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大会・試合 2021.10.31
カデットの部シングルスの王者は?全日本卓球選手権(カデットの部)の全日程が終了【10月31日】

シングルス優勝者 左から川上流星、吉山和希、青木咲智、張本美和【JTTA】


10月31日(日)、JOCジュニアオリンピックカップ 2021年全日本卓球選手権大会(カデットの部)の最終日が行われ、男女シングルスの決勝までが行われた。

13歳以下男子シングルスは、今年の全日本ホープスを制した小学6年生・川上流星(新発田ジュニア卓球クラブ)が制覇。決勝は、川上と同学年でホープス準々決勝でも対戦している小学6年生・大槻翼(綾部 紫遊クラブ)との小学生対決となった。渡部民人(星槎中)や持田陽向(愛知工業大学名電中)ら実力中学生を破り勢いに乗る大槻だったが、決勝では川上の質の高いサービスや回転量の多いドライブには対抗できず。3-0のストレート勝ちで川上がホープスに続くカデット13歳以下優勝を決めた。

14歳以下男子シングルスは、2021年世界ユース団体日本代表の吉山和希(愛知工業大学名電中)が嬉しい初戴冠。吉山は抜群の安定感で、決勝までに落としたのはわずか1ゲームのみ。決勝はダブルスベスト4で今大会好調の谷本拓海(神戸市立兵庫中)との対戦となったが、吉山が終始谷本に主導権を握らせない完璧な試合運びで3-0の完封勝利を収め、カデット王者の称号を手にした。

13歳以下女子シングルスは、第1シードで準決勝までストレート勝ちの張本美和(木下卓球アカデミー)が全国中学校大会に続き、カデットでも王者の称号を手にした。決勝は、張本と同学年で今大会ノーシードから勝ち上がった高森愛央(ミキハウスJSC)との対決。張本が第1、3ゲームを取り、試合の主導権を握ろうとするも、高森が粘り強いプレーで第2、4ゲームをジュースで奪い、決勝はファイナルゲームまでもつれたが、最後は張本が得意の両ハンドドライブで果敢に攻め抜き、高森を11-7で振り切った。

2018年大会から2大会連続で決勝で苦杯をなめた張本美和。絶対に優勝したいという気持ちで臨んだ決勝で勝利し、安堵の表情を浮かべた。

14歳以下女子シングルスは、2021年全日本ジュニアベスト16の青木咲智(ミキハウスJSC)が今大会ダブルス準優勝の小塩悠菜(星槎中)、ダブルス王者の吉本はな(貝塚第二中)を撃破して、カデット王者に輝いた。決勝の相手は、ゲームオールジュースの準決勝を勝ち上がってきた吉本。決勝でも持ち前の粘り強さで、吉本が0-2から2-2に追いつく挽回劇を展開したが、ファイナルゲームは冷静な試合運びで吉本の攻撃を封じた青木が11-4で逃げ切った。

若い力が躍動して、会場中が活力で満たされた3日間であった。来年の全日本卓球選手権大会(カデットの部)は奈良県で開催予定。