10月30日(土)、JOCジュニアオリンピックカップ 2021年全日本卓球選手権大会(カデットの部)2日目が行われた。
男子ダブルスの決勝は、有力シード選手が次々に崩れた波乱のブロックを堅実に勝ち上がってきた木村・渡辺組と、ノーシードながら初戦以外全てストレート勝ちで上がってきた岩井田・岡本組の野田学園対決となった。
手の内を知り尽くした同校対決は序盤から両者一歩も譲らない激しいラリー戦に。ゲームカウント2-2で迎えた最終ゲームは、質の高いサーブレシーブでラリーの主導権を握った木村・渡辺組が序盤のリードを守り切って歓喜の初優勝。
木村友哉・渡辺凉吾 3[11-9, 8-11, 11-8, 9-11, 11-4]2 岩井田駿斗・岡本智心
女子ダブルスの決勝は、第1シードの張本・小塩組と全国中学校大会団体優勝の吉本・竹谷組の実力者対決となった。
張本・小塩組は張本の両ハンドドライブでチャンスを作り、小塩のスマッシュで決めるコンビネーションで得点を重ねて第1ゲームを先取する。対する吉本・竹谷組は左右に揺さぶるラリーでゲーム中盤からじわじわと追い上げ、第2,第3ゲームを連取し、ゲームカウント2-1と逆転。
最後は張本の両ハンドドライブを攻略し、勢いに乗った吉本・竹谷組が張本・小塩組を振り切って見事初優勝を飾った。
吉本はな・竹谷美涼 3[10-12, 17-15, 11-9, 11-3]1 張本美和・小塩悠菜
男女シングルスは4回戦までが行われ、ベスト16が決定。
13歳以下男子シングルスは、第1シードの渡部民人、今年の全日本ホープスで初優勝を飾った川上流星ら実力者たちが順当に勝ち上がった。今大会ダブルス準優勝となった岩井田駿斗はシングルスでも表彰台を狙う。
14歳以下男子シングルスは、第1シードで今週開催された選考会で2021年世界ユース団体代表を勝ち取った吉山和希が地元愛知で初のカデット王者を目指す。ダブルス優勝の木村友哉、渡辺凉吾ら野田学園組は待ったをかけられるか。
13歳以下女子シングルスは、張本美和、竹谷美涼らダブルスファイナリストが順当に勝ち上がった。今大会最年少出場の小学2年生・松島美空もベスト16に入り、明日はベスト8入りをかけて今大会ダブルス王者の竹谷美涼に挑む。
14歳以下女子シングルスは、第1シード小塩悠菜、第2シード吉本はならに加え、青木咲智、面手凛ら実力者がベスト16に名を連ねた。混戦模様のトーナメントを勝ち抜くのは果たして…?
最終日31日はいよいよシングルスの頂点が決まる。新世代のチャンピオンとして名乗りを上げるのは…?