠原弘光(Handy) 3[11-9, 11-1, 10-12, 11-9, 5-11, 7-11, 9-11]4 松平賢二(協和キリン)〇
田添健汰(木下グループ)2[9-11, 11-9, 10-12, 11-7, 6-11, 8-11]4 小野寺翔平(リコー)〇

【準決勝】
〇丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス) 4[11-7, 11-6, 8-11, 11-7, 12-10]1 渡辺裕介(協和キリン)
〇松平賢二(協和キリン) 4[9-11, 11-4, 11-9, 9-11, 13-11, 12-10]2 小野寺翔平(リコー)

【決勝】
丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス) 2[10-12, 15-13, 11-6, 10-12, 8-11, 9-11]4 松平賢二(協和キリン)〇

 

【女子シングルス】

女子シングルス優勝は三村優果(サンリツ)。

準々決勝で枝廣瞳(中国電力ライシス)との競り合いを制すると、準決勝では前回大会準優勝の成本綾海(中国電力ライシス)と対戦。互いに前陣で切り合うようなカウンタープレーで一歩も引かず、フルゲームへともつれるも、最後まで攻め抜いた三村が11-8で勝利。決勝へと進出した。

決勝では前回大会王者の井絢乃(中国電力ライシス)をカットの変化で翻弄して勝ち上がってきた、2年連続学生チャンピオンで社会人1年目の黒野葵衣(キヤノンメディカル)と対戦。三村は激しい変化を見せる黒野のカットを冷静につないで対応する。黒野が攻撃の比率を増やして対抗するも、三村の高い守備力で、点差の開かないシーソーゲームとなる。互いに譲らず、最終ゲームに突入するも、最後は丁寧なカット打ちにしびれを切らした黒野にミスが出て、11-6で三村が勝利。準々決勝からすべてフルゲームの3連戦を制し、三村が初優勝を飾った。

女子シングルス決勝の様子
ミスのないカット打ちを見せた三村優果(サンリツ)
女子シングルス優勝後、嬉し涙を流す三村優果(サンリツ)
驚異的な粘りとカットの変化、多彩な攻撃を見せた黒野葵衣(キヤノンメディカル)

3位には、永尾尭子(サンリツ)とのサウスポー対決を勝利した成本綾海(中国電力ライシス)と、松岡優香(愛媛銀行)とのフルゲームを制して勝ち上がってきた井絢乃(中国電力ライシス)が入賞した。

女子シングルス優勝 三村優果(サンリツ) 初優勝
女子シングルス準優勝 黒野葵衣(キヤノンメディカル)
女子シングルス第3位 成本綾海(中国電力ライシス)
女子シングルス第3位 井絢乃(中国電力ライシス)

準々決勝~決勝の結果は以下の通り。

【準々決勝】
〇井絢乃(中国電力ライシス) 4[11-7, 4-11, 5-11, 11-6, 9-11, 11-7, 11-4]3 松岡優香(愛媛銀行)
菅澤柚花里(デンソー) 3[11-6, 7-11, 11-8, 6-11, 7-11, 11-6, 8-11]4 黒野葵衣(キヤノンメディカル)〇
枝廣瞳(中国電力ライシス) 3[7-11, 9-11, 11-5, 11-6, 11-8, 7-11, 8-11]4 三村優果(サンリツ)〇
笹尾明日香(日本生命) L[W/O]W 成本綾海(中国電力ライシス)〇

【準決勝】
井絢乃(中国電力ライシス) 1[5-11, 4-11, 11-6, 7-11, 8-11]4 黒野葵衣(キヤノンメディカル)〇
〇三村優果(サンリツ) 4[11-7, 8-11, 5-11, 11-6, 10-12, 12-10, 11-8]3 成本綾海(中国電力ライシス)

【決勝】
黒野葵衣(キヤノンメディカル)3 [11-13, 12-10, 7-11, 11-6, 9-11, 11-6, 6-11]4 三村優果(サンリツ)〇

有観客での開催となり、地元ファンからの暖かい声援に包まれながらも多くの熱戦が繰り広げられた3日間となった。なお、本大会で男女シングルスベスト8、ダブルスベスト4の選手は来年1月22日(月)から東京体育館で開催される天皇杯・皇后杯全日本卓球選手権大会の出場権を獲得している。

最終順位は以下の通り。

男子ダブルス
優勝:渡辺裕介・松山祐季(協和キリン)
準優勝:硴塚将人・田原彰悟(協和キリン)
第3位:松下海輝・藤村友也(日鉄物流ブレイザーズ)、西康洋・川上尚也(日野キングフィッシャーズ)

女子ダブルス
優勝:岩越帆香・東川陽菜(エクセディ)
準優勝:成本綾海・井絢乃(中国電力ライシス)
第3位:清家綾乃・三島日菜之(オークワ)、三村優果・山﨑唯愛(サンリツ)

男子シングルス
優勝:松平賢二(協和キリン)
準優勝:丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)
第3位:小野寺翔平(リコー)、渡辺裕介(協和キリン)

女子シングルス
優勝:三村優果(サンリツ)
準優勝:黒野葵衣(キヤノンメディカル)
第3位:成本綾海(中国電力ライシス)、井絢乃(中国電力ライシス)

今大会を運営した大会関係者の皆さん 3日間お疲れさまでした。

試合結果(最終)

  • 男子シングルス:PDF
  • 女子シングルス:PDF
  • 男子ダブルス:PDF
  • 女子ダブルス:PDF

栄光の記録

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競技会場

新青森県総合運動公園(マエダアリーナ)
〒039-3505青森県青森市宮田字高瀬22-2 TEL:017-737-0601
青森駅からバス(青森市営バス「新総合運動公園前」行)で「新総合運動公園」下車(約40分)

大会情報

大会情報:こちら

(公益財団法人日本卓球協会 広報委員会)