10月28日(金)、第56回全日本社会人卓球選手権大会が長野県安曇野市のANCアリーナ(安曇野市総合体育館)で開幕した。
開会式では、加藤憲二 日本卓球協会常務理事の開会宣言に続き、八尾正博 日本卓球協会名誉副会長、今井竜五 長野県卓球連盟会長から大会関係者への感謝と選手に歓迎の言葉が述べられ、3日間にわたる闘いの火ぶたが切って落とされた。
大会初日の28日は、男女ダブルスのベスト8が決定し、男女シングルスの1回戦が行われた。
男子ダブルス
前回大会のリベンジを狙う第1シードの大島祐哉・田添健汰組(木下グループ)は危なげない戦いぶりでベスト8入り。初優勝を狙う。
地元長野から出場の岡田崚・竹﨑千明組(岡谷市役所)は中村謙吾・中村祥吾組(リトルキングス)に0-2から逆転勝ちを収めるも、江藤慧・藤本海統組(クローバー歯科カスピッズ)に1-3で惜しくも敗戦。ベスト16入りはならなかったものの、白熱の試合を繰り広げ、地元開催の意地を見せた。続く4回戦では上村慶哉・酒井明日翔組(シチズン時計)がクローバー歯科カスピッズペアをフルゲームで下し、大島祐哉・田添健汰組の待つ準々決勝に駒を進めている。
前回大会ベスト8の坂根翔大・各務博志組(関西卓球アカデミー)は、3回戦で有延大夢・田添響組(琉球アスティ―ダ・岡山リベッツ)をフルゲームの末破るも、4回戦で松平賢二・硴塚将人組(協和キリン)の豪打の前に力尽きた。関西卓球アカデミーペアを下した協和キリンペアは準々決勝で髙見真己・定松祐輔組(日鉄物流ブレイザーズ)と対戦予定。
先日行われた全日本卓球選手権(団体の部)で準優勝を飾った日野キングフィッシャーズの皆川朝・平野晃生組は、佐藤佑飛・北村祐馬組(信号器材)をストレートで破ってベスト8に進出。準々決勝では德永大輝・定松裕成組(鹿児島相互信用金庫)を3-1で下してベスト8入りを決めた松下大星・宮本春樹組(クローバー歯科カスピッズ)と対戦予定。
前回大会3位で前期日本卓球リーグ優秀ペア賞を受賞した松下海輝・藤村友也組(日鉄物流ブレイザーズ)は初戦で宮澤淳・阿部渓太組(JR東日本高崎)に大苦戦。フルゲームまで持ち込まれるも、何とか粘って勝利した。その後は藤田将弘・藤田哲弘組(MASUTAKU・Embay)、亀田智士・松山洋季(ETTC・クローバー歯科カスピッズ)をストレートで下して準々決勝進出。準々決勝では福田知治・福本拓朗組(FTC)を破りベスト8入りを決めた渡辺裕介・松山祐季組(協和キリン)と対戦予定。
【10月29日(土)男子ダブルス準々決勝の対戦カード】
大島祐哉・田添健汰組(木下グループ)– 上村慶哉・酒井明日翔組(シチズン時計)
髙見真己・定松祐輔組(日鉄物流ブレイザーズ)– 松平賢二・硴塚将人組(協和キリン)
皆川朝・平野晃生組(日野キングフィッシャーズ)–松下大星・宮本春樹組(クローバー歯科カスピッズ)
渡辺裕介・松山祐季組(協和キリン)– 松下海輝・藤村友也組(日鉄物流ブレイザーズ)
男子シングルス
地元長野から出場の竹﨑千明(岡谷市役所)は江藤慧(クローバー歯科カスピッズ)のパワフルなフォアハンドの前に敗戦。同じく長野から出場の沖村貴弘(佐久総合病院)は梅田真己(スマイルTC)を大接戦の末下し、二回戦進出を決めた。二回戦では青木郁也(JR東日本高崎)と対戦する。
全日本実業団選手権で大車輪の活躍を見せた宮本春樹(クローバー歯科カスピッズ)は1回戦で同じく日本リーグで活躍する鹿屋良平(リコー)と対戦。共に上位進出が期待される実力者同士の好カードはフルゲームデュースの末に宮本春樹に軍配が上がった。二回戦では西山飛鳥(MELON SHAKE)と対戦予定。
女子ダブルス
第1シードで前回大会準優勝の野村萌・森田彩音組 (デンソー)は2回戦で林めぐみ・鎌田那美(キヤノンメディカル)にフルゲームの末勝利すると、竹前裕美子・伊藤百華組(エクセディ)に3-1で勝利し、ベスト8入り。悲願の初優勝を狙う。準々決勝ではカットと攻撃の変則ペアである加藤亜実・小島叶愛組 (十六銀行)と対戦予定。
前期日本卓球リーグで優秀ペア賞を受賞した松平志穂・永尾尭子組(サンリツ)は田中千秋・上田真実組(豊田自動織機)と3回戦で対戦。シーソーゲームを繰り広げ、迎えた最終ゲーム。一進一退の攻防が続くも、最後は永尾のボールがオーバーし、8-11で敗れた。ベスト8入りを決めた豊田自動織機ペアは準々決勝で日本卓球リーグ選手権・ビッグトーナメント福島大会5位の中畑夏海・阿部愛莉(デンソー)と対戦する。
成本綾海・井絢乃組 (中国電力)は3回戦で梅村優香・塩見真希組(サンリツ)と対戦。第1ゲームを奪われるも、その後3ゲームを連取し勝利。準々決勝へと駒を進めた。準々決勝では前回大会ベスト8の平真由香・田口瑛美子組 (昭和電工マテリアルズ)とベスト4入りを争う。
第2シードの伊藤佑里子・金子碧衣組 (松戸市役所)は初戦で加藤結有子・阿部里歩組(豊田自動織機)にフルゲームまで持ち込まれる苦しい立ち上がりだったが、その後は危なげない戦いぶりでベスト8に進出。準々決勝では小畑美月・菅澤柚花里組 (デンソー)と対戦する。
【10月29日(土)女子ダブルス準々決勝の対戦カード】
野村萌・森田彩音組 (デンソー)– 加藤亜実・小島叶愛組 (十六銀行)
田中千秋・上田真実組(豊田自動織機)–中畑夏海・阿部愛莉(デンソー)
平真由香・田口瑛美子組 (昭和電工マテリアルズ)– 成本綾海・井絢乃組 (中国電力)
小畑美月・菅澤柚花里組 (デンソー)– 伊藤佑里子・金子碧衣組 (松戸市役所)
女子シングルス
地元長野から出場の荻原直子(円山クラブ)は松本静香(十六銀行)と各ゲーム競り合いながらも、ストレートで敗戦。大会2日目に進むことは出来なかった。同じく長野から出場の石月さくら(須坂卓翔会)は関智美(親球会)と対戦。変化の激しいバックハンドで関を翻弄し、3-0で勝利。二回戦進出を決めた。
試合結果(10月28日時点)
今後の予定
10月29日(土):男女ダブルス準々決勝~決勝、男子シングルス2回戦~5回戦、女子シングルス1回戦~5回戦
10月30日(日):男女シングルス準々決勝~決勝
大会情報
- 大会情報ページ:こちら