『天皇杯・皇后杯2024年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)』最終日となる28日(日)、女子シングルス準決勝が行われ、早田ひな(日本生命)、張本美和(木下アカデミー)が決勝進出を果たした。
Tリーグ・日本生命レッドエルフのチームメイトでダブルスを組むこともある早田と赤江夏星(デンソー)の一戦は早田が完勝。競り合いとなった第1ゲームを奪うと、第2ゲーム以降は赤江のチキータを封じてストレート勝利した。4回戦から計5試合を戦った早田は失ゲームわずか1という完璧な勝ち上がりで3年連続4度目の決勝進出を決めている。
前日の準々決勝では平野美宇(木下グループ)を下した赤江だったが、早田の巧みなコース取りに体勢を崩され、攻めの形を作ることができなかった。
試合を終えた赤江は「ベスト4に入れたことは自分の自信にもなりましたし、嬉しいのですが、早田選手と試合をしてレベルの差を感じたので、来年またこの舞台に立って、早田選手、トップ選手との差を少しでも縮められたらなと思いました。正直全てにおいて、実力の差があったなと感じていて、一つでも勝負できるところがあったら良かったのですが、たぶん今は一つもないと試合中にそう思ってしまって、どうすれば展開が変わるんだろうとずっと迷いながら試合していました。今大会で自分自身の可能性だったり、ベスト4に入れたというのが自信になったので、次のオリンピックだったり、日本代表になって、海外でも活躍できたらいいなと思います」と振り返っている。
女子最年少優勝を狙う15歳の張本美和も、昨年ベスト4で19歳の横井咲桜(ミキハウス)にストレート勝ち。ラリー戦では横井のドライブを強烈なフォアハンドで攻め返し、サービス、レシーブでも相手を上回った。パワフルな両ハンドが武器の横井だが、持ち味を出しきれず。2度目の準決勝は涙の敗戦となった。
試合後、横井は「自分のいいところを出させないように相手に対策をされていて、1ゲーム目から苦しい展開が続いて、最後まで迷いが出てしまった。去年はベスト4で終わってしまって、今年は本気で優勝を狙って、この1年間いろんな人に関わらせてもらって、色々成長できた部分はあったと思うのですが、まだまだ足りない部分がたくさんあったので、そこはまた来年に向けて、今後も頑張って行きたいと思います。まだまだ私は(日本の)トップの5人にも入れていないので、まずそこに入れるようにしたくて、最終的には次のロスオリンピックでしっかり代表権を獲得して出場できるよう頑張っていきたいと思います」とコメントした。
決勝戦は同日28日(日)14時から行われる予定だ。
●女子シングルス準決勝の結果
早田ひな(日本生命) 4-0 赤江夏星(デンソー)
11-9/11-5/11-6/11-4
張本美和(木下アカデミー) 4-0 横井咲桜(ミキハウス)
11-5/11-6/11-6/11-7
●女子シングルス決勝の組み合わせ
早田ひな vs 張本美和
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