卓球の日本一を決める『2025年全日本卓球選手権大会』が、1月21日(火)より開幕する。今年度は一般・ジュニアの部(男女シングルス・ジュニア男女シングルスの4種目)と、ダブルスの部(男女ダブルス・混合ダブルスの3種目)が初の分離開催となり、まずはシングルス4種目がJR千駄ケ谷駅前の東京体育館にて、『天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)』として、2025年1月21日(火)から1月26日(日)まで6日間の競技日程で開催される。
なお、ダブルス3種目については愛知県のスカイホール豊田を舞台に『全農杯 2025年全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)』として、2025年1月30日(木)から2月2日(日)まで4日間の競技日程で開催される。
東京体育館での競技種目は、シングルス4種目(男女シングルス、ジュニア男女シングルス)。各種目ともトーナメント方式で、男女シングルスの第2ステージ(ベスト32決定戦以降)のみ11ポイント7ゲームマッチ、その他はすべて11ポイント5ゲームマッチで勝敗が決められる。
今大会の男女シングルス優勝者は、10月にインドで開催予定の2025年アジア卓球選手権大会(団体戦)[兼2026年世界卓球選手権ロンドン大会(団体戦)大陸予選会]の代表選手に選出されることが決定している。また、女子シングルス優勝者が、既に2025年世界卓球選手権ドーハ大会(個人戦)のシングルス出場資格を獲得している張本美和、大藤沙月、伊藤美誠、平野美宇以外の選手となった場合は、優勝者が世界選手権シングルス出場資格を獲得する。
会場での観戦は、平日はA席(一般自由席)にて可能。土・日曜日はA席(3階自由席)、S席(2階自由席)に加えて、SS席(指定席)、アリーナ席(自由席)にて観戦可能だが、どちらも前売販売にて完売となっている(A席とS席は当日券の販売を予定しているが、売り切れた時点で販売終了)。観戦チケットは「チケットぴあ」および「ローチケ」にて販売中。
また、男女シングルスの準決勝以降が行われる日曜日は、NHKにてテレビ放送されるほか、卓球TVでは全試合がインターネット配信される。
6日間にわたる国内最高峰の大会としてふさわしいハイレベルな闘いを勝ち抜き、栄光の天皇杯・皇后杯を手にするのは果たして・・・!?
天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部):大会特設ページを見る
【男子シングルス】
前回大会では、2018年大会以来2度目の優勝を果たし、2024年パリ五輪男子シングルスベスト8入賞、2024年アジア選手権では日本勢50年振りの男子シングルス優勝を果たすなど国際大会で活躍中の張本智和(智和企画)が連覇を狙う。前回3連覇を逃すも、パリ五輪団体4位入賞、アジア選手権ベスト8など同じく国際大会で活躍中の戸上隼輔(井村屋グループ)は王座奪還を狙う。パリ五輪団体戦代表であり、アジア選手権3位の篠塚大登(愛知工業大)、前回大会準決勝で戸上にフルゲームの大接戦の末敗れた2012年大会王者でリオ五輪団体メダリストの吉村真晴(SCOグループ)らは第3・4シードから優勝を狙う。
第1シードの張本智和(智和企画)のゾーンには、全日本社会人ダブルス3位の渡辺裕介(協和キリン)や2014年高校総体3冠で2017年全日本学生選抜優勝の坪井勇磨(FPC)らが入っており、初戦から激戦が予想される。張本と同じブロックで上位を狙うのは、直近のTリーグでの張本との対戦でフルゲームの大接戦を演じた英田理志(タカシマアカデミー)、全日本社会人王者の有延大夢(T.T彩たま)、同大会3位の阿部悠人(シチズン時計)、WTTフィーダーカリアリ優勝の村松雄斗(霧島整形外科病院)、前回ダブルス王者で全日本学生3位の伊藤礼博(日本大)、学生王者の徳田幹太(早稲田大)、2024年世界選手権日本代表でWTTコンテンダーリオ3位の田中佑汰(個人)ら。ビッグトーナメントダブルス準優勝の藤村友也(日鉄物流ブレイザーズ)はノーシードから上位進出を狙う。
第2シードの戸上隼輔(井村屋グループ)に立ち塞がるのは、2019年大会準優勝の大島祐哉(木下グループ)、WTTフィーダービラノバデガイア準優勝の濵田一輝(早稲田大)、全日本社会人ベスト8の松下大星(クローバー歯科カスピッズ)といったパワーヒッター達に加え、スピーディーな攻撃を見せる前回大会ベスト16の加山雅基(日本大)、全日本学生準優勝の岡野俊介(朝日大)や2013年大会王者でリオ・東京五輪団体メダリストの丹羽孝希(ファースト)全日本社会人ダブルス準優勝の上村慶哉(シチズン時計)、坂根翔大(関西卓球アカデミー)、高校総体ダブルス王者で世界ユースU19・3位の坂井雄飛(愛工大名電高)といった強豪サウスポー勢ら。戸上は実力者たちを打ち崩し、王座奪還なるか。戸上のゾーンに潜む全日本学生選抜優勝の谷垣佑真(愛知工業大)の戦いぶりにも注目したい。
第3シードの篠塚大登(愛知工業大)は、2019年大会ベスト8の田添響(岡山リベッツ)が順当に勝ち上がると初戦で激突する組み合わせ。まずは田添の豪快な両ハンド攻撃を止めることができるか。順当に勝ち上がると、ベスト16入りをかけた6回戦では、2023年全日本社会人ダブルス王者で前回ベスト32の松山祐季(クローバー歯科カスピッズ)と対戦する。前回大会で篠塚に敗れている松山はリベンジなるか。2015年大会準優勝の神巧也(ファースト)、2022年大会王者の宇田幸矢(協和キリン)、2019年大会3位の木造勇人(関西卓球アカデミー)ら実力者たちに加え、全日本社会人3位の髙見真己(日鉄物流ブレイザーズ)、同大会ベスト8の淺津碧利(シチズン時計)、小野寺翔平(リコー)といった実業団トップ選手たち、WTTフィーダーマスカット準優勝の吉山僚一(日本大)、アジアユースU19・3位の小野泰和(出雲北陵中・高)といった若手実力者が同じゾーンから上位進出を狙う。実力者揃いのブロックを勝ち抜けるのは誰なのか。
2012年大会以来の優勝を狙う第4シードの吉村真晴(SCOグループ)としのぎを削るのは、2021年大会王者の及川瑞基(岡山リベッツ)、全日本社会人準優勝の高木和卓(ファースト)、2020・2021年大会3位の𠮷田雅己(Doream)、2025年世界選手権日本代表の資格を有する松平賢二(協和キリン)、全日本学生ベスト8の横谷晟(愛知工業大)、混合団体ワールドカップ5位の萩原啓至(愛知工業大)といった日本代表経験のある実力者達。男子ナショナルチームのメンバーでWTTチャンピオンズフランクフルトベスト8の松島輝空(木下グループ)も吉村のゾーンに入っており、悲願の初優勝を狙う。Tリーグで活躍中の五十嵐史弥(滋賀県スポーツ協会)に加え、2014年大会準優勝の町飛鳥(ファースト)、2014・2015・2020年大会男子ダブルス王者の三部航平(シチズン時計)、2017年大会男子ダブルス王者の酒井明日翔(シチズン時計)らも上位を狙う。
大会特設ページ:男子シングルスの組み合わせを見る
【女子シングルス】
前回大会の覇者で、今季国際ツアー2勝、パリ五輪女子シングルスでは銅メダル獲得と国際大会でも実力を発揮している早田ひな(日本生命)が3連覇を目指す。前回準優勝に終わるも、アジア選手権準優勝でパリ五輪団体メダリストの張本美和(木下グループ)が、平野美宇(木下グループ)がもつ女子シングルス史上最年少優勝記録(16歳9カ月)を更新するかにも注目したい。前回大会では早田に敗れたものの、初の表彰台を飾った赤江夏星(日本生命)や2大会連続ベスト4入りの横井咲桜(ミキハウス)は、悲願の初優勝なるか。
第1シードの早田ひな(日本生命)は、前回大会ダブルスベスト4の加藤亜実(十六フィナンシャルグループ)が順当に勝ち上がると初戦で激突する組み合わせ。高い守備力を誇る加藤のカットを打ち崩せるか。早田のゾーンには、全日本学生選抜3位の岡田琴菜(愛知工業大)、WTTフィーダービラノバデガイア優勝で学生王者の出澤杏佳(専修大)、全日本学生選抜優勝の枝廣愛(中央大)といった大学生トップ選手たちや、WTTコンテンダーアルマトイ3位で全日本社会人王者の笹尾明日香(日本生命)、同大会3位の三村優果(サンリツ)といった社会人トップ選手たち、WTTフィーダードーハ3位の芝田沙季(ミキハウス)、WTTチャンピオンズマカオベスト8の木原美悠(木下グループ)といった国際大会で活躍している選手たちがひしめき合う。WTTユーススターコンテンダーシンガポールU19・3位の面手凛(山陽学園高)もノーシードから上位進出を狙う。群雄割拠のブロックを抜けるのは誰か。
第2シードの張本美和(木下グループ)の女子シングルス史上最年少優勝に立ち塞がるのは、日本リーグで活躍する全日本社会人ベスト8の枝廣瞳(中国電力ライシス)やビッグトーナメント3位の永尾尭子(サンリツ)、全日本学生準優勝の青井さくら(筑波大)、同大会3位の木塚陽菜(神戸松蔭女子学院大)、髙橋あかり(中央大)ら大学卓球界で活躍する選出たち、そしてWTTフィーダードーハ優勝の佐藤瞳(ミキハウス)やWTTフィーダーパナギュリシテ・ダブルスベスト8の木村香純(トップおとめピンポンズ名古屋)といった国際大会でも活躍する選手たち。シード選手が順当に勝ち上がると、ベスト16入りをかけた6回戦では佐藤と永尾が対戦予定。前回大会で10年連続全日本ベスト16以上をキープしている佐藤にゲームオールで敗れている永尾にとっては、リベンジ戦となる。どの選手がこのブロックを勝ち上がるのか、目が離せない。
第3シードの赤江夏星(日本生命)と同じゾーンに入ったのは、前回大会ベスト32の安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)、全日本社会人準優勝の麻生麗名(日本生命)、佐藤と組んだダブルスでWTTファイナルズ福岡を制した橋本帆乃香(ミキハウス)、パリ五輪女子シングルスベスト8入賞の平野美宇(木下グループ)といった、赤江と同じくTリーグで活躍する選手たち。さらにアジア選手権3位の伊藤美誠(スターツ)、全日本社会人ベスト8の青木優佳(中国電力ライシス)、WTTユースコンテンダーバンコクU19優勝で高校総体準優勝の兼吉優花(四天王寺高)らも同じゾーンであり、熱戦が期待される。今大会女子シングルス最年少の小学5年生・松島美空(京都カグヤライズ)や、ビッグトーナメント優勝の菅澤柚花里(デンソー)の戦いぶりにも注目。
第4シードの横井咲桜(ミキハウス)のゾーンには、2023年大会ベスト8の出雲美空(京都カグヤライズ)が入っており、初戦から激しい戦いが予想される。順当に勝ち上がると、前回大会ベスト32の小林りんご(青山学院大)や黒野葵衣(キヤノンメディカル)らカット主戦型の実力者たちに加え、WTTユーススターコンテンダードーハU19優勝の小塩悠菜(JOCエリートアカデミー/星槎)、南波侑里香(トップおとめピンポンズ名古屋)、全日本社会人3位の井絢乃(中国電力ライシス)らが立ち塞がるだろう。その先には、初出場のWTTチャンピオンズモンペリエで平野、伊藤、張本などを撃破し、センセーショナルな優勝を飾った大藤沙月(ミキハウス)とWTTコンテンダーアルマトイ3位の長﨑美柚(木下グループ)の勝者と対戦する可能性がある。どちらも国際大会で活躍を見せている選手であり、激戦が予想される。まずは3年連続のベスト4入りに向けて、難敵達を打ち崩せるか。
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【ジュニア男子シングルス】
前回4度目の決勝進出で涙の初優勝をつかんだ第1シードの松島輝空(木下グループ)が不参加となり、前回の決勝で松島と死闘を演じた第2シードの吉山和希(岡山リベッツ)は初優勝を果たすことができるか。第3、第4シードには前回ベスト8で全国中学校3位の岡本翼(木下アカデミー)と世界ユースU15で2位の渡部民人(JOCエリートアカデミー/星槎)が入った。岡本と同じく中学3年生の岩井田駿斗(野田学園中)は第5シードから出場し、順当に勝ち上がれば準々決勝で渡部と対戦する。表彰台に駆け上がるのは果たして。その他スーパーシードには北村悠貴(白子高)、谷本拓海(育英高)、齋藤俊太朗(明徳義塾中・高)ら高校生組が名を連ねる。高校総体2位の齋藤、高校総体3位の谷本は全日本ジュニアでも好成績を残すことができるか。ジュニア男子最年少の小学6年生・岡田蒼空(OKATAKU)の戦いぶりにも注目。
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【ジュニア女子シングルス】
前回2連覇を達成した張本美和(木下グループ)が第1シードから3連覇を狙う。前回女子シングルス一般でも決勝に進出し、ジュニア離れした実力を持つ張本は福原愛(中1~中3の3連覇)・石川佳純(中2~高2の4連覇)に続くジュニア3連覇達成に期待がかかる。前回大会決勝で張本に敗れた面手凛(山陽学園高)は第2シードからリベンジを誓う。名門四天王寺高校からは青木咲智(四天王寺高)、萩原怜奈(四天王寺高)、髙森愛央(四天王寺高)らがスーパーシードに名を連ねる。高校1年生ながら高校総体優勝を果たした竹谷美涼(香ヶ丘リベルテ高)は順当に勝ち上がれば準々決勝で面手と対決する。高校総体に続いて全日本ジュニアでも頂点に立つことができるか。高校総体3位の山室早矢(桜丘高)、2023年大会全日本ジュニア準優勝の小塩悠菜(JOCエリートアカデミー/星槎)らスーパーシード勢の戦いぶりにも注目したい。カデット13歳以下準優勝の小学5年生・松島美空(京都カグヤライズ)は高校生相手にどこまで勝ち上がることができるか。
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チケット情報
チケット購入は、大会特設ページをご確認ください。また、タイムテーブルでは、コートレイアウトもご確認いただけます。
特設サイト:チケット情報を見る
特設サイト:タイムテーブル・コートレイアウトを見る
テレビ放送
1月26日(日)NHKBS 10:00 – (12:00) ※延長の場合あり
1月26日(日)NHK総合 13:05 – (16:00) ※延長の場合あり
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インターネット配信
1月21日(火)〜26日(日):卓球TV
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試合速報
試合の結果速報は、大会特設ページより検索できます。
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(文章中の青字で表記された選手は、クリックすると試合結果を確認できます。)
(公益財団法人日本卓球協会 広報委員会)