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日本卓球協会

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    大会・試合 2024.10.21
    全日本卓球選手権(団体の部)最終日 男子:ファースト、女子:中国電力ライシスが優勝【10月20日】

    男子優勝 ファースト


    10月20日(日)、全日本卓球選手権(団体の部)は最終日を迎え、男女ともに2024年団体日本一が決定した。

    男子

    男子決勝は、準決勝で協和キリンとの激戦を制し勝ち上がってきた前回大会優勝のファーストと、準決勝で愛知工業大学をストレートで下して勝ち上がってきたシチズン時計との対戦となった。
    連覇を狙うファーストは、第1マッチで丹羽孝希(ファースト)が三部航平(シチズン時計)に3-0で快勝すると、続く神巧也(ファースト)も阿部悠人(シチズン時計)に3-1で勝利。このままファーストが優勝するかに思われたが、第3マッチは上村慶哉(シチズン時計)が高木和卓(ファースト)に勝利し、待ったをかける。
    丹羽と阿部の対決となった第4マッチは、丹羽が高速カウンターを武器に第1ゲームを奪うも、対する阿部が丹羽のカウンターを恐れない強烈な両ハンドドライブを繰り出し第2ゲームを奪い返す。続くゲームもお互いに取り合い、勝負の行方は最終第5ゲームへ。第5ゲームは丹羽の速攻が光り序盤にリードを奪うと、そのリードを守り切り、マッチポイントを迎える。最後は、丹羽の3球目フォアドライブが決まり、11-9で勝利すると、静かに喜びを噛み締め、安堵の表情を見せた。
    前回大会王者の重圧がかかる中、ベテラン勢の巧みなチームワークで勝利を手繰り寄せたファーストが見事連覇を達成した。

    丹羽孝希(ファースト)
    勝利の瞬間、静かに拳を握りしめた丹羽孝希(ファースト)

    準決勝・決勝の結果は以下の通り。
    【男子準決勝】
    ファースト 3-2 協和キリン
    高木和卓 1-3 宇田幸矢〇
    〇丹羽孝希 3-0 松平賢二
    〇神巧也 3-0 渡辺裕介
    丹羽孝希 2-3 宇田幸矢〇
    〇高木和卓 3-0 松平賢二

    シチズン時計 3-0 愛知工業大学
    〇阿部悠人 3-2 横谷晟
    〇三部航平 3-0 谷垣佑真
    〇上村慶哉 3-0 鈴木颯

    【男子決勝】
    ファースト 3-1 シチズン時計
    〇丹羽孝希 3-0 三部航平
    〇神巧也 3-1 阿部悠人
    高木和卓 1-3 上村慶哉〇
    〇丹羽孝希 3-2 阿部悠人

    女子

    女子決勝は、全国高校選手権優勝の香ヶ丘リベルテ高校との激戦を3-2で勝利した全日本大学総合選手権団体優勝の筑波大学と、ジュニアナショナルチームとの3-2の激闘を制し、3年連続の決勝進出を果たした中国電力ライシスとの対決となった。第一ステージDグループで争った両者だが、決勝の舞台で再び顔を合わせることになった。
    第1マッチは、枝廣瞳(中国電力ライシス)が青井さくら(筑波大学)にフルゲームの激闘の末敗れるも、続く井絢乃(中国電力ライシス)が牧野里菜(筑波大学)に、木村光歩(中国電力ライシス)が中田絵梨奈(筑波大学)にともにストレートで勝利し、中国電力ライシスが優勝に王手をかける。第4マッチはともに前半で勝利している井と青井が対決し、フルゲームに及ぶ激闘の末、青井が勝利。勝負の行方は第5マッチの枝廣と牧野に託された。
    お互いに一歩も引かないラリー戦を繰り広げると、互いにゲームを奪い合う手に汗握る展開からフルゲームへと突入。最後まで目が離せない好試合となった。会場中の注目が集まる中、第5ゲームでも高速ラリーが展開され互角の戦いが繰り広げられたが、回転量の多いドライブ攻撃から牧野のオーバーミスを誘い、枝廣がリードを奪うと、落ち着いて得点を重ね、11-6で枝廣が勝利。中国電力ライシスがマッチカウント3-2の激闘を制し、2021年以来5度目の優勝(前身の中国電力での優勝を含む)を飾った。
    中国電力ライシスは、前期日本リーグ、全日本実業団選手権に続いて、今年度3つ目の団体種目優勝となった。

    枝廣瞳(中国電力ライシス)
    女子優勝 中国電力ライシス

    準決勝・決勝の結果は以下の通り。

    【女子準決勝】
    筑波大学 3-2 香ヶ丘リベルテ高校
    〇青井さくら 3-0 竹谷美涼
    〇牧野里菜 3-1 吉本はな
    上澤茉央 2-3 篠原夢空〇
    牧野里菜 1-3 竹谷美涼〇
    〇青井さくら 3-2 吉本はな

    ジュニアナショナルチーム 2-3 中国電力ライシス
    面手凛 2-3 木村光歩〇
    〇兼吉優花 3-0 井絢乃
    髙橋青葉 0-3 枝廣瞳〇
    〇面手凛 3-0 井絢乃
    兼吉優花 2-3 木村光歩〇

    【女子決勝】
    筑波大学 2–3 中国電力ライシス
    〇青井さくら 3-2 枝廣瞳
    牧野里菜 0-3 井絢乃〇
    中田絵梨奈 0-3 木村光歩〇
    〇青井さくら 3-2 井絢乃
    牧野里菜 2-3 枝廣瞳〇

    本大会の会場となった野洲市総合体育館では来年9月から10月にかけて第79回国民スポーツ大会(大会愛称:わたSHIGA輝く国スポ)卓球競技が行われる予定

    本大会を運営した滋賀県卓球協会のみなさん

    最終順位は以下の通り。
    男子
    優勝:ファースト
    準優勝:シチズン時計
    3位:協和キリン、愛知工業大学

    男子優勝 ファースト
    男子準優勝 シチズン時計
    男子3位 協和キリン
    男子3位 愛知工業大学

    女子
    優勝:中国電力ライシス
    準優勝:筑波大学
    3位:ジュニアナショナルチーム、香ヶ丘リベルテ高校

    女子優勝 中国電力ライシス
    女子準優勝 筑波大学
    女子3位 ジュニアナショナルチーム
    女子3位 香ヶ丘リベルテ高校

    大会記録

    大会情報

    (公益財団法人日本卓球協会 広報委員会)