東京2020オリンピック卓球競技・女子団体は決勝で日本が中国と対戦した。
第1試合のダブルスは石川佳純/平野美宇のペアと陳夢/王曼昱のペアが対戦。第1ゲーム、立ち上がりから積極的な攻めを見せる日本がリードを奪い、一度は追いつかれるも11‐9で第1ゲームを先取する。日本がペースを握るかに思われたが、第2ゲームは中国が力を発揮し、4連続ポイントなどで6‐11とゲームカウントを同点とする。第3ゲームは一進一退となり、ポイントを取り合う展開に。日本は中盤リードすることもあったが、8‐11で敗れてしまう。負けられない第4ゲームだったが、序盤にポイントをリードされる。日本はあきらめずに1点差に迫るが逆転することができず、7‐11で敗れて第1試合を落とす。
第2試合は伊藤美誠と孫穎莎の対戦。女子シングルス準決勝と同じ対戦カードとなった。第1ゲームは孫が先制して、伊藤が逆転するという拮抗したゲームになったが、孫が終盤にポイントを連取してゲームを奪うと、第2ゲームも勢いそのままに孫が攻め立て、チャンスをうかがった伊藤だったが、5‐11とゲームを落としてしまう。後がない伊藤は第3ゲームに完璧な試合運びで相手に付け入る隙を見せず、3‐11と圧勝した。伊藤が流れに乗るかと思われた第4ゲームだったが、流れに乗り切れず孫が3‐11とゲームをとり、第2試合を孫が勝利する。
後がなくなった日本。第3試合は平野美宇が王曼昱と対戦。第1ゲームから積極的な姿勢を見せる平野だが、王が正確なプレーでポイントを重ね、5‐11と第1ゲームを奪われる。第2ゲームはお互いにポイントを取り合い譲らない展開に。点差が開かないまま9‐9まで進んだが、最後は王がポイントをとり9‐11でゲームカウント2‐0とした。中国がゲームを奪うと勝負が決まる第3ゲーム、平野が積極的に攻めるもなかなかポイントが奪えず、3‐11とゲームを奪われゲームカウント0‐3とし、中国が0-3で勝利し金メダルを獲得した。
日本は銀メダルで3大会連続のメダル獲得となった。