1月27日、2022年全日本卓球選手権大会4日目が行われた。
大会4日目は混合ダブルスとジュニア男女のチャンピオンが決定。ダブルス、シングルスにはスーパーシードが続々登場。
混合ダブルス
混合ダブルスは張本・早田組が吉村・鈴木組を下して初優勝。
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ジュニア男子
ジュニア女子
ジュニア男子は吉山僚一が2年ぶり2度目の優勝。決勝で敗れた松島輝空は2年前の雪辱を果たせず。
ジュニア女子は木原美悠が悲願の初優勝。決勝まで全て3-0の完全優勝を成し遂げた。
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男子ダブルス
4回戦にスーパーシード勢が登場。
第一シードの江藤・松下組が全日本ジュニア優勝経験者同士のペアである濵田・吉山組に打撃戦の末敗れる波乱。4回戦敗退となった。濵田・吉山組は5回戦で後藤・渡辺組(協和キリン)と対戦する。
昨年世界選手権代表ペアの張本・森薗組(木下グループ・BOBSON)は吉田・吉田組(専修大)と対戦。各ゲーム競り合いながらも、3-1で勝利した。
2021年世界選手権男子複3位入賞など勢いに乗る宇田・戸上組(明治大)は2020年大会男子ダブルス優勝者で昨年シングルス覇者の及川瑞基を擁する及川・町組(木下グループ・ファースト)を3-1で下し、5回戦に進出した。
第二シードの池田・宮本組(リコー)は中村・萩原組(愛工大名電高)と対戦。フルゲームで敗れ、5回戦進出はならなかった。
全日本社会人王者の平野・松山組(協和キリン)は蛭田・高田組(専修大・初喜TTC)に3-0で勝利。5回戦に駒を進めた。
女子ダブルス
4回戦にスーパーシード勢が登場。
昨年度王者の伊藤・早田組(スターツ・日本生命)が4回戦に登場。野村・小林組(桜丘高)と対戦。カットと攻撃の変則ダブルスに第1ゲームを落とすも、丁寧に繋いで3ゲームを連取。ゲームカウント3-1で勝利し、5回戦に進出した。
東京五輪代表同士のペアである石川・平野組(全農・日本生命)は前瀧・吉田組(愛媛銀行)を3-0で下し、5回戦に駒を進めた。
長﨑・木原組(日本生命・JOCエリートアカデミー/星槎)は赤江・上澤組(香ヶ丘リベルテ高・貝塚第二中)と対戦。各ゲーム競り合いながらも、3-1で勝利した。
ノーシードから勝ち上がった2019年世界選手権銅メダリストの佐藤・橋本組(ミキハウス)は岩越・笹尾組(早稲田大)を全く寄せ付けずに3-0で勝利。5回戦進出を決めた。
男子シングルス
4回戦にスーパーシード勢が登場。
昨年度王者の及川瑞基(木下グループ)は徳田幹太(野田学園高)と対戦。相手の待ちを外すプレーで徳田の攻撃を封じ、危なげなく勝利した。
東京五輪男子団体銅メダルの張本智和(木下グループ)は加山裕(日本大)と対戦。加山のチキータとフォアハンドの連続攻撃に苦しみ1ゲームを奪われるも、加山のバック深くを攻める展開で第4、第5ゲームをジュースで競り勝った。
リオ五輪男子団体銀メダルの吉村真晴(愛知ダイハツ)は宝利貴也(JR北海道)と対戦。変化の激しいアップダウンサービスからの強烈な攻撃で圧倒。4-0で勝利した。
今大会全日本ジュニア優勝の吉山僚一(愛工大名電高)は平野友樹(協和キリン)との打撃戦を制し、5回戦進出を決めた。平野は第2、第3ゲームのジュースを落としたのが痛かった。
今大会ジュニア男子準優勝の松島輝空(星槎中)は強烈なバックハンドドライブを操る全日本社会人3位の郡山北斗(リコー)と対戦。開き直った郡山の攻撃に1ゲームを奪われるも、その他のゲームでは終始主導権を渡さず、4-1で勝利した。
東京五輪男子団体銅メダルの丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)は篠塚大登(愛工大名電高)と対戦。天才サウスポー対決は中盤まで競り合うも、最後は丹羽が高速プレーで突き放し、4-2で勝利した。
その他スーパーシードの森薗政崇(BOBSON)、𠮷田雅己(木下グループ)、戸上隼輔(明治大)、英田理志(愛媛県競対)、上田仁(T.T彩たま)らも4回戦を突破し、5回戦へと駒を進めた。
昨年張本と激戦 を演じた御内健太郎(シチズン時計)はサウスポー吉田海斗(専修大)のパワフルなフォアハンドを止めきれずに2-4で敗戦。5回戦進出は果たせなかった。
女子シングルス
4回戦にスーパーシード勢が登場。
アジア選手権では日本勢として47年ぶりの三冠を達成した早田ひな(日本生命)が4回戦に登場。3回戦で庄司有貴(中国電力)を破った赤江夏星(香ヶ丘リベルテ高)と激しい打撃戦を繰り上げた。一進一退の攻防が続くも、両サイドに厳しく攻めて4-2で勝利。5回戦進出を決めた。
3大会連続五輪メダリストの石川佳純(全農)は玉石幸穂(エクセディ)と対戦。玉石のしゃがみ込みサーブからの速攻に苦戦しゲームカウント1-2とリードされるも、ギアを入れ直して3ゲームを連取。最後は11-1で勝利し、5回戦へと駒を進めた。
今大会ジュニア女子王者の木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)は永尾尭子(サンリツ)と対戦。左腕から繰り出される強烈な攻撃に苦しむも、バックハンドで前後左右に揺さぶり4-2で勝利した。
東京五輪団体銀メダルに貢献し、女子最年少優勝記録をもつ平野美宇(日本生命)は落ち着いた試合運びで岩越帆香(早稲田大)に勝利。5回戦では世界ユースU15団体優勝の小塩悠菜(星槎中)を4-3の大接戦で下した髙橋梓海(エクセディ)と対戦する。
昨年8月の東京五輪では金銀銅あわせて3つのメダルを獲得した伊藤美誠(スターツ)は、実力者の張本美和(木下アカデミー)、牛嶋星羅(昭和電工マテリアルズ)を撃破した出雲美空(エクセディ)と対戦。序盤から落ち着いた試合運びでゲームカウント3-0とリードを奪う。出雲が伊藤の攻撃に対応し始め2ゲームを接戦で落として迎えた第六ゲーム。怒涛の攻めで6-0と大量リード。たまらず出雲がタイムアウトを取るも、勢いそのままに11-3で伊藤が勝利。5回戦進出を決めた。
佐藤瞳(ミキハウス)、橋本帆乃香(ミキハウス)、全日本社会人王者の長﨑美柚(日本生命)は順当に4回戦を突破。5回戦へと進出した。
今大会で引退を表明している宋恵佳(中国電力)は木塚陽菜(神戸松蔭女子学院大)にストレート負け。5回戦進出は果たせなかった。
大会5日目見どころ
大会5日目は男女ダブルスでは5回戦から準々決勝まで、男女シングルスは5回戦から6回戦までが予定されている。
ランク入りをかけた熱い闘いが繰り広げられる。
男子ダブルス
5回戦から準々決勝まで予定され、ベスト4が決定する。
第一シードの江藤・松下組(クローバー歯科カスピッズ)を打撃戦の末破った濵田・吉山組(愛工大名電高)は5回戦で後藤・渡辺組(協和キリン)と対戦する。ジュニア男子を制した勢いそのままにどこまで勝ち上がるか。
張本・森薗組(木下グループ・BOBSON)は坂井・菅沼組(愛工大名電中)を下して勝ち上がった西・菅沼組(明治大)と対戦する組み合わせ。張本は優勝した混合ダブルスに続き、勝ち上がることができるか。
及川・町組(木下グループ・ファースト)を破った宇田・戸上組(明治大)は5回戦で松山・野崎組(法政大)と対戦する。
第二シードの池田・宮本組(リコー)をフルゲームで下した中村・萩原組(愛工大名電高)は全日本社会人3位の坂根・各務組(関西卓球アカデミー)と対戦する。社会人の実力者ペアを攻略できるか。
全日本社会人王者の平野・松山組(協和キリン)はダブルス巧者の笠原・酒井組(シチズン時計)と対戦する。酒井のトリッキーなプレーを止められるか。
女子ダブルス
5回戦から準々決勝まで予定され、ベスト4が決定する。
伊藤・早田組(スターツ・日本生命)は高橋・出雲組(エクセディ)と対戦。女子シングルス4回戦では伊藤が出雲に勝利を収めたが、連勝なるか。
石川・平野組(全農・日本生命)は菅澤・中森組(四天王寺高)と対戦する。
長﨑・木原組(日本生命・JOCエリートアカデミー/星槎)は今大会混合ダブルス準優勝の鈴木李茄(昭和電工マテリアルズ)を擁する鈴木・山本組(昭和電工マテリアルズ)と対戦する。
佐藤・橋本組(ミキハウス)は木村香純(専修大)と2019年全日本ジュニア女王の出澤杏佳(専修大)の木村・出澤組(専修大)と対戦する。出澤の変幻自在の攻撃をどう攻略するか。
男子シングルス
5回戦から6回戦まで予定され、ベスト8が決定する。
及川瑞基(木下グループ)は、4回戦で平野友樹(協和キリン)を下した吉山僚一(愛工大名電高)と対戦する。ジュニア男子を制した吉山の両ハンド攻撃を止められるか。
張本智和(木下グループ)は中村煌和(愛工大名電高)とのフルゲームを制した高木和卓(東京アート)と対戦する組み合わせ。混合ダブルスを制して勢いに乗る張本が先手を取るか、高木和がベテランの意地を見せるか、注目である。
濵田一輝(愛工大名電高)に逆転勝ちした上田仁(T.T彩たま)は今大会男子シングルス最年長出場のベテラン・小西海偉(東京アート)と対戦する。直近の全日本社会人選手権では上田が4-2で勝利しているが、今回は果たして…。
松島輝空(星槎中)は、4回戦で宮澤僚太(東洋レックス㈱)のカットを完璧に打ち抜いた笠原弘光(シチズン時計)と対戦する組み合わせ。ラリー力の高い笠原をどう崩すか、見ものである。
丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)は4回戦で藤村友也(日鉄物流ブレイザーズ)にゲームカウント0-2から逆転勝ちした松平賢二(協和キリン)と対戦する。青森山田高校の先輩後輩対決はどちらに軍配が上がるか。
女子シングルス
5回戦から6回戦まで予定され、ベスト8が決定する。
第一シードの石川佳純(全農)は、中学生準王者でTリーグにも参戦中の篠原夢空(貝塚第二中)を破った徳永美子(十六銀行)と5回戦で対戦する。
早田ひな(日本生命)は山本真由(同志社大)と対戦する組み合わせ。出澤杏佳(専修大)を破った山本のカットをどう攻略するか。
木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)は鶴岡菜月(神戸松蔭女子学院大)と対戦予定。ジュニア女子を制した木原がどこまで勝ち上がるか注目である。
平野美宇(日本生命)は5回戦で小塩悠菜(星槎中)をフルゲームで下した髙橋梓海(エクセディ)と対戦する。勢いに乗る高橋を止められるか。
伊藤美誠(スターツ)は中畑夏海(デンソー)を下した松平志穂(サンリツ)との新旧日本代表対決。2013年世界選手権女子シングルスベスト32の松平を止められるか。
全日本で7年連続ベスト8以上という驚異的な安定感を示す佐藤瞳(ミキハウス)は中田玲奈(筑波大)と対戦する。今年もベスト8入賞なるか。
長﨑美柚(日本生命)は2018年全日本学生選抜王者の笹尾明日香(早稲田大)と対戦する。Tリーグでは同じ日本生命レッドエルフに所属する同門対決はどちらに軍配が上がるか。
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