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大会・試合 2023.01.27
【全日本卓球2023会場レポート】男女シングルスベスト8が決定:男子は戸上・張本らがベスト8入り、女子は明暗分かれる

横井咲桜は前回大会王者の伊藤美誠を破る金星


男女シングルス6回戦が行われ、ベスト8が決定した。

【男子シングルス】

前回王者で連覇を狙う戸上隼輔(明治大)は神巧也(ファースト)、松山祐季(協和キリン)との打撃戦を制して勝ち上がってきた濵田一輝(早稲田大)と対戦。ともにハードヒッター同士の対戦は激しいラリー戦となった。最後は高い位置からのバックハンド攻撃で主導権を握った戸上がゲームカウント4-2で勝利。準々決勝進出を決めた。準々決勝では前回大会ベスト8の松下大星(クローバー歯科カスピッズ)を破った田中佑汰(愛知工業大)と対戦する。

2018年大会王者の張本智和(IMG)は、2013年王者の丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)をフルゲームデュースの大接戦で下した横谷晟(愛知工業大)と対戦。序盤から横谷が攻撃を仕掛ける展開が多かったが、張本のディフェンスを崩すことには及ばず、張本がストレートで勝利した。準々決勝では全農CUP TOP32船橋大会で戸上を破りベスト4入りした吉山僚一(愛工大名電高)と激突する。

張本智和(IMG)

社会人王者の大島祐哉(木下グループ)を下した篠塚大登(愛知工業大)は2012年王者でリオ五輪団体銀メダリストの吉村真晴(TEAM  MAHARU)と対戦。吉村の高い位置から繰り出す両ハンド攻撃を巧みなコース取りでかわして主導権を握った。最後は吉村のチキータレシーブがオーバーし、ゲームセット。ゲームカウント4-2で篠塚が勝利した。準々決勝では全日本2021王者で世界選手権団体銅メダルの及川瑞基(木下グループ)とベスト4入りを争う。

2020年王者でWTTグランドスマッシュ3位・アジアカップ3位の宇田幸矢(明治大)は上村慶哉(シチズン時計)とのサウスポー対決を制してベスト8入り。森薗政崇(BOBSON)、吉村和弘(個人)といったTリーグでも活躍中の実力者を撃破した上村との打撃戦を打ち勝った。全日本社会人3位の𠮷田雅己(木下グループ)を下して勝ち上がってきた曽根翔(T.T彩たま)と準々決勝で対戦する。

宇田幸矢(明治大)

【女子シングルス】

連覇を狙う伊藤美誠(スターツ)は森さくら(日本生命)に快勝したインターハイ2021王者の横井咲桜(四天王寺高)と対戦。爆発力のある横井のパワフルな両ハンド攻撃に押され、ゲームカウント0-3と追い込まれる。前陣での変化プレーで何とか1ゲームを奪い返すも、最後はフォアハンドを空振り、9-11で敗れた。

2020年王者の早田ひな(日本生命)は今大会ジュニア女王の張本美和(木下アカデミー)と対戦。張本のパワフルな両ハンド攻撃をやや下がって弾き返し、ゲームカウント4-1で勝利した。

早田ひな(日本生命)

2017年大会王者の平野美宇(木下グループ)は大藤沙月(四天王寺高)と対戦。両ハンドカウンターを得意とする両者の対決は前陣でのカウンターの応酬となった。各ゲーム競り合いながらも、カウンターの安定感で優る平野がゲームカウント4-2で勝利した。準々決勝では早田と対戦する。早田と平野は全日本選手権初対戦となる。

歴代3位タイ5回の優勝を誇る2021年大会王者の石川佳純(全農)は、前回大会で敗れている加藤美優(吉祥寺卓球倶楽部)と対戦。フォアサイドを深くえぐるような加藤のバックハンド攻撃に押され、ゲームカウント1-3とリードを許す。追い込まれた石川だが、集中力を増したプレーで2ゲームを奪い返しゲームカウント3-3のタイに持ち込む。両者ミスのないプレーで一進一退の攻防が続くも、最後は石川のフォアハンドドライブが加藤のフォアサイドを打ち抜き、11-8で勝利。大逆転で昨年の雪辱を果たした。準々決勝では安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)を破り9年連続ベスト8以上と抜群の安定感を誇る佐藤瞳(ミキハウス)と対戦する。

石川佳純は勝利の歓喜を最初に観客席に伝えた
佐藤瞳(ミキハウス)

2022年世界選手権団体戦では銀メダルに貢献した長﨑美柚(木下グループ)は、木村香純(トップおとめピンポンズ名古屋)をフルゲームで下して勝ち上がってきた出雲美空(サンリツ)とフルゲームの大接戦。両者譲らず最終ゲームも競り合うが、最後まで攻め切った出雲が勝利した。長﨑を破った出雲は、準々決勝で伊藤を破った横井とベスト4入りをかけて争う。

出雲美空(サンリツ)

 

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(公益財団法人日本卓球協会 広報委員会)