26日(木)、ジュニア男女準決勝・決勝が行われ、優勝者が決定した。
【ジュニア男子】
ジュニア男子は準決勝・決勝が行われ、日本一が決定した。
3回戦からオールストレート勝ちで準決勝進出を決めた2021世界ユースU15三冠の松島輝空(木下アカデミー)は、2022世界ユースU15準優勝の吉山和希(愛工大名電中)と準決勝で対戦。国際舞台でも腕を磨く両者の対決は、互いにチキータレシーブを警戒しロングサーブを出し合う展開となる。互いに1ゲームを奪い合うも、ロングサーブへの対応力、両ハンド攻撃の精度で上回った松島がゲームカウント3-1で勝利。決勝へと駒を進めた。
前回3位で高校総体3位の三木隼(野田学園高)を下してベスト4入りを決めた萩原啓至(愛工大名電高)は、高校総体3位の芝拓人(野田学園高)を下した坂井雄飛(愛工大名電高)と激突。互いに手の内を知り尽くした同門対決は、萩原の後陣からの強打を坂井が前陣で捌く展開。両者一歩も譲らずフルゲームとなるも、最後は萩原が坂井のバックへフォアハンド攻撃を打ち込み、11-8で勝利。決勝進出を決めた。
迎えた決勝戦。序盤から打点の早いバックハンド攻撃で広角に攻めた萩原が1ゲームを先取するも、松島も萩原のフォアサイドを攻め、ゲームカウント1-1のタイに戻す。迎えた第3ゲーム。互いにバック対バックからフォアサイドを攻める展開が続きジュースにもつれるも、前陣で強烈なバックハンド攻撃を叩き込んだ萩原がゲームカウント2-1と王手を掛ける。後が無くなった松島だが、萩原のバック深くを上手く攻めフルゲームに持ち込む。最終ゲームでも両者の勢いは変わらず、ダイナミックなラリーの応酬が続く。一進一退の攻防が続き、迎えた10-10。萩原がパワフルなフォアハンドの連続攻撃でマッチポイントを握ると、最後は松島のフォアサイドを打ち抜き、12-10で萩原が勝利。初優勝を飾った。
準決勝・決勝の結果は以下の通り。
【準決勝】
松島輝空(木下アカデミー) 3[11-6, 8-11, 11-5, 11-8]1 吉山和希(愛工大名電中)
坂井雄飛(愛工大名電高) 2[11-8, 5-11, 11-9, 7-11, 8-11]3 萩原啓至(愛工大名電高)
【決勝】
松島輝空(木下アカデミー) 2[6-11, 11-7, 10-12, 11-6, 10-12]3 萩原啓至(愛工大名電高)
【ジュニア女子】
ジュニア女子は準決勝・決勝が行われ、日本一が決定した。
第1シードの張本美和(木下アカデミー)は対戦相手の篠原夢空(香ヶ丘リベルテ高)が棄権のため不戦勝で決勝へと進出。
第2シードの由本楓羽(香ヶ丘リベルテ高)を変化の激しいカットと鋭い反撃で下した小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)は、国際大会での優勝経験もある高森愛央(ミキハウスJSC)との準々決勝を制して勝ち進んできた異質の速攻プレーヤー小塩悠菜(星槎中)と対戦。小塩遥菜の変化の激しいカットを小塩悠菜が丁寧に繋ぐ展開。互いに決め手を欠き、フルゲームへともつれ込む。最終ゲーム中盤まで同様の展開が続くも、思い切って攻めた小塩悠菜が広角に攻めてリードを奪い、先にマッチポイントを握る。最後は小塩遥菜のカットがネットに掛かり、11-8で小塩悠菜が勝利。姉妹対決を制した小塩悠菜が張本美和の待つ決勝へと駒を進めた。
決勝戦は全日本カデット14歳以下の部・決勝でも対戦した二人の対決となった。序盤から小塩の速攻プレーが冴え渡り、張本は防戦一方となる。今大会ジュニア女子で初めてゲームを落とし、第2ゲームもジュースまで追い込まれるも、張本が粘りのプレーで1ゲームを取り返す。ゲームカウント1-1で迎えた第3ゲーム。ギアを上げた張本が打点の早いプレーで小塩の両サイドを攻め11-3で奪うと、第4ゲームは序盤の苦戦ぶりが嘘のようなアグレッシブなプレーで圧倒。最後は小塩のロビングがオーバーし、ゲームカウント3-1で張本が勝利。悲願の初優勝を勝ち取った。
準決勝・決勝の結果は以下の通り。
【準決勝】
張本美和(木下アカデミー) W[ w/o ]L 篠原夢空(香ヶ丘リベルテ高)
小塩悠菜(星槎中) 3[8-11, 11-8, 5-11, 12-10, 11-8]2 小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)
【決勝】
張本美和(木下アカデミー) 3[9-11, 12-10, 11-3, 11-4]1 小塩悠菜(星槎中)
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(公益財団法人日本卓球協会 広報委員会)