『全農杯 2025年全日本卓球選手権大会(ダブルスの部)』2日目を迎えた1月31日(金)、男女ダブルスの3回戦から5回戦、混合ダブルスは3回戦と4回戦を実施し、3種目のベスト8が出揃った。
女子ダブルスは、WTTファイナルズ福岡2024で優勝を果たした佐藤瞳・橋本帆乃香(ミキハウス・大阪)が4回戦から登場。平川咲(レゾナック・茨城)と新治舞羽(岩瀬日大高・茨城)のペアにストレート勝ちして好調の出だしを切るも、5回戦で2018全日本2位、2020全日本3位の梅村優香・塩見真希ペア(サンリツ・東京)が立ちはだかる。1ゲーム目を先取されるも、続く2、3ゲーム目をテンポよく奪い、勝利に王手をかける。しかし、4ゲーム目は相手ペースで進み、ゲームカウントは2-2に。迎えた5ゲーム目、マッチポイントを奪うシーンもあったが、デュースの末に12-14で敗戦。頂点を狙って挑んだ全日本卓球だったが、5回戦で姿を消した。
試合後、橋本が「最後は競り合いになる形だったのですが、要所で決めるべきボールが入らなかったり、ちょっとしたミスがあったりして、(最終的な結果に)響いたのかなと思っています」と振り返ると、佐藤も「なんとか最後に追いついてデュースまでいけたときに、2回のマッチポイントがあったのですが、どちらも自分の選択ミスがあり、少し弱気だったのかなと感じていて、そこが勝ち切れなかった要因かなと思っています」と反省点を明かした。
また、WTTファイナルズの優勝ペアとして今回の全日本卓球に挑んだことについて、橋本は次のようにコメントしている。
「WTTの試合が重なっていたので他の強豪ペアが出場しない予定ではあったのですが、あまり意識はせずに、1試合、1試合、自分たちのペースでやっていこうとは思っていました。ただ、そう簡単には勝てないということが、今回、分かりました」
一方の佐藤は「WTTの試合は自分たちが100%向かっていく大会で、今大会は逆に自分たちに(他の選手たちが)向かってくるような形になるだろうなと予想していたので、WTTの試合以上に、自分たちが向かっていかなければ勝ち上がるのはとても大変だとは思っていたのですが、本当にその通りになってしまったなという印象です」と話した。
男子ダブルスは4回戦で岩井田駿斗・中野琥珀ペア(野田学園中・山口)が、過去3大会でベスト4入りの戦績を残す大島祐哉(木下グループ・東京)・田添健汰(木下グループ・神奈川)のペアと対戦し、ゲームカウント3-2で勝利して5回戦に進出。勢いに乗る中学生ペアは松下大星・江藤慧ペア(クローバー歯科カスピッズ・大阪)をもストレートで下してベスト8入りを決めた。
若手の躍進が目立つ混合ダブルスは中学生ペアの岡本翼・髙橋青葉(木下アカデミー・神奈川)、高校生ペアの渡部民人・小塩悠菜(JOCエリートアカデミー/星槎・東京)らが準々決勝に進んでいる。
大会3日目の2月1日(土)は男女ダブルスの準々決勝、混合ダブルスの準々決勝および準決勝を実施する予定だ。本協会が展開する動画配信サービス『卓球TV』にて全試合の模様をライブおよび見逃し配信している。
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