7月28日(日)、大会3日目は第2ステージ4回戦〜決勝までが行われ、ホープス、カブ、バンビの部の男女あわせて6種目で日本一が決定した。
【ホープス男子】
ホープス男子の決勝は、前川芽斗(ヒロタクスポーツ・広島)と山田創介(グランスター・愛知)をストレートで下した岡田蒼空(OKATAKU・兵庫)と、石塚大智(羽佳卓球倶楽部・東京)と原澤駿太(卓桜会栃木卓球センター・群馬)を撃破した丹波颯音(Dream卓球クラブ・大阪)との対決となった。打点の早いストレートへのドライブと絶妙なストップで第1ゲームを丹波が先制するも、続く第2・3ゲームはストップに対応してきた岡田が連取。追い込まれた丹波であったが、ループドライブをうまく使い、岡田に狙いを絞らせない展開で第4ゲームを奪取。最終ゲームへと持ち込む。最後まで一進一退の攻防を繰り広げたが、強気の姿勢を崩さず攻め切った丹波が勝利。念願の初優勝を飾った。
【準決勝】
○岡田蒼空(OKATAKU・兵庫) 3[11-6,11-6,11-5]0 山田創介(グランスター・愛知)
○丹波颯音(Dream卓球クラブ・大阪) 3[11-9,13-11,15-13]0 原澤駿太(卓桜会栃木卓球センター・群馬)
【決勝】
岡田蒼空(OKATAKU・兵庫) 2[11-13,11-1,11-8,7-11,8-11]3 丹波颯音(Dream卓球クラブ・大阪)○
【ホープス女子】
ホープス女子は、前回大会カブ王者の松島美空(京都カグヤライズ・京都)が優勝。
松島は準々決勝で、村松心菜(羽佳卓球倶楽部・東京)と対戦。ゲームカウント1-2で迎えた第4ゲーム、終盤までリードを許し追い込まれる展開となったが、粘り強いラリーで逆転。勢いそのままにフルゲームを制した。準決勝では橋本葵(トップピンポン・茨城)をストレートで下し、迎えた決勝。新谷真奈(フェニックス卓球クラブ・福井)、飯田莉々花(NEX’TAGE・京都)を撃破し勝ち上がってきた榎本和奏(貝塚卓球アカデミー・大阪)と対戦した。松島は前陣から榎本を広角に揺さぶるラリーで主導権を握ると、終始ゲームを優位に進め、ゲームカウント3-0で勝利した。
松島は、ホープス・カブ・バンビすべてで優勝を果たし、張本美和以来の3階級制覇を達成した。
【準決勝】
○榎本和奏(貝塚卓球アカデミー・大阪) 3[11-7,11-3,7-11,11-5]1 飯田莉々花(NEX’TAGE・京都)
○松島美空(京都カグヤライズ・京都) 3[11-2,11-9,13-11]0 橋本葵(トップピンポン・茨城)
【決勝】
榎本和奏(貝塚卓球アカデミー・大阪) 0[5-11,7-11,8-11]3 松島美空(京都カグヤライズ・京都)○
【カブ男子】
カブ男子優勝は樽井陸(イトウTTC・香川)。準決勝では、小林俊晴(21クラブ・三重)とのハイレベルな打撃戦をフルゲームジュースで制し、決勝へと進出した。決勝では川口陽向(YOYO TAKKYU・東京)との壮絶なラリーを制して勝ち上がってきた仲本楓翔(関西卓球アカデミー・大阪)と対戦。序盤からサーブレシーブで先手を取り、2ゲームを連取。優勝に王手を掛ける。後がなくなった仲本がフォアハンドで攻め立てるも中陣からのバックハンド攻撃で逆襲。ストレートで勝利し、カブ男子では松島輝空以来となる連覇を成し遂げた。
【準決勝】
○樽井陸(イトウTTC・香川) 3[13-11,6-11,8-11,11-5,14-12]2 小林俊晴(21クラブ・三重)
○仲本楓翔(関西卓球アカデミー・大阪) 3[8-11,11-9,11-6,11-13,12-10]2 川口陽向(YOYO TAKKYU・東京)
【決勝】
○樽井陸(イトウTTC・香川) 3[11-5,11-6,11-9]0 仲本楓翔(関西卓球アカデミー・大阪)
【カブ女子】
カブ女子優勝は鈴木希華(マイダス・千葉)。準決勝ではカットと攻撃を織り交ぜた変則プレーの岡田結愛(OKATAKU・兵庫)をパワフルなフォアハンド攻撃で打ち破ると、決勝では西見穂香(ピンポンハウス徳山・山口)との大接戦を制した木方菜々美(T.T彩たま・埼玉)と対戦。試合は序盤から前陣でのカウンター合戦となる。両者一歩も引かず、ゲームカウント1-1で迎えた第3ゲーム。緩急をつけたプレーでリズムを変えた鈴木が11-6で制すと、第4ゲームはギアを上げたプレーで木方を圧倒。11-6で勝利し、嬉しい初優勝を飾った。
【準決勝】
○鈴木希華(マイダス・千葉) 3[11-4,11-4,11-8]0 岡田結愛(OKATAKU・兵庫)
○木方菜々美(T.T彩たま・埼玉) 3[5-11,11-9,7-11,11-9,11-5]2 西見穂香(ピンポンハウス徳山・山口)
【決勝】
○鈴木希華(マイダス・千葉) 3[11-9,5-11,11-6,11-6]1 木方菜々美(T.T彩たま・埼玉)
【バンビ男子】
バンビ男子の決勝は、植原渉(羽佳卓球倶楽部・東京)と江崎海(ティーエスクラブ・広島)をともにストレートで下した相原志綸(あいはらスクール・香川)と、準決勝で倉林護(TTS OHANA・埼玉)とのフルゲームの激闘を制した李天翔(Dream卓球クラブ・大阪)の対戦となった。
相原は要所で強気のロングサービスを出すなど、サービスからの展開で主導権を握り、2ゲームを先制。李も負けじとラリーでは強気で攻める姿勢を貫くも、最後は相原のバックハンドが決まり、3-0で相原が勝利。第1ステージの初戦からすべてストレートで勝利し、笑顔の初優勝を果たした。
【準決勝】
〇相原志綸(あいはらスクール・香川) 3[11-9,15-13,11-6]0 江崎海(ティーエスクラブ・広島)
〇李天翔(Dream卓球クラブ・大阪) 3[11-9,11-4,9-11,10-12,12-10]2 倉林護(TTS OHANA・埼玉)
【決勝】
〇相原志綸(あいはらスクール・香川) 3[11-6,11-6,11-7]0 李天翔(Dream卓球クラブ・大阪)
【バンビ女子】
バンビ女子の決勝は、準決勝で畠山詩梨(あいはらスクール・香川)との接戦に逆転勝利を収めた神沢瑞羽(冠雲クラブ・東京)と、第1ステージの初戦からすべてストレートで勝利し勝ち上がってきた第2シードの川口あさひ(偉関TTL・東京)との対戦。
川口が、強気のフォアハンドで第1ゲームを奪取すると、第2ゲームは一進一退の展開となり、12-10で川口が連取。第3ゲームも勢いそのままに、最後まで強気でフォアハンドを振りぬいた川口が勝利。すべてストレート勝利での圧巻の初優勝を飾った。
【準決勝】
○神沢瑞羽(冠雲クラブ・東京) 3[2-11,11-2,11-13,11-7,11-6]2 畠山詩梨(あいはらスクール・香川)
津田沙桜里(YOYO TAKKYU・東京) 0[5-11,6-11,4-11]3 川口あさひ(偉関TTL・東京)○
【決勝】
神沢瑞羽(冠雲クラブ・東京) 0[8-11,10-12,7-11]3 川口あさひ(偉関TTL・東京)○
【フェアプレー賞】
今大会では、ホープス男子の石塚大智(羽佳卓球倶楽部・東京)とホープス女子の五十畑寿音(卓桜会栃木卓球センター・栃木)がフェアプレー賞を受賞した。
試合結果(最終)
大会情報
全農杯2024年全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部):大会情報を見る
(公益財団法人日本卓球協会 広報委員会)